北朝鮮情報 本日2記事目になる。

日本海における北朝鮮潜水艦の活動・規模が少しづつ明らかになってきているので、記載していく。

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北朝鮮の潜水艦戦力、7~8割が日本海(東海)に集中!


70隻ほど東海・西海に分散配備・潜水艦の隠ぺいに好条件、遮湖・馬養島基地が代表的。


現在、サンオ型小型潜水艦4隻が同時に姿を消したことで注目を浴びている北朝鮮の東海(日本海)側の潜水艦基地には、北朝鮮が保有する潜水艦戦力の70-80%が集中していることが分かった。

 

水深が浅い西海(黄海)に比べ、東海(日本海)は「潜水艦の天国」と呼ばれるほど、潜水艦作戦に有利な水中環境が整っている。


北朝鮮はロメオ型(1800トン級)潜水艦約20隻と、サンオ型(325トン級)小型潜水艦約40隻、それに今回「天安」を攻撃したとみられるヨノ型(130トン級)をはじめとする潜水艇約10隻など計70隻余りの潜水艦(艇)を保有し、東海・西海岸の基地に分散して配備している。


北朝鮮の東海側の潜水艦基地には、今回サンオ型潜水艦4隻が出港したとみられる遮湖をはじめ、馬養島、退潮(現在の楽園郡)、元山などがあり、すべて咸鏡南道に位置している。


このうち遮湖と馬養島基地が代表的だ。


遮湖基地は、有事の際に潜水艦(艇)を空襲などから保護する洞窟基地となっており、東海に速やかに出るための小規模な運河もある。


数年前に公開されたグーグル・アースの写真には、8隻のロメオ型潜水艦と3隻のサンオ型小型潜水艦が基地の埠頭(ふとう)に停泊している姿が写っていた。

 

馬養島基地は、韓半島(朝鮮半島)エネルギー開発機構(KEDO)による新浦軽水炉原子力発電所の建設現場に隣接しており、潜水艦を安全に停泊させ、隠ぺいできる好条件を備えている。


ロメオ型、サンオ型に加え、ウィスキー型訓練用潜水艦も配備されているという。


退潮基地は、1996年に江陵沖で座礁したサンオ型潜水艦が、人民武力部偵察局の要員25人を乗せて出港した場所で、東海艦隊司令部がある。

 

北朝鮮は潜水艦探知が難しい東海の特徴を生かして、90年代にサンオ型小型潜水艦やユーゴ型潜水艇を随時侵入させたとみられている。


実際に98年、束草沖で拿捕(だほ)されたユーゴ型潜水艇からは、数回にわたり侵入した作戦日誌の記録が発見された。


東海を担当する韓国海軍第1艦隊は、姿を消したサンオ型潜水艦が侵入した可能性に備え、韓国型駆逐艦や護衛艦、哨戒艦などの戦力を総動員して、大々的な対潜水艦警戒作戦を展開している。


李相宜(イ・サンイ)合同参謀本部議長は27日、東海第1艦隊司令部を視察し、作戦中の将兵らを激励するとともに、作戦状況を確認する予定だ。


2010年5月27日 朝鮮日報 ユ・ヨンウォン軍事専門記者


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北朝鮮潜水艦の日本海機動は日常的な訓練!軍当局



(韓国)軍当局は、先ごろ北朝鮮の「サンオ」級(300トン級)潜水艦4隻が東海(日本名:日本海)で機動したことについて、「日常的な訓練の一環」と認識していると伝えられた。

軍消息筋は27日、北朝鮮潜水艦の機動航跡を精密に追跡した結果、日常的な訓練と結論付けたと説明した。2隻は基地に復帰し、残り2隻の行方を追っていると述べた。

今回潜水艦が機動した咸鏡南道・利原郡と馬養島に、北朝鮮は大規模地下潜水艦基地を持つ。

特に、新浦地域の造船所3か所で行われていた潜水艦建造は、最近、新浦の鳳擡ボイラー工場に移転。

統合運営されているという。

この工場で100トン以上の潜水艦・潜水艇を年間4~5隻建造できると、韓国軍は把握している。

また、北朝鮮はこれまで、潜水艦に装着する魚雷を旧ソ連と中国から輸入し改良していたが、最近は独自に開発し、輸出も試みている。

魚雷工場は慈江道・江界と別下里の兵器工場、平安南道・大安の重機械連合企業所、咸鏡北道の清津機械工場など、少なくとも6か所はあるとされる。

2010年5月27日 ソウル 聯合ニュース

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