はりつけの松 | ◆slow sweet◆

◆slow sweet◆

keep in mind that I love you


2008年10月16日


熱海駅から伊豆急に乗り換えて、
降り立つ駅は、
『片瀬白田(かたせしらた)』

もう下田に近いトコ。

泊まったホテルで朝、
出れないベランダを恨めしげに、
カーテンを開けると…。

海がキラキラ輝いていた。
無理矢理、ガラス越しに、
携帯でパシャ!

ん、左側に松らしき姿が?

◆slow sweet◆

【はりつけの松】

白田川河口の海浜公園にある、
樹齢250年以上と言われる松。
その昔、身分の違う男女が、
叶わぬ恋を成就させるために、
戸籍を焼こうとしてとがめられ、
2人ともはりつけにされたという、
悲恋物語が伝えられている。


部屋に置いてあったガイドブックを読み、絶句。

そんな悲しい物語があったなんて。


こんな綺麗な朝の海を、
毎日、あの松は見ているのね。

◆slow sweet◆

悲しくて泣きそうになった。

ホテルから歩いてすぐだったけど、
たぶん、無理。

今は行けないや(ノ_・。)




2年前のmixi日記から。

この頃は、母方の祖母、
熱海のおばあちゃんが、
自宅で転んで骨折した後、
体調が悪くなり
熱川温泉病院に入院していた。

月に何度かの週末や、
仕事を休んで会いに行ってた。

初めて行った時、
私の顔を見るなり、
涙をボロボロこぼし始めたおばあちゃん。

話したくても、
もう言葉が出なかったんだよね。

次に会いに行った時は、
私の冗談に笑って、
「この子は本当におもしろい…」
って小さな声で言ってくれた。

親戚の誰が行っても、
無表情なのに、
初孫だった私が行くと、
よく笑った。

叔父や叔母が喜んだ。


◆slow sweet◆

『はりつけの松』に気づいたのは、
この時、初めて泊まりで行ったから。

駅を降りると、海の方ではなく、
ひたすら山のほうに向かって、
病院目指して歩いてたから。

カーテン開けてびっくりした。

祖母は、この5日後に、
91歳の誕生日を迎えて、
11月に天国へと旅立った。

だから、
今度、お見舞いに行ったら、
駅から海へ向かって、
歩いて行ってみよう!

そんなふうに思ってたけど、
もう、片瀬白田の駅に、
降りることは無くなってしまった。



2年前の携帯は、
画質も悪くて、
ホテルの窓越しからだけど。

こうして残ってる写真を見ると、
すごく大切に思える。

あの時、感じたことや、
いろんな思いも写ってる。


晴れたお天気のイイ日に、
片瀬白田に行きたいと思った。

海を見ながら、
なにを思うのだろう。。。





どんな海も好きだよ。