自分は、父からいろいろなことを干渉されて育ちました。
その干渉の1つに、大学に行くこと、というのがありました。
子供のころから「大学に行け」と、繰り返し言われ続け、
潜在意識にしっかりと情報が入りました。
「やりたいことがあるので大学に行く」ではなく
「大学に行かなければならない」という情報です。
父は、家が貧乏だったということもあり、
高校を卒業して就職しました。
しかし、大学に行きたいという思いがあり、
働きながら夜間大学(明治大学)に行きました。
もちろん、学費は父自身が支払いました。
父は、その大学に誇りを持ち、
また、勉強したかった事が学べたので、
とても満足だったようです。
自分の子供にはそのような苦学生活をさせたくない、
という思いがあったのでしょう。
小さいころこら、大学に行くことが絶対条件のように、
刷り込まれました。
大学に行かないと勘当されてしまう、
というような不安が漠然とありました。
大学に行くことは、ノルマでしかありませんでした。
潜在意識に刷り込まれた情報に従い、
大学進学以外の道を全く考えず、ノルマをクリアしました。
父は、子供を大学に行かせるだけのお金を用意しました。
そして、お金の不安がなく大学で勉強してほしい
というのが希望だったと思います。
しかし、自分は、大学で何かやりたいという目的がなく、
親のすねをかじりながら、ただ時間とお金を浪費する毎日でした。
今は、大学に全員入学できる時代です。
大学にわざわざ浪人までして行く人は極端に減りました。
大学に行くことがそんなに大切なことなのか、
社会的ステイタスなのか疑問です。
小学校しかでていないのに、納税額ランキング(長者番付)の上位に
何回もランクインしているような人(斎藤一人さん)もいます。
親が、自分の子供に大学に行くことを、
ただのノルマとして潜在意識にインプットすることは間違っている、
と20代のときは考えていました。
ただ時間とお金を浪費するだけなら、
はじめから潜在意識にインプットしないほうがいいと思ってました。
そんな情報を潜在意識に入れてくれた親を恨んだりしていました。
しかし、今は時間とお金を浪費することを
許してくれた親に感謝できるようになりました。
大学時代の数年間を全くの無駄としか考えていなかったのが、
今は、その数年間があったから今があるのだと
考えられるようになりました。
自分の子供には、大学に行けとは決して言いません。
しかし、子供のほうから、これをやりたいから大学に行きたい、
と行ってきたら、喜んでバックアップします。