2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:25冊
読んだページ数:8175ページ
ナイス数:383ナイス

ランラン感想
ちょっと不思議plusスポ根物語。 「見えないリンゴを宙に放り上げるような。」といった、私の好みの文章。 主人公 環 と、天才ランナー ドコロさんとの出会いのシーンです。 登場人物それぞれの、葛藤や、悩みや、、共感も反感もでき、泣くまでもいかなくとも、なるほどね。って、私も、頑張らんキャ。って思えた。
読了日:8月30日 著者:森絵都
光陰の刃光陰の刃感想
三池炭鉱の創設に携わった團琢磨。そこで働く山海との関係は、深く心を打つ。日召は、私には、全く理解できない人物に映る。信仰と、行動と、どちらも 中途半端に見えてしまう。山海駒吉が出てきてからが、読みやすかった。人物が多く登場して、理解するのは難しい。
読了日:8月29日 著者:西村健
末世炎上末世炎上感想
平安時代、この時代物は、あまり、読んだことがなかったので、取っ掛かりにくい。 200年の時を超えて、物語が展開する。歴史に詳しいともっと面白く読めたろうな。けれど、いつの時代にも通じるものもある。家族のあり方だったり、愛する人への思いだったり。それら全てを経て行き、少しづつ成長する人の姿も、今と変わらないだろう。流されて、甘んじている自分の戒めにもなった。
読了日:8月28日 著者:諸田玲子
蒲公英草紙―常野物語蒲公英草紙―常野物語感想
まだまだ、この世界観にしっくり入り込めないでいる。 素敵な言葉の数々も、私の固い心を浮かび上がらせるだけ。 自分自身を見ることが難しいと書いてあったと思うけれど、、、自分の目で、自分を見ることは出来ない。他人は自分を見ても。一番近くて、一番解らないのが自分かも。小さな自分を知らず、世界を、人を知るなんて、出来るだろうか。
読了日:8月27日 著者:恩田陸
舞台舞台感想
肉親に、見放された、誤解され 決して理解してくれないと、そう思った時の絶望から、父を疎みながらも解ってくれないか?と切実に思うのでは。自分を責め、また自己過信し 深い底に落ちてしまう。私自身を見るようだ。ガイドブックを丸暗記したのは父を思うゆえか?神経質すぎるためか? 生きることは恥を掻くこと。と、思っても自意識過剰にならざる得ないのは、共感する。
読了日:8月26日 著者:西加奈子
すえずえすえずえ感想
やはり、読んでほっこりする。 若だんなも、相変わらず 温かいね。 今回 貧乏神の活躍も面白い。 山童は、ちょっとかわいそうだったね。 幸せな声に皆んなが釣られて寄ってくる。私だって、中に入れてよって思う。笑 甘いもの、欲しくなるなぁ。
読了日:8月23日 著者:畠中恵
何者何者感想
誰かと、繋がっていたい。けれど、自分が他の人と違うとも思いたい。彼らの それぞれの思いも、わかるところもある。 誰かのことを蔑むとか、その人の考えが間違っていると評価したり、それを、snsに揚げちゃったら 怖いね。 予測変換文字って便利だけど、それも、ある意味怖いか。
読了日:8月23日 著者:朝井リョウ
ふる (河出文庫)ふる (河出文庫)感想
「いのち」「性」生きることって、? 花しす は、凄く生きていると思う。情熱的に生をもっている。私も、(傷つけたり傷ついたりすることを)(期待に応えられないことをしていないか)(大事なことを疎かに忘れ去っていないか)など、すごっく、すっごく考えてしまう。考えすぎて言えなかったり出来なかったり。後悔ばかり。今を覚えておくということは、未来を創る予習になるのか。あまりに、多くの事を考えるので、ここに収められません。。。
読了日:8月22日 著者:西加奈子
雨月物語雨月物語感想
 美しい女性。だからこそ、怖さが倍増する。 愛することと、嫉妬、愛されるが故に、愛することに貪欲になるのかもしれない。寂しく、切なく哀しい物語だった。
読了日:8月22日 著者:岩井志麻子
角川つばさ文庫版 きみにしか聞こえない角川つばさ文庫版 きみにしか聞こえない感想
乙一さん。今回は、サラサラ読めた。以前の私も想像していたことがある。妄想族の私。SF世界観も、優しく読めた。
読了日:8月21日 著者:乙一
ぼっけえ、きょうてえぼっけえ、きょうてえ感想
方言が、この地方の言葉に近くて、読みやすく、気持ちか入り込めた。 怖いとは思わず、哀しい物語ばかりだと思った。 怖いのは亡くなった人ではなく、生きて 何の感情も持てない人だと思うんだ。 誰かのことを、思いやる気持ちが そんな感情が麻痺してしまうことが何より怖い。 妬み、嫉み、誹り きっとそんな思いがぼっけいきょうてい になるんじゃないかしら。
読了日:8月20日 著者:岩井志麻子
青蛙堂鬼談青蛙堂鬼談感想
昔語りの 静かな語り口が、恐ろしさと哀しさを思わせる。 夏の夜、ひっそりと読むのにいい。
読了日:8月17日 著者:岡本綺堂
絶望名人カフカの人生論絶望名人カフカの人生論感想
何度も共感する。絶望も、自己嫌悪も、罪悪感も。沈みたい時に、ズッポリ沈んでも、良いのかも、と思える。
読了日:8月16日 著者:フランツ・カフカ
あきない世傳金と銀 2(早瀬篇) (ハルキ文庫 た 19-16 時代小説文庫)あきない世傳金と銀 2(早瀬篇) (ハルキ文庫 た 19-16 時代小説文庫)感想
賢く聡明な幸。強く逞しく、真っ直ぐで、応援したくなります。
読了日:8月16日 著者:高田郁
火の粉 (幻冬舎文庫)火の粉 (幻冬舎文庫)感想
裁判で、裁くのはやはり同じ人間。冤罪が全く無いと言えないなら、刑を下すことにどれほど重責がかかっているか。 ずいぶん計算されたような行動の裏腹、激情型犯行が、空恐ろしい。
読了日:8月15日 著者:雫井脩介
ユートピア老人病棟 (小学館文庫)ユートピア老人病棟 (小学館文庫)感想
驚いたのが、江川晴さんが1924年生まれとのこと。全く年齢を感じない。凄い‼️ 私自身、仕事で介護の仕事に携わったことがある。施設の利用者さんに対して出来ることが、今、痴呆が進みゆく母に対しては出来ないでいる。 高齢者の方が増え自分も直ぐその一人となるのは明白。そう、みんな、等しく歳をとるのだから。マキ先生のように生きがいを持っていたい、誰かの役に立てられるようでありたいと思う。
読了日:8月12日 著者:江川晴
新装版 緑の我が家 Home, Green Home (講談社X文庫ホワイトハート)新装版 緑の我が家 Home, Green Home (講談社X文庫ホワイトハート)感想
「one」のあと読む。児童虐待が続き、やりきれなくなる。そんな中で、「オサル」が、皆の心の中にまだ、生きていると思えることに救いがあった。孤独を抱える人が、もっと増えていくのだろう。孤独➕孤独=何だろう。
読了日:8月12日 著者:小野不由美
ONE  猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)ONE 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)感想
zeroに続き読む。zero が誰か、わかっていたけれど、どうして、そうなったのか、それがわかった時に虚しくなる。彼もまた被害者なのだから。のび先生が、きっと助けてくれることを願う。
読了日:8月12日 著者:内藤了
紅水晶紅水晶感想
後悔して、反省したつもりで、でも、いつも 同じようにまた後悔している。 言葉を選ぼうとすればするほど、それが、遠くに行ってしまうような、 足元が覚束ない不安な感じ。 これを読んで、そんな、不安とも、哀しみとも、寂しさともつかないような感覚になる。 どこへ行けばいいのか、どこから来たのか、広い深い海に 独り残されたみたい。
読了日:8月11日 著者:蜂飼耳
海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)感想
石油によって、豊かになり、石油によって、戦争も起こった。 世界の中で、認められるような日本の一人の人間が、同じ日本の人間には、潰そうとされる。生きている間ずっと戦いつずけた人。今の日本があるのは この方の大きな力があったんだなと、つくづく思った。レビュアーでなければ読んでいなかったかも、 出会えて良かった。
読了日:8月11日 著者:百田尚樹
海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)感想
 これほど男前な人が現実にいたことを知らないでいた事が、恥ずかしい。生まれながらに虚弱で神経症で目も悪い。スタート地点で既に誰より劣っているかに思える人が、、、こんなに多くの感動を与えてくれるなんて。周りの人も男気に溢れる人ばかりなのは、国岡鐡造の人徳だろうか。日田重太郎の粋なこと!   国岡商店の店員一人ひとりも、店主と同じく気骨がある。ただ、『日章丸』に乗った国岡鐡造の姿を見てみたいと思った。
読了日:8月9日 著者:百田尚樹
悪果悪果感想
濃い。濃すぎ。読んでいくと自分の人相が、酷くなっていくのがわかる。最初のページから、麻雀の語やら、外国の言葉を読むようで、わからない。数行読んでは、読み返しを何べんも繰り返すので、なかなか前に進めない。まるで「あなたの知らない世界」 でも、面白く読んだ。
読了日:8月7日 著者:黒川博行
ZERO  猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)ZERO 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)感想
重い内容のものを続けて読んだ。胃が痛い。昆虫学者も出てきた。こんな専門分野は大好物だけど、、、蛆虫は、、、脚が多いのと無いのは苦手。小さい子の被害はもっと苦手。やはり、胃が重い。早く解決を見ないと。。
読了日:8月6日 著者:内藤了
代償 (角川文庫)代償 (角川文庫)感想
判事でも、検事でもなく弁護士を選んだ圭輔。賢くて、優しくて、だけどあまりに情けなさすぎるよ。誰だって、あの時こうしていれば、こうしなければ、って思うことが何度もある。私なんてあり過ぎて何にもできなくなるくらいだ。「あんまりお気楽野郎すぎてどつぼに蹴落としたくなる」と言われてしまうのも解る気がしちゃう。達也の言動は、胸が悪くなるほど酷い。そこまで、相手を思い通りに操れる?どれほどの事も代償に成り得ないだろう。暫く何も、食べ物を受け付けなくなりそうだわ。
読了日:8月4日 著者:伊岡瞬
魯迅の言葉魯迅の言葉感想
「人には必ず欠けたところがあり、それによってようやく、何が必要か思いいたる」「幼いときに人として扱われなければ、大人になっても人として生きられない」「幻滅するのは多くの場合似せのなかに真を見たときではなく、真のなかに仮を見たときである」など、ほぉ と頷ける言葉が多い。手元に置いておきたい一冊
読了日:8月2日 著者:魯迅

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