『孔雀屋敷』
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イーデン・フィルポッツ『孔雀屋敷 フィルポッツ傑作短編集』(武藤崇恵訳、創元推理文庫)を読みました。
以前、書店で帯の「全収録作品 新訳・初訳」の文句に惹かれ(著者についてはほぼ無知な状態で)買ってきたのですが、結構な期間積ん読状態にしてしまっていました。
ですが、最近あまり読書をしていない自分に気づき恥ずかしくなり、先日勇気を振り絞り読みはじめ、2週間程掛かりましたが昨日漸く読み終える事が出来、少し安心しました。
ただ、過去に色々あった(?)からでしょうか、この本に収められている「孔雀屋敷」「ステパン・トロフィミッチ」「初めての殺人事件」「鉄のパイナップル」「三人の死体」「フライング・スコッツマン号での冒険」という六篇の小説は読んでいてそれなりに面白かったのは確かなのですが、(途中で)何となく展開が分かってしまったり、“殺人に使った凶器が意外だけどそれ以外は…”と感じてしまう小説があったりして、読み終えた後に(個人的には)残念な気持ちになりました。
まあ、正直なところ、著者についてまるで知らないで読み始めたから、余計に上記の様な感想(めいたもの)しか書けないでしょうが。
最後になりますが、本当に腹の足しにもならないのを承知の上で書いてしまいます。
…この本の中で気に入った小説は、臨場感と緊張感が(個人的には)非常に高いと感じられた「ステパン・トロフィミッチ」です。