医療過誤 | 子供と離れて暮らす親の心の悩みを軽くしたい
今日、たまたまテレビをつけたら、医療過誤の特集をやっていました。
内容は、5歳の娘が突然亡くなってしまったが、担当医師から何の説明もなかった。不信感がつのり、ついに医者相手に訴訟をした、というもの。

自分も5歳の娘がいるので、人事と思えず、そのままテレビに釘付けになりました。

その子供は、かぜのような症状で苦しがっていたので、病院に行き、医者から「命の心配はない、気管支炎と脱水症状の合併症でしょう。明日には退院できる」と言われ入院した。しかし、それから数時間後に突然亡くなってしまった、というものでした。

死因は「劇症型心筋炎」と言うものでした。
一般的にあまり聞きなれない病名ですが、自分はこの病名を聞き思わず「はっ!」としました。

なぜなら、自分が18歳の時にかかった病気と同じだったからです。

自分のケースですが、初期症状はかぜのような症状でした。そして、近所の個人開業医のところに行き診察してもらいました。
その先生は、「かぜでしょう」と診断しました。
ただ、レントゲンを見せてもらいましたが、心臓のあたりが真っ白になっていたので、素人ながらちょっと気になり、先生に質問しました。

先生は「かぜの症状でしょう、心配ありません」と答えました。

その後、医者からもらったかぜ薬を飲んでいましたが、どうも症状が改善しません。
念のため、近所の大学病院に行ってみることにしました。
そこで診察してもらった内科の先生が、不整脈があることに気づき、心電図をとることになりました。
そして、その心電図の結果を見たとたん、先生が慌てて他の先生と相談をはじめました。

「即、入院してもらいます。」

数人の看護士さんが外来の受付に移動ベッドを運んできました。
言われるまま、横になりそのまま集中治療室に直行。
心電図を24時間体に装着し、絶対安静で面会謝絶という状態に。

あっという間でした。

ただのかぜ位に考えていたのですが、それから約3週間、集中治療室で過ごすことになりました。
3週間後、一般病棟に移り、それまで寝たきりでしたので、リハビリをはじめました。
まずは、ベッドから起き上がり、立ったままの状態で心電図に異常がでないか確認し、それから徐々に歩行訓練へと。
自宅に帰ったのは、突然の入院から約6週間後のことでした。

今思い出したら、それから20年が経過してます。

今日、テレビでは、自分の娘と同じ5歳の子供が、この心筋炎という病気で突然亡くなってしまい、担当医師に過失があったのでは?と、8年間裁判で戦った両親の記録を特集していました。

なぜ死ななければならなかったのか、その子の事を思うと涙が止まりませんでした。
自分は、何の問題もなくこうして生きているというのに。

その子の母親が「どんなに非難中傷されようと、亡くなった子供の事を思うと、突き進むしかなかった」とコメントしていました。
自分も同じ年の娘がいますので、心に響きました。

今まで、心筋炎という病気がこんなに怖い病気とは思っていませんでした。
実際、自分もこの病気にかかり、集中治療室に何週間も入院したのにもかかわらずです。

しかし、もし、20年前のあのとき、自分の担当した医者が、不整脈を見過ごし心電図をとらなかったら、と考えると、ぞっとします。

改めて、生かされているという事実に感謝を感じました。

そして、普段いろいろ悩み事を抱えて生きていますが、何より「五体満足の体で生きていける」、ということに感謝とよろこびを感じました。

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