山崎育三郎 Birthday Premium Show

@豊洲PIT

20:00~21:00

<ゲスト>昆夏美

 

<セトリ>

Beginning

エメ(「ロミオ&ジュリエット」より) 

恵みの雨(「レ・ミゼラブル」より)

世界が終わる夜のように(「ミス・サイゴン」より)

愛していれば分かり合える(「モーツァルト!」より)

愛の芽生え(前半部分)~美女と野獣(「美女と野獣」より)

ひそかな夢(「美女と野獣」より)

 

       

芳雄さんからのお花はあったけど、浦井くんのはありませんでした。ちょっぴり残念(;^_^A

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昨年の傾向から昼のライブの方は迷った末にパスしまして、夜のみ参加。

客席も一緒に盛り上がるというノリが苦手でははは

なにより、結局私が観たいのはミュージカル俳優・山崎育三郎なんですよ。

もちろん彼の声は変わらないので全てオリジナル曲ならまだしも、カバー多いだろうし。

でもね、オリジナルならStarSで歌って欲しいよ(本音)。あの声の重なりが好きなのに…あれはソロでは絶対に味わえないものなのだ。

 

ま、それはそれとして。

夜はゲストが昆ちゃんなのでミュージカルメインだなと予想が付き、安心して参加しました。

予定は1時間。ほぼきっちり終わりました(せいぜい5分オーバーくらい)。

昨年は同じ時間で5曲、しかもミュージカルは3曲だったみたい。まあ昨年はゲストの城田優くんが喋りまくったので、それはそれで面白かったのだが。

 

いやー、贅沢な時間でしたねキラキラ

有名ミュージカル曲をこれでもか!と繰り出す。しかも相手が昆ちゃんなので手加減いらない。

デュエットの相手によっては声の相性悪いこともあるし、強弱を加減してると分かるときもありますが、昆ちゃん相手だと聴く側もストレスフリー。

 

ただもう少し、ミュージカル作品自体や歌に関する説明を入れても良かったかも?

最近育三郎くんに興味を持ってくれた方がどの程度いたかは分かりませんが、基本的には「みんな、もちろんこの歌知ってるよね」というスタンスだったので。

ミュージカル好きにはお馴染みですけど、もしあまり知らない方が聴いたら、素敵な曲だということは分かっても背景が分かりにくいような気がする。

特に「恵みの雨」とかね。

この歌がどういう背景で歌われているのか知ってもらえたら、作品自体へのさらなる興味に繋がらないかな?

たぶんレ・ミゼラブル関連だったと記憶してるのですが、昆エポニーヌと育マリウスの共演を観たことある人?という質問に手を挙げた人が思いのほか少ないように見えました。

てことは、ロミオ(ロミオ&ジュリエット)もマリウス(レ・ミゼラブル)もクリス(ミス・サイゴン)も観てない人が多いのでは?と思ったんです。

せっかく育三郎くんのコンサートに来てくれた人が劇場にも来てもらえるように、気を配って欲しいよ~。まあ時間もありませんでしたが。

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

さて、それでは個人的覚書。

かなりざっくりです。詳細は適当です。ニュアンスで汲み取って下さい。

 

冒頭からテンション高く登場する育三郎くん。

昼の2時間のライブ終えて、そのままのノリでやって来た様子。

「あれ?みんな静かだねー」みたいな事を言って、客席を煽る。

…ごめん、ここから参加なんだ。テンションは元々低いんだ…ホントごめんなさい。ライブ欠席してやはり正解。

 

「このコンサートは昼とは違う構成で、ミュージカル曲を歌いたい」という説明をした直後、「と言いつつ、最初に17日発売の新曲を聴いて下さい」ということで、冒頭は「Beginning」。

環境のせいか歌詞が全く頭に入ってこない(ノ_-。) CD買ったら落ち着いて聴きます。

 

ここで伴奏者が登壇。キーボードとバイオリンのお二人のみ。

「Beginning」のみ別の方が演奏してた模様。シンセサイザーでしょうか?

伴奏者の紹介の後、「2017年、もっとも一緒に活動した人、昆夏美さん」とゲスト紹介。

大人っぽいパープル?ピンクのドレスで昆ちゃん登場。でも中身は相変わらずかわいらしいにっこり

昆ちゃんがいるので「ミュージカルラブソング特集」だそうな。

 

 

昆ちゃんとの初共演は2011年の「ロミオ&ジュリエット」ということで、ロミジュリ思い出話。

ジュリエットWキャストの莉奈ちゃんと二人、ミュージカル出演が初めてだった昆ちゃん。

稽古場でもどこにいていいか分からず、二人でビクビクしてた。

「大御所の為に用意された椅子に座ってて、プロデューサーに注意されたんだよね」と育三郎くん。

「あれは浦井健治さんが勧めてくれて…あせる」と昆ちゃん暴露。そしていつも通り育三郎くんの「ハハハハ~ン♪の人」と説明?入る。本人いなくても話題に上る、安定のウライケンジ( ´艸`)

この話の時、昆ちゃんが浦井くんの真似で、「二人とも、ここに座ってなよぉ」ってやったら育三郎くんが「似てる(笑)」と。確かに特徴掴んでる。さすが昆ちゃん。

 

あとは育三郎くんから、城田ロミオのエピソードも。

城田くんは身長が4メートルあるので(今までは3メートルと紹介してたのに!伸びた!笑)、小柄な昆ちゃんとはかなりの身長差があった。

だからロミジュリの時、デュエット終えた後の城田くんはいつも「腰が痛い」と言ってたそうな。

昆ちゃんがしゃがんで育三郎くんが背伸びして身長差を再現してみてたけど、たしかにかなり屈まないと見つめ合って歌うのは難しい。

身長差という意味でも昆ちゃんはいいパートナーですな、育三郎くんにとってはね。

 

思い出話からの『ロミオ&ジュリエット』より「エメ」。

「当時の真っ白さを思い出して下さい」と言う育三郎くんに昆ちゃんが笑っちゃって、なかなか歌い出せなくなったり。

ちょっと可笑しかったのが、歌の途中で二人が完全に客席に背中向けちゃうんですよ。

後ろから放射線状に光が差してて、そこに向かっている感じ。

舞台観てる人間からすれば、ああそこに祭壇があって神父さまがいてでも死の影が、と感慨深く思うんですが…普通は背中向けないよね(^▽^;)

 

 

次の曲は『レ・ミゼラブル』より「恵みの雨」。

レミゼエピソード。昆ちゃんは育三郎くんと出会った当初から「レ・ミゼラブルでエポニーヌやるのが目標」と言ってて、実際にその夢が叶ったと。

昆ちゃん曰く、レミゼはミュージカル界では特別な作品。他とちょっと違うんだとか。

だから、育三郎くん自身はロミジュリの頃と全然変わらないんだけれど、レミゼの現場では昆ちゃんのような初参加の身では初参加同士で固まってて、そうそう気軽に話しかけられなかったそうな。

 

ちなみに「恵みの雨」は、「こういうコンサートで歌うことはない、初の試み」と育三郎くん。

たしかにこれまで聴いた覚えないかも。難しいシーンだし、相手選ぶし(本役やってない人とは歌っちゃダメなやつ)。

事前に椅子が持ち込まれたので、あれ?カフェソング?と思ったら、瀕死の昆エポが椅子にもたれかかるという設定でした。ですよね、客席から見えなくなるから、横たわるわけにはいきませんよね。

歌い終わった後、昆ちゃんが「(育マリウスと共演した)当時のことを思い出した」と。

エポニーヌとして育マリウスには強い憧れの気持ちを持ってた、そうな。

ああなんとなく分かる。

 

 

次の曲は『ミス・サイゴン』から「世界が終わる夜のように」。

この作品で二人は共演してないけど、昆ちゃんはキムを、育三郎くんはクリスを演じたことはある。すれ違いなんですよね、残念。

この作品のエピソードとして、育三郎くんはいつも通り演出のダレン・ヤップの名前を挙げる。ダレンの演出は今までと全然違っていて衝撃だったという話。

あと、めぐろパーシモンでの公演で、客席に靄がかかったように白くなって見えなくなった経験がある、と。

集中し過ぎたのかは分からないけど、そんな経験はその時だけだと言ってましたね。

歌い出す前に、「ではおもむろに座らせていただいて」と昆ちゃんが膝を付いた姿勢になったのが面白かった。

 

 

次は『モーツァルト!』より「愛していれば分かり合える」。

ご承知の通り今年再演があるM!、「コンスタンツェは?」と訊かれた昆ちゃん、両手で大きく×を作る。

これはやりたかったけどダメだったって事かな?

「じゃあ小池先生に…」と言って、安定の小池先生のモノマネを持ち出す育三郎くん。

「アンケートにでも書いて下さい」と冗談交じりに言う昆ちゃん。

この歌のシーンて、最初はヴォルフガングが自室で独り言言ってるところへコンスがやってくるから、昆ちゃんは育三郎くんが歌い出す直前にササッと舞台から消えて後から登場してました。

基本的に舞台を再現してるんですよね、どの曲も。

というわけで?、この二人のデュエットはとても素晴らしかったので、次のコンスにぜひとも昆ちゃんお願いします関係者の方。

 

 

歌い終わった段階で、特に何のアナウンスもなく二人退場。

スクリーンが下りてきて、コメントゲストさんの誕生日おめでとう映像が流れました。

水谷千重子さん、ジャンポケ斉藤さん、城田優くんのお三人。

舞台役者さんじゃないのね…ちょっと寂しいな(城田くんは舞台やってるけど)。

水谷さんはやっぱり虚実織り交ぜたようなってかほとんど虚なのであまり覚えてない。

「また葉山の別荘に遊びに来て」って最後に言ってて、「葉山の別荘は初めて聞きました」って育三郎くんが言ってたのは覚えている。

斉藤さんも、映画「レオン」とかバラエティとかで共演できて嬉しいとのコメント。

育三郎くんの補足によると、相棒的な役柄なんですよと。

 

城田くんは冒頭から客席を巻き込んでハッピーバースデーを歌う。

カッチリした服装だったみたいだから、いつ撮ったんだろう?4Starsの時とかかな?

育とはこれからもずっと仲良くしていきたい。50年後も共演したい、皆さんも50年後の育を応援してね、みたいなコメントでした。ざっくり。

ちなみに育三郎くんが言うには、「なんで俺がゲストじゃないの?去年は俺だったのに」と城田くんに拗ねられたそうな。

 

 

メッセージ終了後、再登場した二人は『美女と野獣』の衣装にお着替え完了。

「2017年、一番の映画です」だって。なんとなく笑う気配の客席に、「事実だからね?」と念押し。

ええ興行収入は知ってるけど、なんかその言い方で笑っちゃう。

この衣装も今日が最後かもと、下手も上手も回って衣装をよく見せる二人。

細部までこだわって作ってあるそうな。ワタクシの席からではそこまで見えませぬが。

…完全な余談ですが、あの野獣さんの衣装ってフィギュアの宇野昌磨くんのトゥーランドットの衣装思い出す。鮮やかな青と金の配置がなんとなく。

あ、ひそかな夢は別の方が使ってるのは知ってます、衣装に限っての話。余談だ(;´▽`A``

 

この時だったかな?バースデーケーキが登場したの。

もちろんキーボードさんがハッピーバースデーを伴奏してくれて昆ちゃんと一緒に歌ったんだけど、なにしろ客席はさっき城田くんの誘導で歌ったばかり。まさかの2度目。

そこは事前に確認して欲しかったです、スタッフさん。

 

「美女と野獣」のエピソード。

2017年は昆ちゃんと二人でテレビに出る機会も多く、Mステにも出させていただいた。

ただ、なにしろ衣装が派手なので、登場前に裏で待機してる時、他の出演者がふつーの格好をしている中で、二人だけ仮装してる状態で非常に目立って恥ずかしかった、と。

そんな微笑ましい話からの、「愛の芽生え(前半部分)」~「美女と野獣」。

この歌は、作中ではベルと野獣は歌わないけど仕方ないですね。

二人の声の重なりが、それはもう至極のひとときでしたわキラキラ

 

歌い終わって、さくっと退場する昆ちゃん。

どうやらこのコンサート、かなり時間制限が厳しいのかな?

昆ちゃんが話したそうにしててもあっさり会話切り上げるようなことがたびたび。

まあ予定曲数も多いしね。

 

その次は、育三郎くんのソロで「ひそかな夢」。

ああいい声。映画は野獣声に加工されてるからあれだけど(それでも泣くけど)、やっぱりいい声、そしていい歌なんですよね(T_T)

最後はあっさりとしたご挨拶で終了しました。アンコールも無し、あっさり。

おかげさまで、駅からダッシュしたら予定していたより2本も早い新幹線に乗れましたよ。

 

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時間にするとわずか1時間なのですが、なにしろ有名作品のメインばかりズラッと並んでいた上にデュエット相手が昆ちゃんなので、とても満足度の高いコンサートでした。

20時という遅い開始時刻に心が折れそうになったけど、行って良かった。本当に良かった。

何度も泣きそうになって、涙をこらえておりました。

 

ゲストが昆ちゃんだと、気心知れてる感じも良い。

「ねえ、どうして私が話す時にそんな保護者のような目で見るのぉ」と昆ちゃんが言ってたのがめっちゃ可愛かった( ´艸`)

コンスタンツェ、いけると思います。次はぜひビックリマーク

 

 

テレビのお仕事が悪いとは言わないし、得る物も多いのはよく分かっています。

でも今回みたいにミュージカルの歌に触れる機会は残しておいて欲しいと切に願います。だってミュージカル俳優としての育三郎くんが好きだから。

ああ本当に行って良かったラブラブ