美輪明宏版
愛の讃歌~エディット・ピアフ物語~

 

脚本・演出・美術・衣裳・主演:美輪明宏
出演:美輪明宏/木村彰吾/YOU/勝部演之・若松武史・城月美穂・柄沢次郎・大野俊亮・浜谷康幸/江上真悟・小林永幸・根間永勝・真京孝行・大曽根徹・今井忍・金井修・迫田圭司/高森ゆり子・小林香織・迫水由季・越田樹麗・杉山美穂子・建守良子・日沖和嘉子
演奏:セルジュ染井アンサンブル

開演 14:30
1幕80分(休憩15分)2幕50分(休憩15分)3幕60分

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さすがは美輪サマ、ロビーに有名人から贈られた胡蝶蘭がズラリと並んでおりました。

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NODA・MAPさんからもお花が来てました。


にしても…美輪サマの舞台はいつも開演時間が、お、遅い。14時30分開演って(;^_^A
そして休憩を2回挟むので、上演時間が長い(今回は終演が18時10分くらい)。
ゆえに他の舞台とマチソワするのは不可能です(T_T)
作品を堪能するためにはいいのかもしれませんが… 
交通費のかかる地方者には辛いわ~帝劇行きたかったわ~(いつものボヤキ・笑)


ちなみに私が「美輪さん」でなく「美輪サマ」と呼ぶのは、別に信者だからではありませんよ
なんというか、キャラクター的なものです。


私は美輪サマの舞台が大好きで、上演される都度観劇しています。
が、普段の観劇とは意識を切り換えてます。

美輪サマの舞台は、様式美なんです
ある種の伝統芸能だと思ってます。

だから演劇的なリアリティなど不要なのだ
御年79歳目前の美輪サマがスカート履いて、17歳子持ちのピアフを演じていたってなんら問題ないのだ

よく考えればスゴイですよね~あのお歳で、あの公演数。
しかも出演だけでなく、脚本・演出・美術・衣装までこなされる。
美輪サマの『愛の讃歌』が観られるのは今回限りかもしれないと思うと、観に行かずにはいられないわけです。
(しかし数年前もそう思った。美輪サマなら永遠にやれそう…)


美輪サマの舞台は、なんと言っても言葉が綺麗。
ピアフは下町育ちなので、最初は汚い言葉を使います。もちろんそれは芝居の中でのことで、必然性があるものです。
美輪サマの舞台ってどの作品でも共通して、言葉遣いで不自然・不快に思ったことがない。
三島由紀夫の脚本でなくても。

ああ、某帝劇でやってる作品とは大違い あちらは翻訳・訳詞に難がありすぎてストレス


ついでに比較しちゃうと、『愛の讃歌』は暗転がすごく多いなぁと改めて感じました(帝劇さんはその辺りスムーズ)。
でも常に音楽が流れているので、あまり途切れている感じはないんですけど。
なにしろ様式美ですから、多少は許容範囲。

客層も全然違います。私が普段観ている舞台より年齢層が随分高め。
おそらく普段はほとんど舞台を観ない人たちが足を運んでいるのでしょう。


おや脱線(^^ゞ


この『愛の讃歌』という作品は、実在したシャンソン歌手エディット・ピアフの生涯を描いたもの。
なので歌がつきものです。
お芝居と歌と、両方楽しめてとてもお得な感じ。

劇中で披露された歌は下記の通り。
「アコーディオン弾き」
「ミロール」
「群衆」
「バラ色の人生」
「愛の讃歌」
「水に流して」


なんとまあ贅沢な。
個人的に「群衆」という歌がものすごく好きで、それも楽しみにしていたんです。
満喫致しました


やや難を言えば、相手役さんはそろそろ別の方で観たい(^_^;)