昔から「病は気から」といいます。
気持ち次第で病気になったり、病気が治ったりすることを言い表しています。
では、病気になる気(心)とはどういうものなのでしょうか?
不平、不満、ぐち、泣き言、文句、心配、嫉妬、怒りなどです。
このような心を持って生活していると、免疫力も低下してきまして、病気になりやすくなります。
一方、病気にならない気(心)とはどういうものなのでしょうか?
うれしい、楽しい、ありがとう、感謝します、許します、しあわせ、といった感情です。
このような心で常に生活していますと、免疫力も高くなるので、病気になりにくくなります。また、病気になっても回復が早いです。
あなたは、普段の日常生活の中で、どのような気(心)で生活していますでしょうか?
普段から健康に気を使っている人もいます。一見すると、そういう人は病気になりにくいと思います。
でも、意外とガンなど重病になって早死にしてしまう人もいます。
なぜでしょうか?
それは、気(心)が病気になりやすい状態で、生活していたからです。
いくら食事を気にして、健康でいようと心がけていても、気(心)にまったく無頓着で気にしていなければ、意味がありません。
川にたとえると、食事に気を使って体の状態をきれいに保とうとしているのは、川の下流を一生懸命にきれいにそうじしている様子です。
でも、不平、不満、ぐち、泣き言、文句、怒りなどの感情で日常生活を送っていると、気(心)が汚れてしまっています。
その気(心)の汚れは川の上流からながれてきます。
いくら川の下流をきれいに掃除していても、川の上流から汚染物質が常に流れてきたら、どうでしょうか?
すべての努力が水の泡になってしまいます。
健康に気を使うことも大切ですが、それよりもっと大切なことは、気(心)を汚さないように気を使うことが大事なのです。
好きなものをたべたり飲んだりしているのに、意外と元気で長生きしている人も多いです。
そういう人の言動は、うれしい、たのしい、ありがとう、感謝します、許します、幸せ、というような言葉を口癖のように使い、気(心)も常にそのような状態で日常生活を送っていたりします。
病は気から
川の上流から、常にきれいなものを流すようにしていけば、下流が多少汚れていても、健康を維持することができるのでしょう。
この世に起きることは、すべて心の影であります。
たとえて言うと、プロジェクターを通して映し出された映像は、この世の世界です。その映像の元は、パソコンの中にあるパワーポイントなどで作られた画像です。
プロジェクターやパソコンの電源を切ると、スクリーンに映し出されていた画像も消えてなくなります。
しかし、パソコンの中には、先程まで映し出されていた画像が記録されています。
人は病気になったり、病気が治ったりします。それはあなたの心(パソコンの中)に病気という画像が作られ、その画像をプロジェクターを通して、スクリーンに映し出されたものが、あなたの体に症状としてあらわれた状態なのです。
あなたの心(パソコンの中)に病気がなくなれば、あなたの体(スクリーン)にも病気という症状は消えてしまいます。
すべては、気(心)次第ということになります。
そんなこと言っても、気休めにしかならない。実際に病気で苦しんでいたら、気(心)で思い描いていた病気を消すことなんてできない、と思われるかもしれません。
確かにそうかもしれません。
私も偏頭痛でつらい症状が出たときは、その痛みをずっと意識してしまいます。
気(心)の持ちようで、なんとかこの症状を和らげよう、無くそうと思ってもなかなかできるものではありません。
現実に、偏頭痛という症状が”ある”わけなので、それが心の影などだから本当は”無い”のだ、といわれても理解できないでしょう。
”ない”と思っているものは実はある、”ある”と思っているものは実はない、という考え方は仏教にもあります。
それは、般若心経というお経の中にあります、「色即是空 空即是色」という言葉です。
色とは物質とか現象としてある、というような意味でして、空とは無い、というような意味です。
「色」(物質)は、すなわちこれ「空」(ない)、「空」(無い)は、すなわちこれ「色」(ある)。
あなたは、なんだかよくわからないと思ったかもしれません。
わかったようなわからないような、そんな感じかもしれません。
でも、パソコンの中に作った画像を、プロジェクターを通してスクリーンに写しだすことで、実際にその画像をみることができる、という理屈は理解できると思います。
パソコンの中に画像がなければ、、スクリーンには何も映し出されません。
それと同じように、あなたの体(スクリーン)に映し出された症状は、すべてあなたの心(パソコンの中)にある画像なのです。
あなたの心の中にある画像をすべて、うれしい、たのしい、ありがとう、感謝します、許します、幸せ、という言葉に書き換えたなら、スクリーンに映し出される画像(あなたの体)は健康な状態となるでしょう。
その事に気づけるようになると、たとえ、あなたの体に病気の症状があらわれても、早く回復することができるようになるかもしれません。