池袋芸術劇場プレイハウスにて

この様な沖縄の史実を題材にした作品は観にいかなければと前々から気にしていた作品でしたので無事ネットで予約し観劇

「木の上の軍隊」や「ひめゆり」を観劇した時以来の沖縄についての舞台作品でした


まず始めに観劇できて良かったです。


アメリカに統治されていた沖縄が日本に復帰される1972年の2年前の1970年に起こったコザ騒動が起こる日のお話

(沖縄はアメリカに27年間占領されていた)

アメリカーがお金を落としてくれるから過ごせる町の人達、でもそのアメリカー達は飲酒運転をして沖縄の人を轢いても、沖縄の人を襲っても罪に問われなかったり軽犯罪で許される

何故なら、そこは日本では無いから

そして何も罪に問われなかったぜーと

仲間たちに言いふらして、また同じ様な事が起こる

心の中でアメリカーめと思ってもその人達のお陰でお金がやってくる。


その時のアメリカーは沖縄の人々をどう見ていたのか、同じ人間として認識していたのか、

最初はアメリカーの軍人も紳士的だったのに

ベトナムに向かう兵士が増え、戦争のトラウマ、恐怖でどんどん沖縄にいる軍人たちもギスギスしたり犯罪を犯したりする様に


戦争によって人達の心の在り方、生き方が変わってしまう


そこに、本土からやってき人が

今の時代は3C、カラーテレビだのクーラー、カーだの嬉しそうに語り

本人はいたって真剣だけど島民からしたら浮かれた顔で、面白い話を求めてくる

そこら辺で聞いた様な知識を頼りに

戦争について、何があったんですか?と


沖縄戦で家族を全員失った松山ケンイチさん演じるハルオも怒ってしまう



「戦争は終わったんですか?」



戦後に育った子供だった大人達も

体験した大人達も、ずっと戦ってる

誰を恨めばいいかも分からない所で



そんな時代に産まれ、逞しく、仕方なく

生きる為に家族になり、戸籍を変え、生き続けてきた家族がやがてばらばらになりそして

コザ騒動が起こる日に

コザでたまたま集った家族のお話

そして家族を通して当時の人々の記憶が蘇る

その記録、記憶を知れて良かったと観て思えました


私自身も親戚家族が沖縄で私もこう見えて一応沖縄産まれ、昔から沖縄についてのお話は普通の人より知ってはいるし、とても大好きな故郷。でも実際に体験した訳では無い世代の方が今は多い

だからこれからも伝えていきたいと思っています

今回この作品でコザ騒動とは何ぞやと調べた人も多い筈

世界に起きたほんの一部の話なのかもしれないけれど、こんな作品が今後も続いていきます様に






今でも観光地として人気の沖縄、今でも今の問題が沢山ある。今の時代の沖縄のお話が戯曲になる時が必ず来ると思う、東京でもどこでもどの時代でも




プレイハウス、宝塚boysでお世話になった場所。懐かしくまた好きな場所になりました