『ハムネット』

マギー・オファーレル『ハムネット』(小竹由美子訳、新潮社)を読み終えました。
薬草等の知識も豊富で鷹匠の技術も持ち、ある方法で人の思いまで分かるシェイクスピアの妻アグネスを中心に、シェイクスピアの息子ハムネットについて書かれているのですが、小説上の(ハムネットの双子の妹ジュディスの具合が時間が経つにつれて悪くなっていく)状況の描写にアグネスの過去について書かれた部分が差し挟まれる第一部が切迫感を感じさせつつもそれ程暗くはないのに対して、ハムネットが死んだ後の第二部で息子を失った親の悲しみが全面に出て急にトーンが変わり、若干戸惑いました。
僕は読み終えるのにかなり時間を掛けてしまいましたが、この小説は映像的な箇所も多いので出来る限り時間を掛けずに早く読んだ方がいいかもしれません。映画化が決定したと言うのも分かる気がしました。