読者の皆さま、本年もよろしくお願いいたします。


年のはじめ、この1月号がお手元に届くころには、すでに皆さまも行かれているであろう、初詣。
初詣の起源を調べてみると、そもそも「年籠り」という風習に端を発するそうです。年籠りとは、大晦日の夜から元日の朝にかけて、家長が祈願のために氏神の社に籠る習慣をさします。これが大晦日の夜の「除夜詣」と元日の朝の「元日詣」に分かれ、そのうち元日詣が現在の初詣の原型になったといわれています。
なるほど……、現在ほど食料事情がよくなく、医療が発達していなかった時代、家族や親戚の無病息災を祈願する父親の大きな愛情を感じる由来だなぁ。


そして、現在のように初詣が年のはじめの一大イベントとなったのは、なんと鉄道会社の影響が大きいとのこと!
江戸時代には、元日詣はりとも呼ばれ、年の恵方にある近くの神社やお寺に参拝し、その年の幸福を祈願するようになりました。明治以降、鉄道網の発達にともなって、成田山新勝寺や川崎大師など、郊外にある有名な寺社仏閣にも、行楽を兼ねて恵方と関係なく参拝するようになり、初詣として一般化していったそうです。





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