『密会』

ウィリアム・トレヴァー『密会』(中野恵津子訳、新潮社)を読み終えました。
以前から近所の図書館に行くたびに読もうかどうしようか考えていて、先日ついに決心して借り漸く読み終えたのですが、短篇小説を1篇読んだ後時間をあけて読む事が多かったせいでしょうか、なかなか先に読み進められなくて息苦しくなる事も多々ありました。
この様に書くのが何度目か僕には分からなくなってしまいましたが、時として読書には勢いも重要な要素になるのだなと思いました。
そして、この本に収められている12篇の短篇小説のうち、初対面の女性に夕食を奢らせようとする写真家を名乗る男性の姿が少し腹立たしい「夜の外出」、結婚を夢見ていた男性がアメリカに行った後自分の気持の変化に気づいてしまう女性の姿に悲しくなった「大金の夢」、この小説の主人公は立身出世等とは無縁だったけれど、彼女の人生がある意味羨ましくなった「ダンス教師の音楽」が個人的に強く印象に残りました。