残念ながら国が平和になり社会が安定しても”教育”とは別に道徳が必要だ。
１９人の大量殺人事件の犯人は２６才だ。
神奈川・相模原市の障害者施設を襲った殺人事件。植松 聖容疑者(26)である。
衆議院議長公邸を訪れた植松容疑者が渡した手紙に書かれていた一部がずいぶん身勝手だな。
一方、犯行後の自身の処遇について、「逮捕後の監禁は最長で2年までとし、その後は自由な人生を送らせてください。心神喪失による無罪」などと、身勝手な要望も書かれていた。
さらに、社会復帰するための新たな戸籍や、自身の美容整形、支援金5億円まで要求。
また、手紙には「ご決断いただければ、いつでも作戦を実行いたします」と書かれていた。
誰も許可していないし誰も頼んでいない。
障がい者がいると家族に負担がかかる。確かにそうかもしれない。しかし、発想や行動がめちゃくちゃだな。
施設を訪れる家族の疲れきった顔と施設職員の生気のない目を見て加害者は今回の事件を思いついたらしい。
そして、大量虐殺をしたら上記の赤い文字のところを国にやって欲しいと訴えている。
これって本当に小学生レベルの発想だな・・・と改めて思った。
こんな奴が日本全国に溢れ返っているのかと思うとゾッとする。
社会でそれなりに生きてきて２６才でこの発想は危ないな。
世の中便利になりすぎてすべてがインスタントっぽくなってしまったのでイチイチ考える必要がなくなった。
そして、論理や倫理が欠如して人は愚かになってゆく。
労働すれば対価として賃金が支払われる。それを受け取って自分の意思でお金を使えば生活していける。
しかし、学校以外のことは家族、親が教えなければ何も知らない子供がそのまま大人になり困ったことが起きる。
アメリカでの銃乱射のテロ、もしくは元軍人の銃を使った犯行、学生が学校や同学年の生徒に対する報復など・・・。
向こうではけっこうある出来事なのかもしれないが日本ではまったくそういう事件はなかった。
この加害者がやった行為は決して許されるものではないが何かが一線を越えてしまったような気がした。
神戸児童殺傷事件の前後から残虐なニュースが取り上げられることが多くなったが今回の事件のように大量殺人というのは聞いたことがない。
この何かを象徴する時代の変化、一線を越えた出来事はその時代が変わったことを意味しているのではないだろうか？
あの加害者の文章を読む限り、本当に自分勝手な発想だがこれと同じような発想をする人はどれぐらいいるのだろうか？
学校の義務教育だけではなく両親に教えてもらうべき社会との向き合い方は正しかったのだろうか？
もしかしたら核家族化が進んで今の時代になって弊害として現れた。そんな気分にすらさせられる。
両親の愛情不足、社会に対する知識の不足。
新聞を読まない、本も読まない、学校の勉強以外で知識を持たない・・・・。
これからこういった犯罪が増えないことを願いたい。
ふつうに見える奴、明るくて素直な子、それって偶像に過ぎないんじゃないの？
人間の手足なんて泥水で汚れながら生きているんだ。
その振る舞いと中身は違うのかもね。