華麗なる週末 THE  REIVERS

1969年公開!

あのスティーブ・マックイーン主演?の文学作品の?映画化。

私が注目したのは、マックイーンより(笑)、その音楽。

今や映画音楽界のレジェンド! 巨匠ジョン・ウィリアムズの初期の作品で、最初は確かFMの映画音楽番組で聴き、郷愁あふれるメロディのあまりの素晴らしさに感動を覚え、大いに気に入り、いつか本編を見たいと思ってたもの。

当時、音楽を知ってから、サントラを探しても、すでに廃盤になってることが多く、この「華麗なる週末」のレコードも、欲しくて欲しくてしょうがなかったけど、しばらく手に入らず、悶々。(笑)

1995年に、待望のCDが出たときには速攻買い、しばらくCDで我慢。(笑)

それから数年後、遅ればせながら中古レコード屋で偶然、本当に欲しかったオリジナル盤のレコードを見つけ、狂喜乱舞! ついにゲットしました!!

幸いプレミアはついておらず、激安だったのには、驚いたけど!

← CDが出てしまったし、いい加減古い作品なので、価値がなくなったのかと?

もしくは、値段をつける人が、この音楽の価値がわからなかったのか?(笑)

 

また、当時売り出し中のスティーブン・スピルバーグが、サントラコレクターでもあって、良く聴いていたサントラとして、この「華麗なる週末」をあげてたのが注目点! 

こんな素晴らしい曲を書く人に、自分のデビュー作の音楽を担当してもらいたいと熱望、迷うことなく、ジョン・ウィリアムズに依頼した!というようなインタビュー記事を雑誌で読んで、なんかうれしくなった記憶あり。(笑)

← 「続・激突!カージャック」のこと!

そう、この記事のキモは、

スピルバーグも、私とおんなじじゃん!!(笑)ってこと!?(笑)

この時点での私は、まだFM番組で1曲しか聴けてない状態だったんだけど(笑)、想いは、同じです。 

数十年後に、やっと待望のサントラ・レコードを入手して、全曲聴いたときは、まさに! あの時のスピルバーグ気分でしたよ!!(笑)

ようやくスピルバーグと同じ感動を分かち合えたと!?(笑)

そんなリアル感がありましたねえーーーーー。(笑)

 

で、

映画のほうは、大昔に、TV放送で見たかもしれないけど?、まったく記憶にないので、今回の鑑賞を、初鑑賞とします!!

WOWOW放送版で。 

シネスコサイズ、モノラル音声。

 

やっぱ、メインタイトルの音楽、いいですねーーーー。

実に感動的!

この先、どんな感動が待ってるのか、メチャクチャ期待したんですが・・・・・・。

 

うーーーーん。(笑)

ちょっと、私としては、映画的には、イマイチだったかな。

スピルバーグは、きっと好きな話なんだろうけどーーーー?

・・・・・・簡単に言うと、

大人になった主人公が、子供の頃楽しかった忘れられないあの刺激的な4日間を回想、あーーー、このときの体験が、まさに大人になるための通過儀礼だったんだなーーと気づいて、感慨にふけるという構成。

ね、いかにも、スピルバーグ好みでしょう?(笑)

一見いい話じゃあないかと、思う人は思うかもしれないけど、

自分が気に入らなかったのは、その体験話が、意外にドロドロしていたこと!!

時代物なので、しょうがないけど、当時のアメリカ社会の病巣がけっこうあからさまに描かれてていて、イヤーーーな気分になる。

劇中の子供は、無垢なんで、反応が鈍いのが救い?

でも、薄々は、わかってたんだろうと思う。

でも、見てる我々大人の観客は、わかりすぎるくらいわかり、不快度指数200%!! 

さすが、文学作品!?

スピルバーク自身は、どうだったのかな?

音楽のことしか、言及してなかったようにも思うし・・・・・??(笑)

 

まあ、音楽がいいんで、なんとなく感動的な話のような気もしてくるんで?・・・・・・、ギリギリラインか?(笑)

 

―――てなことで、この映画の主役は、実は子供!!

スティーブ・マックイーンじゃあない!

マックイーンは、道化役かな?

ちょっと、オーバーなコメディ演技を見せてくれる。

いつもの、かっこいいマックイーンではないので、要注意。(笑)

それにしても、前半はいいムードだったのに、中半から、ドロドロ。(笑)

毒のありすぎる、佳作と言えばいいんだろうか?

直球の感動作になってないのが、非常に残念!!

毒がなきゃあ、いいファミリー映画なんだけどね。

マックイーンとジョン・ウィリアムズの力がなければ、

埋もれた映画になってた可能性はあるなーーーーー。??

 

むずかしいねえ、この頃のアメリカ映画は!!

 

見終わって、レコード聴いたけど、

映画を見ないで、想像で聴いてたほうがまだ良かったかもしれない!(笑)

内容を知っちゃってから聴くと、数々のイヤな場面が思い浮かんできて、なんか、気分が悪い・・・・・・。

前半と、クライマックスの楽しい場面だけを、思い出すようにしないとイケません!(笑)

でも、ジョン・ウィリアムズの初期の大傑作であることは間違いない!      サントラは、超必聴盤だと思う!!

← 不思議なことに、コンサートで演奏されたことがないんだよなあ・・・・・?

映画音楽界の謎のひとつ。(笑)

 

ちなみに、オリジナルのサントラレコードは、11曲入りで、CDは、1曲追加され、12曲入りとなってます。

今回両方聴き比べてみたけど、当然、レコードのほうが、音の拡がり、音の張り、音圧があって、生き生きしている! 

すべての楽器の音にもツヤがあって、改めてオリジナルの良さを実感!!

まさに鑑賞に値する音!! レコード恐るべし!!(笑)