こんにちわ。
今日は恐縮ですが、自分のことについて書かせて下さい。
私は、21歳までアームレスラーとして活動していました。
全国高校選手権で5冠(5回優勝)
全国ジュニア選手権で3冠(3回優勝)
世界ジュニア選手権で3位
その他の一般大会(大人参戦)にて2回優勝
という成績を収めています。
「05' 世界大会(東京) ジュニア部門 -57Kg級 ライトハンド アメリカ戦 (手前)」
その他にも、東京FMラジオ局から番組出演の依頼があったり、商品販促PVの撮影依頼があったり、高校では全校集会で表彰されたり、全国高校生新聞に東京代表として掲載されるなど。
アームレスリングでは大会に出れば必ず優勝か、上位につけました。
全てが順調すぎるほど、順調でした。
その時までは....
19歳の時に全国大会で両肘に過去にない大怪我を負い、それからの2年間、練習もまともに出来ず、半年ほど完全休養をとったりと様子を見ながら慎重に練習をしていましたが、結局、肘は悪くなる一方で回復の兆しもなく、以来、第一線から完全に離脱していました。
それまでも怪我は幾度かあったのですが、その時の怪我は特に致命的なものでした。
次第に周りの選手が強くなる一方で、物凄い劣等感を感じ始め、正直、もう無理だと思って、9割型引退を考えていたのも事実です。
アームレスリングは、皆さんがお考えになるよりも、非常に体に負担の大きいスポーツで9割以上の選手に怪我は付き物なのですが、その後、通常はアームレスリングをした時のみ痛みを感じるものなのですが、私の当時の怪我は日常生活にまで支障が出てしまい、時折、机に向かって勉強している時でさえ、激痛に襲われることもありました。
病院にも何度も通いましたが、一時的には良くなるのですが、いざ練習を開始すると怪我が再発する悪循環が止まりませんでした。
怪我が憎くてたまりません。
アームレスリングは他のスポーツと違って、選手の成長が早いのも特徴的です。それだけに、周りの選手にどんどん置いてかれるのが辛くてたまらない。
これは本当に辛い。
ジュニア選手として日本の第一線で戦い、世界大会でも上位に入賞して、どこに行っても自分の名前を叫ばれ、一般の方にまでも声をかけられ、全国トップの選手の方々には"府中に凄い高校生がいるらしい"と言われ、四国のチームの選手にも"浅野さんは、四国じゃ超有名人ですよ"まで直接言われたこともある。一部の選手たちからは、今でも会場に行って会うと、あたかも偶像のように崇拝されます。
しかし、どんどん周りの選手に抜かれて行く。
過去の一時の栄光のようになっていくのが凄く辛い。
それでも20歳、21歳の時には全国ジュニア選手権で優勝しましたが、満足いくものではありませんでした。(色々事情がある)
私の実家に行くと賞状が壁に数枚掛けてあるのですが、全て全盛期で本気で取りかかっていた高校選手権と、その1年後のジュニア選手権のものです。
誰かに"何かスポーツやるんですか?"と聞かれても、胸を張って"アームレスリングです!"と言えない。
これほど辛いことはない。
アームレスリングは常に自分の人生を支えてくれていました。
アームレスリングには様々な思い出があります。
もちろん嫌な思い出もありますが、今では凄く良い思い出になっています。
最後に戦線を離脱して以来、留学や勉強などで忙しくなって、練習にいく時間も限られていましたが、どこか"忙しさ"を口実に、アームレスリングから逃げていた自分がいました。
本当はやりたいのに、怪我や、劣等感、忙しさを口実に逃げていた。
今から始めても、周りの選手との大きく開いたギャップ・遅れを取り戻すことは難しいと恐れ、そしてマイナス思考が続き、どこか逃げていた自分がいました。
さて
19歳の時に戦線離脱してから約3年の月日が経ちます。
留学経験をして、グローバルな世界に身を置くことよって、視野が広がりました。
様々な未知のものに触れ、様々な人と出会い、様々な本を多く読むことによって、強い自分自身を築き上げてきました。
あたかもそれがアームレスリングの道へ合流するかのように。
精神力、そして人間性がブレていた良い証拠です。
そして何より、私には大切なアームレスリング仲間や可愛い後輩達がたくさんいます。
彼らはいつでも私のことを支えてくれ、応援してくれます。
小野田氏の本で読んだ"人間は一人では生きていけない"という言葉からしっかり学びました。
仲間、支えてくれる人がいるから、頑張れる、負けても頑張れる。
そういう意味ではアームレスリングは団体競技なのである。
芸能人の結婚発表ではありませんが、本日、こちらのブログにおいてアームレスリング界への完全復帰を宣言をさせていただきます。
ジュニアにはもう出場できないので、次は大人の世界へ参戦です。
今度は、とてつもなく恐ろしい世界です。
野球で言うと、リトルリーグからメジャーリーグ界へ挑戦するようなものです。
大丈夫です。
私は、心の底から情熱が漲り、弛まない強靭な精神力を持てるようになりました。
先日、どこかの日記でこんな言葉を目にしました。
常に目標と、それに向かうための情熱を持て!
目標は明確であればある程良い。
だから、何をするにも世界一を目指せ!
まさにこれです。
私の高校生時代を振り返ってみると、絶対に日本一になるという高き目標と、何よりそれに見合うだけの熱い熱い情熱を持っていました。
だから負けても、また立ち直ることができ、突き進むことができました。
とにかく頭がイカれる程に日本一になるという目標に対して"本気"でした。
元旦、クリスマスはもちろん、試合で負けた当日の夜からトレーニングは当たり前でした。
とにかく"本気"でした。
人間が"本気"になることほど、恐ろしくパワフルなものはない。
誰も止めることができないからだ。
そして
本人でさえも止まること、いや、止めることができない。
人間が本気になれば、もはや常識なんか通用しない。
私はそれを十分に心得ている。これほど怖くパワフルなものは存在しない。
そして今現在
自分自身の蓋をあけて見ると"情熱"も"世界一になるという目標"も全てしっかり揃っているみたいです。
最高の精神状態にあります。
何かスポーツやってるんですか?
"アームレスリングです"
目標はなんですか?
"世界一になることです。情熱が薄れたら即座にアームレスリングをやめます。世界一になれないからです"
これから忙しくなると思いますが、どうやりくりしていきますか?
"勉強、恋愛、遊び、アームレスリング。全て大切です。どれか一つを優先することなどできません。 この4本柱はピラミッド構造になっていて、その合点の上に私がいます。したがって、4本柱のうち1本でも倒れれば、他の3本も倒れますし、私も当然落ちます。
底辺が短ければ倒れない? 底辺の長さは情熱の強さ、つまり本気度で決まります。"
必要なものは全て揃いました。
これから怪我だけは一番気を付けたい。今も完治はしていないと思うのですが、特に気を付けて練習していきたい。
しかし、体が折れても、精神力さえ折れなきゃ、いつまでも戦うことが出来る。
アームレスリングをこれから先ずっと続けるとは断言できない。 あくまで復帰だ。
またアームレスリング界から去るかもしれない。
その時=世界一への情熱が失せた時
常にこの式を大切にしていきたい。
アームレスリングだけでなく、何をするにも。
これが私の、未来永劫続く成功論です。
そして同時に幸福論でもあります。
こういう考えが持てる人が増えれば、日本も活力に満ちるんでしょうね。
よし
世界一への準備はできた。