平方元基 プレミアム・コンサート2019

@めぐろパーシモンホール

 

[上演時間]2時間15分くらい(休憩なし)

[出演者]平方元基  [スペシャル・ゲスト]:佐藤隆紀(LE VELVETS)、平野 綾
構成・演出:菅野こうめい/音楽監督:園田 涼

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随分時間が経ってしまったけどあせる 備忘録として残しておきます。

 

 

平方くんのコンサートに行ってきました。

実は直前までフィギュアスケートのチケットの抽選に申し込んでいたので(結局ダメだった)、こちらのコンサートは当日券。

ごめんよ平方くん、せめて1,500円のパンフレットを買ったよ。

が、恐縮するほどめっっっちゃ良いお席(ただし当日券は500円増し)。

全日本のチケット全滅で落ち込んだけど、いいこともあるキラキラ

 

会場に貼り出されてたセトリ。

このセトリ、歌ってる人が分かりにくいですね。もちろん全部平方くんが歌ったのではありません。

 

「ひとかけらの勇気」は、途中でゲストのシュガー(佐藤さん)がハモリに入り。

「一緒に、どこへ行っても」は、平方くんとシュガーのデュエット。

「彼を帰して」と「時が来た」はシュガーのソロ。

「秘めた想い」と「ダンスはやめられない」は平野さんのソロ。

「夜のボート」は平方くんと平野さんのデュエット。

アンコール曲の「クリスマス・メドレー」は3人で。

他の曲は平方くんのソロです。

 

んーー…書き出して改めて思うけど、曲数少なくないですか?

トークは面白かったけど、もうちょいいろいろな歌を歌ってもよかったような。

ゲストは1人でいい気がするけど、チケット関係とかでそうもいかんのか?

 

 

オープニングで【モーツァルト!】の「僕こそ音楽」がかかったので、お、いよいよ平方くんもこの歌歌っちゃうか、平方ヴォルフはどんな感じだろ?とワクワクして待ってたのに、この歌はBGMだけで、実際に歌ったのは「星から降る金」でした。

いや、なぜフェイントいれたし。直球で行こうよ(^_^;)

「星金」を歌うには、ちょっと若すぎるしなー

 

「イカれた帽子屋」は、濱田めぐみさんが歌ってるのを見て、格好いいいつか歌いたいと憧れていたのだとか。

が…歌の入りを間違えて、やり直すというハプニング。

いいんですいいんです、面白かったしバンドさんもすごく笑ってたし、こういうハプニングはOK

平方くんってしっとり歌い上げ系が得意なイメージだけど、案外こういうアップテンポの曲もイケるのでは、と思った。

もうちょい吹っ切っちゃえばね(基本的に真面目に歌いがち)。

 

「どうやって伝えよう」は…個人的にオリジナルキャストのイメージ強くて汗

平方くんって、思えば【ロミオ&ジュリエット】のティボルト役でミュージカルデビューしたんだった。すごいなー今のイメージと真逆。

 

 

ゲストのお二人の歌はさすがでした。

シュガーの「彼を帰して」。

歌う前に、「この役を長く演じた自分は、そこにいるマリウスを見ながら歌っているので、たとえ視線の先に誰もいなくても「あ、そこにマリウスいるんだな」と思って聴いてください」と。

さすが本役、素晴らしかったキラキラ

 

しかし実はもっと感動したのは「時が来た」。

この歌は【ジキル&ハイド】でジキル博士が実験前に歌う歌で、物語としては不幸な結末を迎えます。

でもシュガーは、音大に合格した頃の希望に満ちていた自分と重ねて「未来への希望を感じさせる歌。努力した人へのエールとして歌いたい」というようなことを言ってました。

確かに、力強く希望に満ちた歌になってました。

2年前、この曲で滑ってたフィギュアの山本草太くんを思い出した(T_T) がんばれー

 

 

もう一人のゲスト、平野綾ちゃんもすごかったよ。

トークの時、実は喉を壊してると言ってたけど、大丈夫なのかな?

【レディ・ベス】の「秘めた想い」と、【モーツァルト!】の「ダンスはやめられない」。

両方とも本役だけに圧巻でした。どちらの歌も大好きドキドキ

まあレディ・ベスは訳詞がイマイチとは思うものの、それは役者さんのせいではない。

あー【モーツァルト!】観たいなビックリマーク

 

「夜のボート」、綾ちゃんは意外にも歌ったことがなかったそうですが、なかなかの老け声っぷり。

でも中身はまだ感情的で枯れてないシシィっぽかった。

 

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とにかく印象的だったのは、ゲストの佐藤くん(さとうだからシュガー)がものすごいトーク上手だったこと。

エピソードを織り交ぜて、テンポ良くまあ喋る喋る。

シュガーのポテンシャルで、この公演のMCはすっごく面白かった。

 

公演も終わり間近、明らかに時間が余ったらしく平方くんが各人の失敗エピソードの披露を促す。

シュガーの失敗エピソード

【レ・ミゼラブル】の公演の際、ジャン・バルジャン役のシュガーは、歌のテクニックより感情表現を優先した結果、ある日の公演でついに声が枯れ、冒頭の囚人のシーンから「声が平泉成さんになった」と。

そういう時のミュージカル俳優の誤魔化し方は、歌を台詞にする、とか、語尾を伸ばさず切るのだそう。

 

ついでに、これはシュガーの失敗ではないけども、先日笹本玲奈ちゃんのコンサートにゲストで呼ばれた際、なぜか用意されてた衣装が同グループの別の人のサイズだった。

クマさんっぽいシュガーには合わなくて、ピンで留めて舞台に立ったと。

「今日はちゃんと合う衣装が用意されてて嬉しかったです」、と前向きなシュガー。

クマだけにプーさんの真似?も披露してた。

 

 

平方くんの失敗エピソード。

【エリザベート】でシシィの寝室の扉の前で歌うシーン。

「エリーザベー、開けてくーれ」の第一声の音階を間違え、その後のトートが「エリーザベー、泣かないで~」とやってくる高さで歌ってしまったとか。

同じくエリザ1幕ラストで、歌い出しの「君の~手紙~」の音程がよく分からなくなり舞台袖で確認していたら出トチり、皇帝陛下まだ舞台に登場してないのにメイドさん達に「陛下!」って呼ばれてしまったとか。

 

 

平野さんが暴露した平方くんエピソード

【レディ・ベス】の初演の時、平野さん演じるベスと平方くん演じるフェリペが密着するシーンがあった(マント広げて密着してた時ですね)。

その際、あまりに息がニンニク臭かった平方くんに「ニンニクくさい」と率直に言ってしまった平野さん。

(「だって私はいいけど、花さんの時だってあるわけだし!」と主張する平野さん。ちなみに平方くんが食べたのはチゲ鍋だったらしい)

その一言をすごく気にした平方くん、翌日の公演も平野ベスとの組み合わせだったが、今度は「ブレスケアくさい」と言われてしまう悲劇に。

(「だってブレスケアって匂わないように使うものなのに、ブレスケアの匂いがものすごく漂ってて!」と平野さん)

 

 

さらに暴露されるエピソード(既出)

【レディ・ベス】の千穐楽。それまで使っていたファンデーションが終わりかけていて、「せっかくだから使い切ってしまおう」と考えた平方くん。

残りの粉を溶き、ペタペタと顔に塗りたくった。マットな感じでいつもより良い気がしたほど。

が、舞台に登場した彼の顔はやけに黒くて、平野ベス含め共演者の視線は釘付け。

千穐楽の挨拶の際?に、黙っていられなかった育三郎ロビンによって観客にもバラされる。

 

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前のコンサートの時も思ったけど、平方くんって陽気に見えて結構根暗っぽい?

話が基本ネガティブ思考。

いや責任感強くて真面目なんだろうけど。だから時間きっかりに進行しちゃうんだろうけど。

そこはほら、ライビュやっててもぶっちぎっちゃうよしお先輩とか見習えばいいのに。

 

「今日も偉い人が来てるんですけど、このコンサートで平方が出演してない舞台の歌を歌ったからって「出せ」って事じゃないですよ?あせる」って言ったりする。

いやそこは「今度出して下さい」って笑って言っちゃえ。

なんかいつもドヤドヤしてるミュ俳優(誰とは言わんが)のトーク聞き慣れてるので、不思議な感じ。

誠実なとこは好感持ってますが、舞台上でお偉いさんに気を遣う俳優さんを客は見たくないので、いっそ「平方元基という明るいキャラクター」を演じるくらいでいいと思う。

(しかし帰りがけに偶然お偉いさん一行に遭遇しましてね…確かにあれでは気を遣いそう…)

 

 

これで締めるとあまりに気の毒なので、せめて最後に素敵エピソードを。

帰りがけに見かけた、親子連れのお客さんがいたんです。お父さんと、小学校に入るか入らないかくらいの娘さん。

父「楽しかった?」

娘「すっごく楽しかった。走り出したいくらい!」

そして実際に(邪魔にならないように)その場を走ってた照れ

 

 

セトリが少し控えめだったにせよ、ミュージカルの楽しさが伝わるコンサートだったと思います。

…トークが面白かったってことだったらどうする?あせる

いや実際、腹抱えて涙流して笑っちゃったんですよね。

ま、それはそれでいいってことで。