シャボンの旦那は涙もろく
昔っから 感動すると涙を流す事があって
そんな涙は 昔っからシャボンも子供も見慣れてはいるけど
それ意外の涙を ほとんど見た事がない。
父親が亡くなった時も
涙一つ流す事もなく
たぶん、母親が亡くなったとしても
涙する事は無いんじゃないかと
シャボンは思う。
先にシャボンが泣いてしまうからかもしれないと
今日、思った。
今日、山まで行って 空を見ていたシャボン。
もう降りようかな…と
気持ちの整理がついた頃、
旦那から電話があったんだ。
旦那母の容態が悪いし、
検査をしないといけない事や
少し熱がある事や
それは 色々な今の状態を
旦那は医者から聞いた通りシャボンに話をしていた。
ずっと頷くシャボンだったんだけど
頷く声が 泣いていると気付かれそうで
頷く事すら やめたんだ。
「ま。ここまで来たら
病院に後は任せな しゃ~ないわな!」
それは普通に、ごく普通の話のような話し方で
話してる旦那が
「電波悪いか!
聞こえてる?」
と言うので、仕方なく
「あぁ、聞こえとるって…」
と 言うか言わないかで
シャボンは バレたな!
と思うくらい泣けてきた。
あ~~!も~しゃ~ない!!
なんか バレずにしていたのが バレたな!の瞬間に
そんなシャボンの事はどうでもよくなって
「もうな…
検査もいらんて…
もう 点滴も
注射もいらんのやて…
喘息で息しにくいのに
もうせんでええって…
そう義母さん、言うとるて…」
なんか そんな事を
泣きながら言ったと思うわ、シャボン。
「俺も もう オトンはいつまで 天国でオカンが苦しんでるのを
見とんねん!と思うわ。
の?
そやの?
もう充分やの?
だから泣くなって!!」
シャボンが先に泣くから
旦那は泣かないのかもしれない。
泣けないのかもしれない。
子供の前で 絶対に泣くな!
とシャボンは旦那に言われてま。
だから よほどの事が無い限り
絶対に泣かないシャボンがいて
何かあると外に出るか
風呂に入るか
布団に逃げ込みま。
守る側が 泣いてはいけないんだな
守られる側が不安になるから
泣いてはいけないんだな
そう思うシャボンは
だから 旦那はシャボンの前で泣かないんだ
と思うのです。
寝ようとしてる旦那と階段で かちあう。
「お疲れ!」
すれ違いさまに
シャボンは旦那の左肩を。
旦那はシャボンの右肩を。
ポンと乗せるように
すれ違ったんだ。
泣かないでいると言う事は
守りたい人がいるから
かもしれない。
ね。