お金持ちが絵画に興味を持ったり世界に数台しかない車を買ったりするのはどうしてなのか?
不思議に思いますよねぇ。
10億円で落札して鑑定士にお金を掴ませて価値を(時価を)上げ、さらに美術館に寄付をしてもお釣りがくる。
世の中うまくできている。
「収入を得るには労働こそがすべて」と思わされているまじめな人々からすれば自分とは程遠い話だと感じてしまう。
お金持ちは変な人が多い、お金持ちは人と違うものを欲しがる、誰も欲しがらないようなものに価値を見出して買おうとするなど、そういう例えは聞いたことがあるが本音は「誰も知らない方法でお金を稼いでいる」だったんだろうね。
スターバックスは実は銀行業だという話、マクドナルドは不動産業だという話と似ている。
それはなぜか?わかるかい?
スターバックスではお金をチャージして、チャージしたポイントで割引サービスが受けられるようになっている。
ユーザーからすればお金をチャージしただけで割引サービスが受けられてコーヒーが飲めるのなら、これほど便利なサービスはない。割引サービス+来店ポイントが貯まってコーヒーが無料になったりすればさらにユーザーはお得になる。
果たしてこれはユーザーだけにお得なのだろうか?
いや、本当に得してるのはスターバックス側なんだよ。
スターバックスはユーザーにチャージをさせた時点で次の分のコーヒー代、その次の分のコーヒー代まで受け取っているんだよ。
それも全員からw
そうすると一気に資金が集まるので拠点を増やすためにお金を使うことができる。銀行の融資も受けやすくなる。
ユーザーがチャージしたお金はスターバックスが担保として持っているお金ということになる。スターバックス以外で使えないからスターバックスに来店したときに消費する。
そういう仕組みを取っている。
マクドナルドはドライブスルーで車に乗ったまま商品を提供するサービスを展開して成功を収めた。
わざわざひとりで来店して席に座って食べるよりも車に乗ったまま注文して、そのまま商品を受け取って、自分だけの空間でハンバーガーのセットを食べたほうが気兼ねなく食事ができる。
これもユーザーにとってお得なサービスだ。
しかし、本当にユーザーだけが得なのだろうか?
いや本当に得しているのはマクドナルド側なんだよ。
だって、何時間も店に居られたら他のお客さんが来店する機会や商品を買う機会を失うじゃないか。
それをドライブスルーを導入することで回避しているのさ。
・客の回転率を上げる
・ひとり客でも気兼ねなく商品が買える
・少ない面積でも許容量を超える客をカバーできる
・店の面積が少ないから一等地に店を展開できる
・世界中に展開して時価が上がった場所は売ればいい
スゴイよねw
どういう状況になっても儲かりそう。
味にこだわる、店の雰囲気づくりにこだわる、場所にこだわるなど、飲食店はいろいろノウハウがあるんだろうけどシンプルで大胆なほうが勝つ。
もっとも効率化している上場企業のノウハウに気づいていない飲食店の経営者のほうが多いんじゃないの?
考え方を変えなければいけないのは従業員じゃなくて社長のほうかもね。
トップダウン型の企業だから社長が方針を変えない限り会社は変わらない。
実験的に新しいことにどんどんチャレンジしながらそのノウハウを積み上げ、最後に効率化すると成功哲学が生まれる。
失敗しながらでも行動しなければ何も生まれない。
情報や知識を得るために新しいことにチェレンジしなければ何も始まらない。
人生は失敗を恐れていられるほど長くはない。