日本に核ミサイルが飛んできたらどうしたら良いのでしょうか?
空襲警報(Jアラート)がなってから約3分ほどで着弾しますので、その3分の間で素早く避難しなくてはなりません。
では、どこに避難すれば良いのでしょうか?
近くに地下鉄や地下通路などがある場合は、その地下に避難します。近くに地下がない場合は、頑丈ば建物の中に避難します。その場合、窓のない部屋で頭を伏せるようにしてください。
なぜかと言うと、原爆(ピカドン)は放射能による被害ももちろんありますが、それ以上に衝撃波(マッハステム)による被害が大きいからです。
長崎に原爆(ピカドン)が落とされたとき、爆心地(グランドゼロ)から500m離れた場所が一番、衝撃波(マッハステム)による被害が大きかったのです。
ピカッと眩しいくらいに光ったと思ったら、すぐにドンと大きな衝撃が起き、わずか0.9秒で500m離れた城山国民学校の建物に衝撃波(マッハステム)が襲いかかりました。
そして、窓ガラスも全て破壊され、中にいた小学生のほとんどがなくなりました。
米国は、原爆開発をする際、放射線や熱戦による破壊力よりも、衝撃(マッハステム)による破壊力を重要視していました。
そこで、より効果的に多くの家屋に被害が出るように計算した結果、500m上空にて爆発するようにして、長崎に原爆を投下したのです。
その城山国民学校で奇跡的に助かった人がいました。その人たちは、たまたま防空壕の穴を掘ったりしていて、衝撃波(マッハステム)からの被害を直接受けずにいたので、奇跡的に助かったのです。
ですから一番いいのは地下に避難することです。地下がなければ頑丈な建物の中に入り、窓のない部屋で頭を伏せることです。
空襲警報(Jアラート)など意味がない、避難訓練なども無駄であると主張する方々がいます。
そのような考えの方々は、空襲警報(Jアラート)がなっても、その場で何もせずにボーッとしているのでしょう。
緊急時のとっさの判断で、生死の分かれ目が決まります。右に行くのが良いのか左が良いのか、上か下か?
迷っているうちに3分はあっという間に過ぎてしまいます。
日頃から、空襲警報(Jアラート)が鳴ったらどこに避難するのか、あなたやご家族で話し合うことをお勧めします。
参考
「【避難シミュレーション①】もし北朝鮮の核ミサイルが飛んで来たら?【屋外編】」The Fact,
「知られざる衝撃波~長崎原爆・マッハステムの脅威」NHKスペシャル