金木犀の香りが風に運ばれてくると、秋の足音が急に近づいてきているように感じます。
そんな秋の日に、「小原流挿花」(2012年7月号)で対談させていただいた工芸家・西田光男さんの、神戸は六甲山で開催された個展で、挿花とデモンストレーションをする機会がありました。


会場となったのはヴォーリズ六甲山荘。
関西学院大学や神戸女学院大学をはじめ、教会や個人宅など多くの西洋建築を手がけたヴォーリズ。彼の設計による六甲山荘は、元々は個人の別荘で、現在は国の有形文化財に登録されています。
庭には、六甲山に多く見られるが枝を伸ばし、その足元には神戸の市花である紫陽花が末枯れながらこんもりと大きな塊のように生い茂っていました。の葉が茂みの中から顔を覗かせていたので、それをたどっていくと、ポツリポツリと山路にが花をつけています。まさに写景盛花の母なる場所と感じました。






この続きは、本誌にて。「小原流挿花」の
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