2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:5993ページ
ナイス数:297ナイス
手のひら、ひらひら―江戸吉原七色彩(もよう)の感想生きるために、誰かを生かすために、吉原で生きていかなくなった妓。そして、その家族や朋輩、想い人の間の愛憎。頑なに頑固に自分を保っていないといられないだろう。”うつろい蔓”のように、誰の手からも逃れるように確固とした”私”を持つ花魁たちは強くて、愛おしい。
読了日:9月29日 著者:志川節子
その女アレックス (文春文庫)の感想予想を遥かに覆してくれた。 もう、ただただ、凄い‼️ この感情をどこに向ければいいの?という思い。刑事の推理にも言葉にも無駄がなく、読み手に想像させて、そこに確実に連れて行ってくれるから、小気味いい。これは、読むべきです。最近にない慟哭。
読了日:9月28日 著者:ピエールルメートル
雪虫 (中公文庫)の感想祖父・父・主人公と三代の警察官。3人全く違うタイプの警察官。そして3人を繋ぐ事件。謎は、まだまだ明かされていないようだ。続く破弾で明らかになるのかな?
読了日:9月26日 著者:堂場瞬一
水底の棘 法医昆虫学捜査官の感想昆虫、生物、法医学と知識が豊富で、嬉しくなる。刑事と赤堀との会話もトントンと弾く感じがテンポ良い。大吉もやっぱり、良い味。一気に読み進められました。刑事二人、勘が良いのかどうなんだ?私でも怪しんだあの人を、、、f^_^;
読了日:9月24日 著者:川瀬七緒
よろずのことに気をつけよの感想怖かったし、面白かった。 文章も読みやすい。呪いの呪術について、もっと細かく具体的に、現在に至っての犯人の行動に 触れてほしかった。 最後はああなるとは、、
読了日:9月22日 著者:川瀬七緒
人魚ノ肉の感想幕末、龍馬や新撰組らの 私にもわかる人物の登場。読み始めは胃の腑が重く気持ち悪くなった。 各物語に「ああ、なるほどね。」そうきたか、という感じ。不思議ホラーで、まずまず楽しめました。
読了日:9月22日 著者:木下昌輝
誰かが足りないの感想6つの短編集。予約1は、私自身の事のように思えた。偽物。すぐにメッキが剥がれてしまう、そんな私。予約4も身に覚えあり。なんでだろう、どうして私ってこんな何だろうって、いっつも思っていて、誰かと居たいし誰かの何か役にも立ちたいのにそうすればする程、誰かを遠ざけているようで。これを読んで、少し、救われた気がしたの。私自身が足りなかったんだって。けれど、笑ってもいいよねって、思えた。変な感想ですみません。
読了日:9月20日 著者:宮下奈都
夢の夢こその感想人形浄瑠璃の話と思っていたけれど、そればかりでなかった。 忠三郎と夕が、惹かれあった行く、急接近するためにそれほど時間は必要なかったのかもしれないけれど、そこが、浅い感じ。愛は盲目、、、なんだね。
読了日:9月20日 著者:今井絵美子
夢幻花 (PHP文芸文庫)の感想三世代に及ぶ事件。中2の、若い彼女の決意は並大抵でなかったろう。黄色い朝顔、存在しないのは知らなかった。並行して「フェルマーの最終定理」を読んでいるが、数学で、黄色い朝顔が、発生しはしないかと、ふと思った。朝顔と、殺人事件の関わりが、なるほど、と最後には理解できたが、納得はできない。
読了日:9月15日 著者:東野圭吾
雛の家 (中公文庫)の感想身体で読むような感覚。ドキドキして、覗いてはいけないものを観てみたい、子宮で感じる感覚。強く、自分をしっかり確立出来る若く美しい姉妹が、時に互いに牽制しでも、確かに互いを尊敬し愛し合っている。「光陰の刃」に出てきた日召だろうか?男が追い求めるもの。女はそれら全てを、何もかも受け入れる寛大さ。時代背景ゆえか、私も、思慮深くなりたいと思う。
読了日:9月15日 著者:久世光彦
BORDER 善と悪の境界 ミステリー傑作選 (講談社文庫)の感想短編はあまり、読まないのですが、、どれも、面白かった。
読了日:9月6日 著者:
忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)の感想時間をおいて読むと分からなくなりそうで、読み進み、朝4時になってしまった。 フィクション?ノンフィクション??と、途方にくれる場面も。怖さはないが、興味深い。
読了日:9月4日 著者:三津田信三
神去なあなあ日常 (徳間文庫)の感想私の田舎は農林業。しかし、山に関しては全くわからない。(農業も殆ど親まかせだけど) 人間が手を入れて、造る山。自然との闘いもある。山で食べるおにぎりは格別です。小さい頃、裏山で迷子になったのを、不意に思い出した。
読了日:9月3日 著者:三浦しをん
夏の庭―The Friends (新潮文庫)の感想虹は西に向いてしか、見えない。(たぶん、そうだったと思う)太陽と、水が触れ合う瞬間、いつも隠れている場所に、ふっと現れるんだ。長くて辛い道の果てか、やっと会えるものなのかもしれない。僕が見つけるのを待っている何か。今もどこかにひっそり隠れている。---子供から大人への一段を登って、彼らは、優しく逞しく生きていくんだろう。とても、優しい気持ちになれる本でした。
読了日:9月2日 著者:湯本香樹実
グロテスク〈下〉 (文春文庫)の感想ここで、初めて「グロテスク」という題の意味に思い至る。 絶世の美女 ユリコ スタイルも完璧で、なのに、虚ろっている。名門から一流企業へ就職した和恵も何を目指していたのか?目の見えない百合雄が、何かしらを見つけてくれるのかと、期待したが、ダメでした。 「普通の絵に描いたような家庭」が解らない私の中にも、彼女らの一部分があるのは、わかったように思う。
読了日:9月1日 著者:桐野夏生
グロテスク〈上〉 (文春文庫)の感想「グロテスク」という意味がわからなかった。少女たちの、他者への妬み、嫉み 自意識過剰。 この誰一人、真実を言っていないし、けれど、偽りだけでもなさそうな、 覚束ない感情のまま、下巻へ。
読了日:9月1日 著者:桐野夏生
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