オカンと言う人は
女として生きてきた人でした。
オカンが18才の時にシャボンを身籠り
シャボンが小学生の頃に父親と離婚したものの
若くして子供を産んでるわけだから、離婚しても「女盛り」。
それはそれは
色々な男の人を見ました。
既婚者である男の人と一緒に住む、ってな事もありました。
今で言う
ゲスです。
邪魔なんですよね、そうなると。
子供であるシャボンであったり、弟であったりが。
シャボンが男の人に酷い態度を取るなんぞしたら
それはそれは
男の人が帰ってから
オカンから怒られるのでした
そして
「あんたらがおらんかったらオカン、幸せになれるのに!!」
言われるのでした。
今ね?親となってるシャボンから見ても
そらないだろ!!!くらいの事を
平気でしてましたね。
オカンはね
幸せになりたかった
離婚して
女として新しくスタートさせたかった
前よりももっと幸せになるんだ!!
そう言う思いが強かったんだろう。
だけど
男の人は去っていくんだ
オカンが涙する光景を何度も見たことがあるし
なんなら
電話で
「なんで?なんでぇー
子供がおるからぁぁぁぁ…?」
泣いて話してるのも聞いたことがある。
シャボンがブルと付き合うようになり
ブルがシャボンと結婚を考えてくれるようになり
シャボンは反対したものの
『オカンに挨拶をしたい』
と、普通に会って挨拶する事を望んだときがあった。
「オカンに会ってほしい人がおる」
そんな事をオカンに言ったら
フン!
鼻で笑い
「なんで会わなアカンの?
言うとくけどオカン、話せーへんで。」
こんな風な事を平気で言う人でした。
面白くないのである。
娘が幸せになるのが面白くないのである。
そんな親おるのかよ??なんだけども
それは
色々なオカンとのやり取りなどで
シャボンの中で
コンクリートのように固くイメージづけられるんだ。
オカンはな?離婚しとんねん。
知ってるか?
そう言った血ってのは引き継がれていくねんで。
だからな?
あんたもオカンと一緒、離婚する血やわ。
まぁまぁ♪
あの子(ブル)そんな事までしてくれるんかいな?
まぁ~それは凄いことっ♪
そんなもんな?いつまで続くと思ってんのよ?
そんな男なんておるか!!
まだまだ若いくせに!
そんな若いうちから上手くなんていけへんわ!いくヤツなんておるか!
そのうち泣くことなるわ!あんた。フン。
言う言う♪
そんなん言いよるねん、男って。
そんな事な?信用して幸せやと思ったら大間違いやで?
それで喜んでんの?アホちゃう?あんた。
あんたはな?
あの子(ブル)に捨てられるで。
今はええか知らんけど、見ててみ~~?
そのうち捨てるわ。
結婚前も
結婚後も
こうやって
あらゆる事で必ず落とされるのである。
一緒に喜んではくれない母だった。
洗脳されてく。
私は幸せになれないんだ、と。
幸せになってはいけないんだ、と。
それは知らず知らず。
ゆっくり洗脳されてく。
石のように固くなる。
そして怖いことにこうなる
私はオカンより幸せになってはいけないし
なれないし
なったらダメなんだ!
と。
そうなん?あんたもしんどいの?
そうなん?あんたもそんなん色々あって大変やん
そんなんかいな。
そんなんかいな。
と、オカンが穏やかに耳を傾け
話を聞いてくれるのはそう…
決まってシャボンがダメになった時だった。
ピンポーン。
シャボン家のインターホンを鳴らした
何年ぶり?かのオカンの登場。
その登場の時に
心が動いたのは
綺麗にしてる花壇の花たちを見ないで!!
見られてしまうーーー!
でした。
そう。
やっとこさ、シャボンが好きな事をして
出来るように身体も心もなってきたこの状態を
花を通してオカンに感じられては困るのである。
オカンより不幸でなければならないのである。
その当時のシャボンを
またもや上から見てる今の自分。
ドキドキして
どうしよう…どうしよう…思ってるインターホン前の自分。
そこに迎えにいった。
その当時の自分を迎えにいった。
「大丈夫。大丈夫。大丈夫なんやで。
もういいんやで。
あの人はあの人、
私は私。なんやで。
幸せになっていいの♪
元気になっていいの♪
あの人の為に嘘をつかなくていいの♪
あの人の機嫌なんてとらなくていいの♪
ずっと頑張ってきたやろ?
だからもうええねんで。
よー頑張ったな、えらかったな
幸せを素直に幸せと思える自分は えらいんやからな♪」
ヨシヨシ抱き締めた。
そう言ってるうちに どんどん泣けてきた。
「そう♪
もう大丈夫♪
あの人にはいっぱいしてきたんやから
もう自分の幸せだけ考えよ♪
そうしよ♪な?な?」
涙が止まらなかった。
そしたら
オカンに対しての怒りの感情が消え
感謝の気持ちが湧いてきた
『今までありがとう』
それは
本当の決別を意味することだった。
続く