前項からの続き-------------------------------------------------------
(転載貼り付け始め)
●韓国 聨合ニュース 2010年5月18日
天安沈没事件の民間 ・ 軍連合調査団は、船舶が北朝鮮の魚雷で沈没したことを示す決定的な物象を確保したようだ。
これを受け、 軍当局は20日頃に予定されている調査団の調査結果発表後、強硬な姿勢の対北朝鮮声明を発表する計画だ。
軍高官は18日、7年前に回収した北朝鮮訓練用魚雷の火薬の成分がおなじであることがわかったと明らかにした。
沈没海域ともなった黄海沿岸で以前 回収された北朝鮮訓練用魚雷は、弾頭はないもののスクリューを動かす際に用いる火薬が残っていた。
一方、 「天安」 の煙突や海底の砂からは、魚雷の弾頭に用いる火薬成分「へキソーゲン」 が検出された。
軍関係者は、 ヘキソーゲンは欧米や東欧圏で使用されるが、 火薬を製造する際の成分比率は国ごとに異なり、これは人で言えば指紋を確保したのも同様だと説明した。
韓国各紙は、18日、 天安の沈没原因を調査している軍・民間の合同調査団が、沈没海域で中国か旧ソ連など旧共産圏製とみられる魚雷のスクリュー破片を発見したと報じた。
韓国紙 ・ 東亜日報は、最終結果報告書には 「沈没は北朝鮮の仕業」との趣向の表現が盛り込まれ、その根拠として、
○スクリュー破片
○魚雷のアルミニウム破片多数
○天安の煙突内部で見つかった火薬成分が列挙される見通しとも報じた。
一方、 韓国政府は17日に関係閣僚会議を開き、北朝鮮の制裁策として
○米韓連合軍による対潜水艦訓練
○対北朝鮮心理作戦の西海
○北朝鮮船舶に対する済州海峡の通行封鎖
○開城工業団地を除く南北経済協力事業の中断などを検討したという。
● 「韓国軍艦沈没原因特定の長期化も引き揚げに20~30日 」
日経新聞 2010年3月27日
(副島隆彦注記。これは、事件のすぐあとの新聞報道だ。)
韓国政府と軍当局は27日、黄海上の北方限界線(NLL)付近での 海軍哨戒艦の沈没で、行方不明の乗組員46人の捜索と船体後部で起きた爆発の原因調査に本格的に着手した。
哨戒艦の引き揚げには20~30日かかるとみられ、原因の特定作業が長引く可能性もある。
李明博(イ・ミョンバク)大統領は27日午後、この問題に関する3度目の安全保障関係閣僚会議を 招集して情報分析を続けた。
北朝鮮軍に特異な動きはないことなどから、政府内では「北朝鮮による攻撃の可能性は低い」との見方が支配的だ。
ただ救助された乗組員の中には「艦内での爆発や暗礁に乗り上げた可能性はない」との声もあり、慎重に調べる。
北朝鮮メディアは27日夜の時点で、 哨戒艦の沈没に言及していない。
韓国軍合同参謀本部は27日午後、国会の国防委員会で沈没時の状況を説明した。
聯合ニュースによると、 哨戒艦の艦長は爆発の原因に関し「内部か外部の衝撃によるとみられる」と述べた。
27日未明に沈没した哨戒艦「天安」(1200トン級)には104人が乗り込んでいた。
58人は救助されたが、行方不明者の多くは艦内に取り残されているとの見方が強まっている。
●「海軍哨戒艦沈没、生存大尉「船内の爆発ではない」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=127618
2010年3月27日
26日に西海(ソヘ、黄海)で沈没した海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」の生存者は沈没の原因について「絶対に暗礁や船内の爆発によるものではない」と主張した。
しかし外部の攻撃による沈没の可能性については明確な立場を表明しなかった。
海軍第2艦隊司令部は27日午後3時、平沢(ピョンテク)司令部内の予備軍訓練場で、 200-300人余りの家族が集まった中、事故当時についての説明会を開いた。
説明会 に出席した家族によると、この日の説明会には生存者のうち大尉1人、上士2人など計 4人が出席したという。
生存者のうち大尉は「船が内部の爆発で穴が開いて沈没した可能性と暗礁に乗り上げた可能性は絶対にない」と「私がそう言い切る」と語った。
また「その他の沈没の原因は 攻撃を受けた可能性だが、この部分は正確ではなく、軍が現在調査中であり、私が話すことでもなくそういう立場でもない」と述べた。
ある上士(じょうし)は事故当時について「午後9時に夜食を食べていた時、突然、船が揺れて停電になり、体が10センチほど宙に浮いた」とし「暗闇の中で壁をつたって外に出てみると、 船が傾いていた。この時から懐中電灯を持って他の負傷者や生存者を探した」と話した。
さらに「負傷した兵士やその他の生存者を見つけた後、ロープを体に結んで引き上げた。 しばらくして船が90度傾いた」と当時の状況を説明した。
ある行方不明者の家族は「なぜ船が沈没したのか知りたい」と質問したが、生存者はこの部分について明確に答えなかったという。
この日の説明会では、「船が傾いた」という生存者の説明の部分で家族らが嗚咽し、生存者も涙で言葉を続けることができなかった。
この日の説明会は1時間ほど行われ、家族はマスコミ関係者が見守る中で改めてブリー フィングを開くことを要求したという。
これを受け、艦隊司令部は現在、記者らが出席した 中でブリーフィングを行うことを検討している。
●謝罪する艦長
http://app.yonhapnews.co.kr/YNA/Basic/ArticleJapan/ArticlePhoto/YIBW_showArticlePhotoPopup.aspx?contents_id=PYH20100327064400882
2010年3月27日 聯合ニュース
京畿道・平沢の海軍第2艦隊司令部で、沈没した哨戒艦「天安」の艦長、 チェ・ウォンイル中領(中佐)が行方不明者の家族らに事故について説明、頭を下げあいさつしている。
艦長はこの日、「一人生きて戻り申し訳ない」と謝罪した。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。ここまで来れば、このお粗末な、しかし、軍事衝突の危険をはらんだ事件のだいたいの全容が分かってくる。
最後に、日本国内の注意深い人たちが、どのように反応して、この軍事的な事件を追いかけたかを、ネットから拾った文を載せます。
(転載貼り付け始め)
●スポニチ 「教えて」 の コーナー
(副島隆彦注記始め。 以下の Q&A は、OKWave という サイトで作成されて、 あちこちのメディア・サイトでの使い廻しらしい。 副島隆彦注記おわり)
http://oshiete.sponichi.co.jp/qa5904357.html
(質問)韓国哨戒艦の近くに沈没してる米原潜って、3月26日に韓国哨戒艦が沈没した近くに、米原潜も沈没しているという情報があるようで、それを最初に報道したのは韓国KBSテレビだそうですが、何を根拠に韓国KBSテレビは米原潜が沈没したと言い出したのでしょうか? 沈没してたら潜水艦の国籍はわからないと思うのですが。
投稿日時 - 2010-05-18 19:33:58
(質問者が選んだベストアンサー)
こんにちは
> それを最初に報道したのは韓国KBSテレビだそうですが、何を根拠に韓国
> KBSテレビは米原潜が沈没したと言い出したのでしょうか?
捜索にあたっていた韓国海軍UDT(水中処分隊)隊員が「ペクニョン島の海底で天安艦首部分の捜索で、潜水調査してみたら、大型構造物が目の前にあり、ハッチ内部に潜入したら中はまるで、消防ホースのような形をしたパイプが複雑に配管された構造だったと。これは正に潜水艦に見られるものである。」
とインタビューに答えたから、だそうです。
ほぉ~「ハッチ内部に潜入」ですか・・・、流石は誉れ高き韓国海軍UDTですねぇ、いったいどうやって? というツッコミはさておき(爆
> 沈没してたら潜水艦の国籍はわからないと思うのですが。
ちょうど米韓合同演習(Key Resolve:キー・リゾルブ)に参加していたロス級SSNのうちの一隻"コロンビア(SSN-771)"が、母港のパール・ハーバーに未帰還だったこともあって、「きっと そいつだ! いやそうに違いない!!(--;)」って騒ぎになったようです。
その後 コロンビアは 5/3にきちんと母港に帰ってきており、また「沈没したのは"コロンビア"ではなく(同じロス級の)"コロンブス(SSN-762)のほうだ!」 とか、情報が錯綜していたようですが、結局コロンブスも4/5にはホワイトビーチ(沖縄)に入港したことが、確認され 本件は"一件落着"となったようです (^^ゞ
まぁ韓国海軍のそれなりのお方に"事前にきちんと確認をとっていれば"こんな"ヨタ話"は ニュースにはなり得ないと思うのですが・・・、いやーKBSも「飛ばしますねぇ~」(^_^;)
投稿日時 - 2010-05-19 09:41:45
(副島隆彦注記。以下は、真実の情報が世の中に広まることをイヤがっている、報道規制側を代表するような、陰険な、答え)
韓国の水中隊員のインタビューが報道されたのが4月7日。
でも原潜コロンビアは4月3日に沖縄のホワイトビーチに寄航してるのが確認されてます。
原潜コロンブスについても回答者さんの仰るとおり4月5日にホワイトビーチに寄航してます。
きちんと裏をとっとけば、4月7日の時点で米原潜が沈んでるなんて話は出てこなかった筈なんですよね。
韓国のマスコミには「きちんと裏をとれ」と言いたいですね。
回答有り難うございました。
投稿日時 - 2010-05-19 22:32:37
(意見)韓国の哨戒艦は、何を哨戒するのか報道されていません。
仮に対潜哨戒艦なら、何故あの浅い海で演習をしていたのか一切説明がありません。
事故時には、韓国最初のイージス艦も参加していた様ですが、軍事演習なのでその目的は公開されません。
従って情報をコントロールされたこのような事故は、事実関係は捏造されて発表されると考えざるを得ません。
数少ない情報から判断すると、米原潜沈没説も有り得るとも考えられます。
1)哨戒艦は、魚雷のスクリュー音を聞いていません。それにより爆発したのは機雷とも考えられます。
2)KBSは、二つに折れた沈没位置の外、第三のブイを確認報道したとされます。又この第三ブイは、衝突ポジションでもあるようです。
3)この第三ブイで、韓国海軍潜水員が派遣され、内1名が殉職したと報道されています。(哨戒艦の救助と報道されていますが、ここには沈んでいない)米駐韓国大使と、米軍司令官が参列して洋上慰霊祭が行われました。
この殉職准尉は、英雄と評判だそうです。水深30m強とされ、空気ボンベのスキューバでは、略限界潜水深度です。窒素酔いが起こります。
4)この第三ブイ付近から、米海軍ヘリが潜水員からの引き上げた物体を運び去る映像をKBSが報道し、以後何故か報道されていない。
5)報道によれば事故時、2回ドカン、ドカンと爆発音がしたそうです。
6)引き上げられた哨戒艦から、米海軍、ドイツ海軍使用の火薬痕が分析された。
7)米国とドイツしか使用していない魚雷の信管の破片が発見された。
8)沖側には、米艦船と、韓国艦船が居たが、どの船も魚雷発射音や、スクリュー音を記録していない。
このような断片から、魚雷の爆発による沈没は推測出来ます。
またこの魚雷は、駛走しておらず、停止した状態で
爆発したと考えられ、それも2発と考えられます。
このような状況から考えれば、哨戒艦が、潜水艦の充填された魚雷発射管に激突したと考えても不思議はありません。
投稿日時 - 2010-05-18 21:58:00
> 何を根拠に韓国KBSテレビは米原潜が沈没したと言い出したのでしょうか?
この海域は平均深度が50m程度で、水上艦ですら座礁することがある海域です。
したがって、原潜などの最大の武器である潜航が全くと言っていいほど意味をなさないため、小型の潜航艇ならば兎も角として、原潜が行くわけがありません。
そして、小型の潜航艇ならば、バッテリー駆動のものが最優秀です。
ということで、何かの間違いか、妄想でしょう。
投稿日時 - 2010-05-18 20:41:47
●「いすけ屋の戯言 戦後洗脳から目覚めた男の戯言」という人のブログ
(副島隆彦です。 注記。この、いけす屋の戯言(ざれごと)という 人は、自分のことを、「戦後洗脳から目覚めた男の戯言」と表紙と自己紹介に使っているほどの人なのに、桜井よし子 女史の言論を信じている程度の人で、民主党ぎらいの右翼体質のひと(その分、本物の愛国者だと自認して、アメリカをも堂々と批判する人のようです)ですから、このブログには、おそらく、韓国の哨戒艦と衝突したであろう米原潜が、ドックにはいって修理中であるような写真などを数枚、載せています。 このブログは、一見の価値があります。)
http://isukeya.iza.ne.jp/blog/entry/1605128/alltb/
(転載貼り付け始め)
<写真:去る4月14日米太平洋司令部所属ハワイ真珠湾修理窓(ウィンドウ)に入庫された米国核潜水艦(SSN776)の姿>核潜水艦の上に突出する潜望鏡がある部位の艦橋が無い。
核原潜があの状況で破損して乾燥ドックで修理されるのは初めてとのこと。
ただし、沈没したとされる原潜は前にもふれたが、コロンビア(SN771)である。
写真は別の(SSN776)なので、単純に修理中であるところを撮られただけだろう。
これをみると、どうもデマくさい。
ただ、第3浮漂の存在を報道したKBSは誤報扱いにあって、その後は‘天安(チョナン)ハムは米潜水艦から誤爆された’という見解自体が‘危険なデマ’と見なされて、韓国社会で事実上言及禁止とされた。
そのような、天安(チョナン)が味方から誤爆を受けて沈没したという疑惑は、沈没直後から韓国のメディアに存在した。
何故なら事件当日、韓国軍と米軍は、ペクリョン島より南側海域で、米韓合同軍事演習を行っていたからその可能性はあったからである。
米、韓国軍の事前発表では、軍事演習は3月18日に終わったが、実際演習は4月30日まで秘密裏に延びて、3月26日事件当日も演習を挙行していた。
事件後にも米、韓国当局は、その日、合同演習が実施されたのを全く発表しなかったけれど、事件の次の日に情報がメディアに漏洩して、天安(チョナン)は、軍事演習中誤爆を受けて沈没したという記事を各新聞が報道したのである。
天安(チョナン)含意捜索と引き揚げは民間潜水会社に委託されて、作業は民間捜査船にまかせたが、第3浮漂の捜索は韓国軍の特殊潜水隊がおこない、指令塔には韓国軍チェ・シンウイ級空母 “独島艦” が出てきた。
このような格差から分かってくるのは、米軍、韓国軍、特に韓国軍の上位にある米軍が、天安(チョナン)捜索引き揚げよりも、第3浮漂に沈んだ米潜水艦の捜索を重視したということだ。
事件発生後、天安(チョナン)ハムに対する構造や捜索開始が遅れたが、その理由も、米、韓国当局が米国潜水艦の捜索を優先したかったのだと考えることができる。
KBSテレビは 4月7日“ 9時ニュース”で‘第3浮漂、なぜ?’というタイトルでこの第3浮漂件を放送した。
その後、韓国のいくつかの新聞と雑誌がこの件を報道した。
韓国当局はこのような報道に対して事実ではないと強く否定して、“誤報‘を流したKBSを名誉毀損で告訴した。
KBSのホームページでは、問題の記事に対する動画と記事を公開停止した。
特殊潜水部隊に緘口令が下されて、第3浮漂の問題が韓国当局内の話でなく米軍の話と明らかになったし、当局から弾圧が下された時点で、KBSなど韓国メディアはこれ以上、その話を取材、報道するのを止めたと知られている。
日本と同じ対米従属の韓国のメディアには米軍関係のことを詳細に調査しない暗黙的な決定があるようだ。
ただ、これらの雑音はすべて消去され、最後はクリントン国務長官のお出ましで、「北朝鮮犯人説」を確定させて国連安保理に預けて幕引きとするだろう。
別に北朝鮮を弁護するつもりはないが、それだと動機がはっきりしない。
もちろん、「境界線を越えてきたから撃沈した」という事はあるだろう。
それならば、ただちに発表する筈である。
また、北が尤も恐れる米国をも敵にする訳だから、いかにも軽率である。
経済的にも立ちいかない状態で、食うや食わずでは戦争など出来るわけがない。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 最後の人の文は、なかなか説得力があります。 私、副島隆彦は、いまのところ、この「いすけ屋の戯言 戦後洗脳から目覚めた男の戯言」 氏の評論文が、一番、信じられます。
真実は、隠しおおせることが出来ず、やがて、どんどん明らかになってゆくでしょう。
副島隆彦拝
------------------------------------------------------------