菅総理大臣は、参議院選挙の民主党の 獲得議席にかかわらず、財政再建、経済成長、社会保障の充実に一体的に取り組みたいとして、総理大臣を続投する意向を11日夜、みずからに近い国会議員に 伝えました。


参議院選挙で、民主党は、菅総理大臣が目標として掲げた改選議席の54議席を下回って、与党が過半数割れする情勢です。


こうしたなかで、菅総理大臣は11日夜、みずからに近い国会議員に対し、有権者の判断は重く受け止めるとしながらも、財政再建、経済成長、社会保障の 充実に一体的に取り組みたいとして、民主党の獲得議席にかかわらず、総理大臣を続投する意向を伝えました。


民主党内では、執行部を中心に、仮に与党が参議院で過半数を割り込んでも、菅総理大臣が退陣する必要はないという意見が出ているほか、わずか1か月で総理大臣が交代することに党内の大半は慎重なことか ら、菅総理大臣としても、続投におおかたの理解は得られると判断したものとみられます。


しかし、党内からは、消費税をめぐる菅総理大臣の一連の発言が党勢 の失速を招いたという批判も出ており、今後、菅総理大臣の責任を問う声が強まることも予想されます。