仙台の友人から届いたメールを記載します。
(本人の了解済み)
彼は、仙台から車で脱出し、山形で非難生活をしています。
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外は爆発したコンビナートの重油の臭いが鼻をつく。まだ煙が3か所からあがっ
ているのが遠くに見える。あのあたりは、津波がひどくまだ何百もの遺体が浮か
んでいるという。
ようやく電気が回復した。電気のちからは大きいね。明かりもそうだし、暖房が
あるのは実にありがたい。水道はまだ。給水所から運ぶのが大変。でもエレベ
ーターが使えるようになり、大幅に改善。これまで実感がなかったけど、一番
水を使うのはトイレなんだと気付く。1人6リットル以上。ガスもまだ。でもシャー
も浴びれないから、ついに水で自力シャワーを決行。修行僧だね。もはや。
仙台市内はもうどこも食品や水はほとんど手にはいらない。ガソリンも深刻。
給油は4時間、ひどいところでは10時間以上並ぶ。にもかかわらず、給油でき
るのは1,000円分か2,000円分。日本には非常用の重油の備蓄が約6カ月
分ストックされているのに放出されない。今が非常でなければ、いつが非常なん
だろう。
停電のため、テレビも被災後初めてみた。今まで自分たちの被害の大きさが
わからなかったが、あまりの大きさにいまさらながら驚く。しかし、まだまだ報道
されていない内容の多さに気づく。残念ながら宮城県だけで死傷者20,000人
に到達するのは明らかである。
震災後すぐのオバマ大統領のコメントは心に響くものであった。(私はハワイで
育ち、多くの日本人と文化に触れて育った。私は日本をこよなく愛し、今回日本
への協力は一切惜しまない。)
その後ただちに、どこの国よりも早く米軍の空母が宮城県に到着し救助活動を
行っている。また、ニュージーランド首相の一言のコメントも熱い、(今度はわれ
われの番だ・・)
今日の日本は絆や思いやりがうすれているが、被災地はそれがあちこちで溢れ
ている。厳しい被災地のなかに心温まる光景である。今まで普通にすれ違っ
ていた人を思いやり、いつも社交辞令のあいさつが相手に心配る言葉になり、
相手の食事まで心配したり、あちこちで(がんばろうね。)の言葉が飛び交う。
知人、親族、家族が行方不明や亡くなられているのにもかかわらず・・・・・
自分の家が津波にながされ、家族とも連絡がとれない男性が、(自分はすべて
失いました。でも命だけ残りました。)といいながらも自ら商売用のトラクックに
災害支援車両とはり、避難所に滞在しながらボランティアをしている姿にはほん
とに心がうたれる。
今回初めて被災経験をしたが(倒産の夜逃げはしたことあるけど)悲しみの
涙も多いがそれ以上に感動の涙も多い。人間みんないいとこあるじゃないの。
これから復興まではかなりの時間を要するであろうが、必ず時間が解決するとと
もに復興できると確信する。
おそらく明日以降さらに被害は拡大するのは必至だが、生きようとする人々の
強さは並み大抵の精神力じゃない。
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すべての物資が不足している中、たくましく生きようとしている姿が想像できます。
中でも水、ガソリンが深刻な不足のようです。
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