先日某テレビ局で離乳食についての番組が
あったので観てました^ ^

番組は離乳期のお父さんお母さんが我が子の
離乳の悩みを相談して、専門家が答える形式
のものでした。

10か月の子供を持つ母親が
「カミカミ期なのに上手に咀嚼できない」
と悩んでました。

そう、育児書的には10か月はカミカミ期
なんですよね。このなんでも噛み始めますよ
的なこの言葉が勘違いを生むのです。

咀嚼感覚が養われるのは奥歯期に入ってから
ですね。だいたい1歳半から2歳のころです。
育児書的にはすでに離乳完了してる時期なん
です。あくまで歯科的な視点からの指摘なの
で栄養学的な視点はスルーします。

この前歯期は前頭前野が発達する時期らしく、
これはつまりヒトらしくなる時期らしいんです。
そして子供たちは一口量を学習していく時期です。だから大事なのは上手に食べることではなく、楽しい雰囲気の中で幸せ感に満たされながらゴロゴロした食材を手掴みで口に運び、食べることから刺激を受けて、食に興味を持つことだと思うのです。食卓の床はえらく汚れてしまうみたいですが(笑)

私は育児の専門家ではないので、あくまで一人の歯科医師の戯言としてスルーしてもらって構わないのですが、言いたいことは「お母さん、焦らないで」ということ。奥歯がないと上手には噛めないのです。そして歯の萌出時期には個人差があるのです。育児書に無理やりお子さまを当てはめるのではなく、今一度どれだけ歯が生えてるのかお子さまの口の中を覗いてみてくださいな😊
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