こんにちは!

広島市佐伯区の歯医者

あい歯科・こども矯正歯科クリニック

院長の田中です。

 

最近は小さい頃から色々習い物をしたり、英語なんかも勉強したりするみたいで、当院に来られるお子さんたちも沢山習い物をしていて1週間のスケジュールが忙しいビジネスマンのようにビジーになっているのを良くお見かけします。。。

 

その背景にあるのはいろんな情報の氾濫に違いないのですが、私のブログも見方を変えたらそういう情報の一つに過ぎないのかもしれませんね(笑)

 

私は毎朝本を読んでから出勤していますが、現在読んでいるのが

この本です。小児科の専門医である小西先生が赤ちゃんの発達について書かれています。全てが論文ベースでエビデンスがある内容です。

この中で「神経細胞の細胞死」と「シナプスの過形成と刈り込み」について触れている箇所があります。

 

どういうことかというと、神経発達において最初は(胎生期)に一気に神経細胞が増えますが増えると同時に細胞死も起こり、出産時にはかなりの量が減っているらしく、神経同士の繋がり(シナプス)も最初は過密につながるけれども、のちにあまり使わない回路は淘汰されて減っていくということです。

 

あらかじめ多めに用意されたシナプスは不要になれば不要なものは刈り込まれ混戦を防ぎ、円滑に回路が運営されるための仕組みです。

言うなれば人間にはキャパがあり、自分が生きていくのに必要な量に達すれば本来ならばそこで子ども自身が「もう要らないよ〜」って拒否するようにできているということですよね。

 

この本の中でこのような発達期に過剰に刺激を与え続けると「刈り込み」に支障をきたし、ハッテンロッカーという研究家によるとこのようにしてシナプス過剰が起こることでADHDになるのではないかという仮定もされているようです。

 

私にはそれぞれの家庭に首を突っ込んでいく権利はありませんが、こういう世界に携わっている専門家の一人としてもう少し外で遊べるような時間と環境を社会も家庭も意識するべきではないかと思います。

 

この本の中で「子どもは育てるものではなく育つもの」と書かれています。

 

周りの情報に惑わされず、お子さんをしっかり観察すれば良いのだと思います。

 

沢山話しかけ、目を見て笑い、コミュニケーションをとり、その子の発達段階にある程度任せてみる。

 

ゲームとかテレビに放任するのではなく、しっかり身体を使う環境を見つけて、しっかり遊ぶのを観察し、問題があれば専門家に相談すれば良い。

 

そんな社会が作れたら、お母さんもプレッシャーから解放されて元気な子供が増えるのかもしれませんね。

何かとストレスフルな時代になり、お父さんお母さんも忙しい今日この頃ですが、元気な子供が育つように微力ながら情報発信を続けてまいります。

 

 

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院長 田中宏尚