広島市佐伯区の歯医者

あい歯科・こども矯正歯科クリニック

院長の田中です。

今回は7歳のRくんの矯正報告です。昨年8月からのスタートですのでわずか5ヶ月ですが、とてもきれいに整ってきております。

 

では早速見てみましょう!

まだたった5ヶ月でこのように整うことはご本人や保護者の方の努力の賜物だと思います。

 

歯並びに問題が出るのは顔の成長の問題が原因であり、このような問題を起こすのは全身の成長発達発育におけるボタンのかけ違いがどこかに起こっているからなのです。

 

遺伝の問題は確かに存在しますが、現在では遺伝子配列は変わらずとも、そこに影響を与える環境因子により遺伝子発現がコントロールされることがわかっており(エピジェネティクス)、たとえば小さい頃から運動しないとか、ゲームばかりやってるとか、、、授乳や離乳。。。はたまた母親目線の育児玩具の存在などが微妙な匙加減で子どもたちの発達や発育に影響を及ぼした結果が歯並びという形で姿を表しているのです。

 

Rくんの場合、表情筋や舌の柔軟さがこのような短期での歯列の改善につながった可能性があります。

 

10人のお子さんがいたら10通りの歯並びがあり、さらに10通りの生活の癖があります。

癖というのは本当の癖もあるし、姿勢もある、睡眠の状態も様々です。

だから速く治る子もいればなかなか変化しないお子さんもいらっしゃいます。

 

でも原因から改善を目指す場合、そのお子さんに起こっている問題を見抜き改善する必要があるので、ドクター側からすればMRC矯正は難しい治療法ということができるでしょうね。

 

Rくんの歯並びは一見きれいになっていますが、あくまでこれはマイオブレイスというMRC矯正で使用するマウスピースの形に変わってきただけのことだと思います。これだけでは絶対に後戻りをしていきます。

実際当院でも後戻りで戻ってくるお子さんはいます。

 

だからこそ本質から変えないといけないのです。人間の行動はそれまでに経験してきた情報記憶(内部モデル)がベースとなり起こります。ということはその内部モデルの上書きをしなければならないのです。

 

となれば「はいはい」などの行動療法や反復運動などに真剣に取り組む必要があります。

 

私はMRC矯正を「ゴムを噛むだけの矯正」などと揶揄されるのがとても腹立たしいです。

 

ちゃんとメカニズムがあり、単なる歯並びのアライメントだけではない「どのように人間が成長、発育、発達するのか」の詳細を知り、正常像からのズレを診断し、行動療法の処方を行う必要がある分だけ、とても学ぶ範囲の広い深い治療法なのです。

 

でもだからこそやりがいがあるし、何よりもお子さんの人生を支えることができると考えています。

 

Rくん、お母さん、お姉ちゃん、いつも真面目に取り組んでくれてありがとうございます。

Rくんは、これから姿勢の問題に取り組まないといけませんね。先生も悩みながら「どうしたら良いか」一緒に考えながら前に進みますね。

 

皆様も、お子さんの歯並びはもちろんですが、不調などにお悩みの場合はお気軽にご相談ください。

一緒に解決していきましょう!

 

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院長 田中宏尚