「月にきたみたい」
そんな錯覚に陥るような場面に遭遇しました。


場所は九十九里浜のとある海岸、
時はうっすらと日が昇り始めた早朝。
定規で引いたかのように真っすぐで見渡す限りの水平線と、
それにかかる雲の上縁が、オレンジに染まりだすと、
成田空港が近いこともあって、南の空のからひっきりなしに飛行機が飛んでくるのが分かります。
まだほの暗かったころにつけた自分の足跡に沿って、来た道を引き返すと、
朝日のやわらかな光線が砂浜の風紋を浮かび上がらせ、
一面、白とグレーがマダラに入り混じります。
ふと、地球ではない星へ瞬間移動したような錯覚に陥りました。





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