久しぶりの論文紹介です。
アメリカ、ワシントン大学より2010年、Hemodialysis Internationalにて発表されたSurvival with short-daily hemodialysis:Association of time, site, and dose of dialysisという論文です。
ここでは週6回2時間と週6回3時間透析の患者で8年間の生命予後を比較した内容です。
週総透析時間(時間) All 12.9以下 12.9 以上
人数(人) 262 150 112
平均年齢(歳) 51.15 53.16 49.14
女性比率 32% 64% 35%
糖尿病 19% 18% 21%
短時間導入前透析歴(年) 4.9 4.6 5.9
短時間透析歴(年) 2.1 2.5 1.7
施設透析割合 28% 36% 17%
週透析回数(回) 5.8 5.8 5.7
一回透析時間 2.3 1.9 2.8
週あたり透析時間 12.9 10.9 15.7
血流量 (mL/min) 339 330 345
透析液流量 (mL/min) 525 536 515
超純粋透析液割合 43 29 63
8年間生存率 53% 45% 86%
Kt/V 0.80 0.75
Weekly stdKt/V 2.75 2.73
この表でもわかるように同じ約週6回透析を行っている患者様では
一回当たり約2時間と約3時間では生存率が約倍違うことがわかります。
Kt/V は全く差がないのにこれだけ生存率に差で出ています。もちろん青文字の部分の超純粋透析液割合も大変重要です。今度は同じ超純粋透析液割合で同じ患者群で比較した論文が出れば、時間による生存率の違いがもう少しはっきりするのかもしれません。
この論文では時間を2時間置きで区切った図表も紹介しており、週当たり透析時間が2時間伸びるだけで生存率も10~20%よくなっておりました。
やはり水と時間はkt/vより大事かもしれないということを簡潔にまとめた非常にいい論文だと思い紹介させていただきました。
みなさんの参考になればいいと思っております。よろしくお願いします。