時の蔦錆びついた 柵 絡まる蔦 蒼い風 丸いお日様 虹色 蕾 苦い香り 舌に転がる 懐かしい味 蓋を取った鍋の底 焦げ付いたあの日 焦れた脚 妬ける身内 ころころ 転がして 埋めてしまえ 爪の痕 赤い線 かき氷の青 舌に残るは 苦味だけ