2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:34冊
読んだページ数:11186ページ
ナイス数:589ナイス

ひょうたん (光文社時代小説文庫)ひょうたん (光文社時代小説文庫)感想
義理人情に厚い音松とその周りの人たち。人を信じる尊さ。どの話も正直で気持ち良い。びいどろ玉簪は哀しい。切ない。穏やかに流れる時間を感じられる物語だった。
読了日:6月29日 著者:宇江佐真理
夜市 (角川ホラー文庫)夜市 (角川ホラー文庫)感想
独特の食感とあと味。なのに、なぜか懐かしい。夜市では、私が望んだことがたくさん書かれていた。 自分が居なくなっても、誰もそれに気づかない。最初から居なかった、そんな世界に変わったしまう。とか、一気に歳をとってしまうとか。大事な人のために自分の命を代わりに渡すとか。(*^^*)まだ、自分探しも終われないな。
読了日:6月28日 著者:恒川光太郎
地に巣くう地に巣くう感想
信治郎が、まさか、切られてしまうなんて、 清之助さんを煽り立てる信治郎。やめて、清之助さんを そっとしておいて。という気持ちと、隠された清之助さんの懐の中を知りたい気もするし。(あら、木暮氏には、さん付けしてないのは、清之助さん贔屓なのかしら。)
読了日:6月27日 著者:あさのあつこ
敏感すぎて困っている自分の対処法敏感すぎて困っている自分の対処法感想
自分が、そうなのかもしれないとは思う。親との関係では、納得できる。電気毛布が苦手だな~と思ったけれど、なるほど、電磁波の影響があるのかね。大らかとか、鈍感とか、無感覚になれたらばどんなにか楽になれるだろうにと思っていた。アロマも半身浴も、一人の時間も持っているのだけど。難しいょ。
読了日:6月27日 著者:苑田純子
半落ち (講談社文庫)半落ち (講談社文庫)感想
64 を読んでいて良かった。私にとって難しい内容も、割とすんなり入ってきました。最後の最後で、泣かされました。梶聡一郎が、その人となりが、周りの人に大きな影響を与えていたのは間違いない。彼でなければ、これほど人が動かなかったであろう。「半落ち」であってもベルトコンベヤーに乗ったままになる事件があるのだろうか。
読了日:6月25日 著者:横山秀夫
吉原暗黒譚 (文春文庫)吉原暗黒譚 (文春文庫)感想
花魁ものは、もっと、美しく描いて欲しいと思うの…其々の人物像をもっと深く掘り下げて欲しいの…と、勝手な言い分です。はい。「あはんうふん」は要らないからって、と思うのも勝手な言い分です。はい。解離性多重人格を簡単に収めてしまうのも、そ~~?と思ってしまう。さらりと読めるので、時代物好きでない方には良いと。
読了日:6月24日 著者:誉田哲也
隣人 (双葉文庫)隣人 (双葉文庫)感想
短編集、淡々と進む黒い話は苦手なんだと再確認。もっとズバッとブラックなものの方がすっきりしそうに思うのです。
読了日:6月23日 著者:永井するみ
甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺感想
やはり、和菓子は美味しいよ。私の想像の域を超えているから、和菓子についてありありと思い浮かべられなかったのが残念。 話が、なぜか スッと入ってこないのは何故だろう。是非、時間を経てもう一度読んでみなくてはと思う。心のあり具合で心に響く時が来ると思うかから、その時まで、さあ~和菓子を堪能しよう
読了日:6月22日 著者:田牧大和
ミッキーかしましミッキーかしまし感想
 ページを捲る手が止まらず、眠るのも忘れて、_(眠気も吹っ飛び)読了。やっぱり、西さん素敵です。((眠剤より強い西さんパワー?))
読了日:6月22日 著者:西加奈子
何が困るかって何が困るかって感想
さらさら読んだ。黒い。困った。困った。こんな話だとは思ってなかったから、困るよ。感想かけませんゎ、、、
読了日:6月21日 著者:坂木司
和菓子のアン和菓子のアン感想
デパ地下でも、和菓子屋でも働いたことのある私は、ウンウン、そうそうって、頷くこと度々。最後はホロッとした、 「30秒でしぼみますからね。早く召し上がってください。焼きたてのスフレを前にしたら、すべては後回しです。」ウエイトレスさんカッコ良い。和菓子木型、揃ってよかった。あああぁ。和菓子の食べたい。
読了日:6月21日 著者:坂木司
覚悟の眼覚悟の眼感想
 貼り付けた付箋の数が10を超えた。後々書き留めておこうと思った言葉だ。最後まで読んで一番最初に貼り付けた付箋に、何もかもが詰まっているような気がした。『仏も昔は凡夫なり 我らも終には仏なりいずれも仏性具せる身を へだつるのみこそかなしけれ』(平家物語)
読了日:6月21日 著者:萩耿介
恋歌 (講談社文庫)恋歌 (講談社文庫)感想
 樋口一葉、三浦花圃の師 中島歌子の手記。幕末から明治にかけて生き抜くその様。そして生涯一人の人を思い続ける。『瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に、逢わんとぞ思う』『君にこそ恋しきふしは習ひつれ、さらば忘るることをもをしえよ』美しい言葉とその裏に目を覆いたくなるような苦しみをも共に、力強く生きる姿に 心揺さぶられる。知識不足で読み進めるのが難しかった。知りたいことがどんどん増えていく。。。。
読了日:6月20日 著者:朝井まかて
ホリデー・インホリデー・イン感想
服は中古でも靴だけは、良いものが欲しい。靴だけは褒められることがある。そう、素敵なところへ連れて行ってくれるから。本も、いろんな場所へ連れて行ってくれるから読み続けるのかもしれない。泡が必ず上に向かうように、目指すべきところへ 連れて行ってくれるかな、、、、
読了日:6月19日 著者:坂木司
こうふく あかのこうふく あかの感想
 昔、ずっと昔 私はジャイアント馬場さんを見たことがある。喫茶店でコーヒーを飲んでいた。普通のコーヒーカップがまるでエスプレッソの小さいちいさいカップに見えて、不思議だったのを覚えている。レスラーのアムンゼンが、決してタップしなかったこと、謎の挑戦者に「俺の息子!」と叫ばれる声、四角に張られたロープの中に長い人生を見たとき、やはり西さんの物語は凄いなと思った。
読了日:6月19日 著者:西加奈子
しずくしずく感想
 なんだかね、絵本を読んでいる感じがした。。。ほっこりして、あったかくって。西加奈子さん大好きやわ。
読了日:6月18日 著者:西加奈子
漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)感想
 肉子ちゃんは『すごーい』『すごーいいいいい、すごぉぉぉいいいい一』肉子ちゃんが、私は大好き。p115キクりんの言葉『子供のままでいたい?、大人になりたい?にも、うなずくだろう。私は拒否が出来ない。決定的な意思を持っていても出すことが出来ない。どちらからも逃げている。』『攻撃するよりされる方にいる方が楽だ。』の言葉に、自身をみた。笑って泣いて、泣いて笑って、泣きながら笑っている私を誰かが見たら、可笑しな人と思われるだろう。目が腫れるゎ。きっと、明日は。
読了日:6月18日 著者:西加奈子
とうざいとうざい感想
 みんな、素敵。八十次が傷を負ったとき、足役にまわった新三もカッコイイ。雲雀大夫もいい。正太夫も粋でないか!けれど、ちょっと、物足らない感じが残ってしまった。文楽について深く知りたいと思った。
読了日:6月17日 著者:田牧大和
死にたくなったら電話して死にたくなったら電話して感想
徳山は、見た目も良く、身長もあり、モテそう。だけど、自分には自信が全く持てない。他の人との諍いも避けたい方。だけど、初美との出会いで変わっていく。(変わったんではなくて、元々そうだったのかもしれないけど。)私自身が徳山と似ている部分が多い。自信がない・面倒くさがり・やるべきことを先延ばしにする・周りの人間とは違うという思い。 「どんな現実も曖昧にな態度でいることを決めた。」と徳山の言葉と、内場の言葉「アホはアホなりにアホとしてアホなまんまで生きていけばいいねん、しょうもないこと考えんなアホ」通じ
読了日:6月16日 著者:李龍徳
松林図屏風松林図屏風感想
等伯の最期の言葉に全てが集約されているような気がする。そんな言葉を残して行けるなんて、羨ましい気もする。等伯の息子 久蔵に私は深く思いを入れ込んでしまった。。。久蔵を占ったあの老婆の「むっつ」って、何だったの?わからなかったゎ…>< 秀吉が等伯に賜った言葉に、涙。智積院 で観られるのかしら・・・?是非、この目で見てみたい。この本に出会えなかったら一生屏風絵に興味なんてもてなかったろうと思う。
読了日:6月16日 著者:萩耿介
命売ります (ちくま文庫)命売ります (ちくま文庫)感想
"人が見たら、孤独な人間が孤独から救われたいあまりのつまらん遊びと見えるのだろう。だが、孤独を敵にまわしたら大変だぞ。俺は絶対に味方につけているんだから""自分は精魂尽くして死に急いだ。しかし此処には決して死に急がない一組の夫婦がいた"など心にピッタリハマる数々の言葉がある。また、蜂の唸りと木工所の木を切る機械音を重ねたり、私は好きな本。最後は少々腑に落ちないけど、
読了日:6月15日 著者:三島由紀夫
緋色からくり緋色からくり感想
鯖猫を読みたかったのですが、図書館になかったのでこちらを選んでみました。表紙の色に、なるほど・・秋の桜の葉の色。-断章ーとして出てくる言葉の伏せん、後で何度か読み返した。緋名康三郎もかっこいいのだけど、何かが物足りない気がする。その点、”だいふく”が誰より優っている。猫好きにはたまらない。
読了日:6月13日 著者:田牧大和
嶽神(下) 湖底の黄金 (講談社文庫)嶽神(下) 湖底の黄金 (講談社文庫)感想
面白かったです。山に住んでいる私には少しは山の険しさもわかりますが。。今のように手入れされていない鬱蒼とした山や崖、谷や川が思い浮かべられます。多十は本当に”嶽神”ですね。嶽神伝も、良かった。
読了日:6月13日 著者:長谷川卓
夢暦 長崎奉行 (光文社時代小説文庫)夢暦 長崎奉行 (光文社時代小説文庫)感想
遠山景晋が長崎奉行となる、息子.金四郎の背中には遊女の生首が彫られていた。景晋は長崎での薩摩の密貿易を根絶やしにしようとするが、隠密の陰謀で度々貶められようとする。父子の心の変化が見て取れる。 阿蘭陀との深い結びつきも景晋ならでは。景晋の精錬で実直な人柄ゆえ阿蘭陀との信頼も勝ち得ている。この人の為になら…と誰もが思う筈。 ―己が蝶か、蝶が己か―これが、荘子の言う胡蝶の夢か 長崎の四季は夢暦・・・長崎とは、まこと面白き夢であった。読んで夢心地。清々しい気分にさせてくれる。
読了日:6月12日 著者:市川森一
一刀流無想剣 斬一刀流無想剣 斬感想
神子上典膳・小野善鬼という人が実際に居たとは知らなかった。崖を登る場面では、手足に汗が滲むほどだった。(高所恐怖症の私には背筋ヒヤリ) 終わりも、な~るほど。と感心したのですが… 途中の立ち回りのシーンでは、その姿を思い描くことができず少し残念。これは私の読解力の無いためですので。続きを読んでみたい。
読了日:6月10日 著者:月村了衛
嶽神(上) 白銀渡り (講談社文庫)嶽神(上) 白銀渡り (講談社文庫)感想
山の者の中には、とてつもなく知力と技に長けその心根はあくまでも清く出会うものは皆心を奪われる。それが”嶽神”多十だ。千代君を託され守る、それは「精霊の守り人を」思い出させる。山を駈け自然に溶け込み、山の獣までを魅了する、多十はやはり、嶽神なんだ。
読了日:6月8日 著者:長谷川卓
Fake (幻冬舎文庫)Fake (幻冬舎文庫)感想
カードゲームには全く疎いので、途中、訳が分からなかった。カードの手札がどうの…わかる人には、きっと面白いのでしょう。でも、知らないだけに、、ドキドキ感が沸くことが出来ずに残念です。。。ババ抜きくらいしか知らなくて、人生損して生きてるような気分になった。けれど、最後は、なかなか痛快。
読了日:6月8日 著者:五十嵐貴久
すかたん (講談社文庫)すかたん (講談社文庫)感想
浅井さんは、本当に”言葉の魔術師”やわ。と思う。すかたんってよくよく意味は解らないけれど、、肌触りというか、着心地というか、味わいというか、解らんけど 胸の奥深くにじ~~~~んわり沁みてくる。終わりに近づくにつれて、もったいない気分になって、ゆっくり、ゆっくり読む。味わうってこういう事なんやろうなあぁ。私も、すかたんで まったりした 人間になりたい。また、良いお話に、心から感謝です。
読了日:6月6日 著者:朝井まかて
虚夢 (講談社文庫)虚夢 (講談社文庫)感想
感想を書こうとして、どれくらい時間が経ったか。 難しすぎて書けません。病気で犯罪を犯してしまった、その人にその自覚や判断が出来なかったら。そういう病気があるのも事実なのかもしれないけれど、失われた命を思うと苦しい。犯罪が起きても、その後のことは知らないことが多い。個人の保護には必要だろうし。やっぱり、難しすぎる、、、
読了日:6月5日 著者:薬丸岳
安政五年の大脱走 (幻冬舎文庫)安政五年の大脱走 (幻冬舎文庫)感想
これは、ルパン?怪人二十面相?「大脱走」映画で昔観たな。愉快・爽快なラストシーンです。美雪姫の聡明さが際立つ。外記も良い色で、南津和野の人も皆素敵でした。
読了日:6月4日 著者:五十嵐貴久
高校入試 (単行本)高校入試 (単行本)感想
受験番号の記入漏れで、それによって一生涯を狂わせることもあるのか。人間が完璧に事を成し終えるのは難しいことだってある。人間だもの。それを全てが自分の不始末とそう抱えてしまうのも、何か違う。組織は独りの単なる過ちではない。ん何人もの人にきっと心の奥には何かしか深い悔恨の思いもあるはず。今後どうなるかわからないが、先を希望に満ちて必死に努力する姿を応援したい。事件は問題提起に今後変化をもたらすはず。
読了日:6月3日 著者:湊かなえ
廃用身廃用身感想
読み始めて何度閉じたことか。これは、実際に起こっていたこと?不安で堪らなくなる。いや、これはフィクションなんだ。としっかり心に留め置いて読むことができた。途中、ネット小説がありそれが余りにも現実離れし過ぎていてやっとこれが現実でないと思うことができ最後まで読めた。私自身訪問介護の仕事を経験していたので思い入れし過ぎたようだ。母が痴呆が少しづつ進んでいるのでそれもあって、こんなに苦しい気持ちで読むようになったのだろう。どんなホラー小説より恐ろしかった。身近にある恐怖だからか…親を見る為にだけ生きている。
読了日:6月2日 著者:久坂部羊
陰の季節 (文春文庫)陰の季節 (文春文庫)感想
一気に読めたものの、なんだかモヤモヤした気持ち。警察内部の陰の部分なのか。人間の暗い一部で、誰もが持つかもしれない部分でもあるのかな…サラッと登場する二渡が、やっぱり決めてくれる。それが救い
読了日:6月1日 著者:横山秀夫
インビジブルレインインビジブルレイン感想
監察医務院の國奥定之助とのやり取りが私は一番好きだな。ワルイ人に惹かれる気持ち 絶対的に解る。 牧田だから、理解できるのか…組織なんてのは同じ形のまま永続するのがいいわけじゃない。自分だけは少しでも眺めのいいところの登ろうとする。楽をしようとする。」こんな上司が果たして今いる?けれどいて欲しいと思う。
読了日:6月1日 著者:誉田哲也

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