病は氣から
ある日、あなたは、医者から「乳がんです(または大腸がんです)」と宣告されたとします。
あなたは、その日から、常に乳がん(または大腸がん)のことばかり気にして生活するようになります。
それまでは何も気にせず、日常生活を送っていたのに、医者から病名を宣告されたときから、全く異なる生活となってしまいます。
意識は常に病気と診断された部位に向けられ、無意識にその部位に手を当てたりします。
これは、その部位に気が滞っている状態です。乳がんと診断されたら胸に氣が滞り、大腸がんと診断されたらおなかに氣が滞ります。
ある特定の箇所に氣が滞るとどうなるのでしょうか?
氣が滞り心がその部位に凝り固まっていると、病気の種を養い育てていることとなります。
世間には鍼灸療法というものがあります。鍼やお灸を体の特定の部位に刺したり焼いたりすることで病気を治すものです。
経穴といわれるつぼを刺激することで、そこにつながっている内蔵や各器官を刺激することで、病気が治ると説明されます。
鍼灸で病気が治るメカニズムは、物理的にいろいろと研究がされていますが、いずれにしても、病的に凝り固まっていた私たちの心を、病気の出ている部位から開放することにより、病気が治っていくのです。
鍼灸治療では、病気の症状のでている箇所から遠い部位に刺激します。
足の裏とか首筋とか、後頭部とか、たいていは患部から遠い部位に鍼を刺します。
また、施術者は「これで病気が治る」という強い信念をもって施術しますし、受診者も「これで病気が治る」と信じて治療を受けます。
この施術者の強い信念が、受診者に影響を与えているのです。物理的な理由で病気が治るのではありません。
施術者の「病気が治る」という強い信念で、受診者の病的な観念を取り除き、また、病気ではない遠い箇所を針灸で刺激することで、それまで患者の病気の部位に滞っていた心が自由に開放されていきます。
病気の箇所に滞っていた心が開放されることで、一生懸命に病気の種を養い育てていた心が自由になっていきます。
そして、病気の種を養い育てていた肥料(心)が、どこかへいってしまいなくなってしまうので、病気は自然に消えていってしまうのです。
鍼灸に限らず、どのような治療法によっても、病気というものは、気の滞りが形となってあらわれるので、気の滞りが開放されることで、病気そのものも消えてしまうのです。
その一方、ガン治療ではどうでしょうか?
一般的なガン治療法は、手術、放射線、抗がん剤となります。患者の症状にあわせて、この3つを組み合わせて治療が行われていきますが、そのどれも使っても完治する人はほとんどいません。
なぜでしょうか?
まず、大学の医学部では、ガンは治らない病気と教えられています。そのように学校で習った医者は、治療現場で「ガンは治る」と思って治療にあたっている医者はほとんどいません。
ガン患者が、「この治療でがんは治りますか?」と質問すると、多くの医者はこう答えます。
「やってみないとわからない」
ガンが治るかどうかは、やってみないとわからない。つまり、どの病院でも日常的に行われているガン治療というのは、治療ではなくギャンブルなのです。
抗がん剤は、戦争で使われた猛毒物質であるというのは一般的に知れれていますが、なぜ、そのような猛毒物質が、医薬品として許認可されるのでしょうか?
厚生労働省の担当責任者も、「抗がん剤ではガンは治りません」とはっきり言っています。
なぜ、ガンが治らないとわかっているような猛毒物質を、医療現場で当たり前のように使われているのでしょうか?
その答えはお金です。
猛毒物質(抗がん剤)を患者に投与することで、莫大な利益が病院に入りますので、ガン患者には効果がなくても、病院の経営にとっては特効薬なのです。
医療現場で治らないと思いながら治療している医者。そして、つらい副作用に耐えながら、もだえ苦しむ患者。
氣の滞りを開放することで病気は治っていくのですが、ガン治療をすることで、氣の滞りは増すばかり。
また、「これで治る」という信念をもって治療にあたる施術者の意識が、患者にも伝わって病気の観念が消えていくのですが、「ガンが治るかどうかやってみないとわからない」という医者の信念が患者にも伝わるので、ガンへの恐怖は増すばかり。
これでは治るものも治りません。
病は氣から。
氣の流れを意識して生活していくと、病気に対する世間の一般常識も変わっていきます。
参考図書
「生命の実相」第2巻 谷口雅春著 日本教文社