<エンニオ・モリコーネ作品 雑記>
みんな元気 STANNO TUTTI BENE
1990年公開!
「ニュー・シネマ・パラダイス」(1988)で、感動、感涙、号泣の嵐を巻き起こしたジュゼッペ・トルナトーレ監督が、次に撮った作品!
音楽は、再びエンニオ・モリコーネ!
これは期待しないほうがおかしい!!
ワクワクしながら、劇場へ見に行きましたよ!
主演は、名優マルチェロ・マストロヤンニ。
役に特徴を持たせるためか?、度の強いメガネをかけて、目が大きく見えるようにしてる。 さすが、マストロヤンニ!!と思う人がいたかもしれないけど?、私は、このおバカな顔?(笑)がどーしても気に入らず(笑)、見る前からイヤな予感はしてた。(笑)
・・・・・・・・・・(笑)
うーーん、やっぱり・・・・・。
マストロヤンニの顔がノレなかったのと(笑)、意外にモリコーネの曲がイマイチだったこと、内容もロードムービーで、展開に大きな起伏がなかったんで、トータル的には、超つまらなかった!!(笑)
見終わって、劇場内に明かりがともると、観客の重苦しい空気が充満してましたからねええーーーー!(笑)
「ニュー・シネマ・パラダイス」を超える感涙作をみんな期待してたのに、ぜんぜんそーなってないじゃないか!!(笑)
いやあああーーー、期待ハズレ!!
トルナトーレは、もう、終わったな・・・・・・ と、 誰もがそう思ったと思う。
みんな怒ってたと思います!!
せめてもの救いは、エンニオ・モリコーネが指揮者役で出ていたこと!!
これは、モリコーネファンとしては、うれしい!!
で、
トルナトーレは、その後、いろんなバラエティに富んだ話題作を撮って、復活したけど?(笑)、この「みんな元気」だけは、唯一埋もれてしまった感がある。
日本では、ビデオ化どまりで、DVD化は、されてないし!
← でもなぜか?(笑)、2009年にハリウッドでロバート・デ・ニーロ主演でリメイク化。 アメリカでは評価が高かったのかな? ← 日本では、このリメイク版、案の定、DVDスルー。(笑)
そんな中で、今回、
オドロキのWOWOWでの放送!!
日本では、DVD、ブルーレイ化もされてない作品が、今になって、突然の放送!!
初放送!!
いやああ、これはかなりレアな放送だーーーー!!!
すかさず、エアチェックですよ!!(笑)
すかさず、鑑賞ですよ!!(笑)
エンニオ・モリコーネ・ファン、狂喜乱舞ですよ!!(笑)
実に34年ぶり!!
待ちに待った、再鑑賞!!
ヨーロッパ・ビスタ、5.1ch。
映像がきれいだったので、ちょっと、劇場で見たときより、好印象。
もちろん、ほとんど忘却の彼方だったんで、新鮮さもあり!
初見のとき、つまらなく感じた内容も、今回は、さほど気にならなかった!
なかなかいい話だったんじゃん!?(笑)
エンニオ・モリコーネの音楽も、じっくり聴いてみると、悪くないじゃん!?(笑)
うーーーん、この感じ方の変化は、自分が大人になったからかな?(笑)
子供を持ったからかな?(笑)
マストロヤンニ親父の気持ちがよくわかりましたよ!?(笑)
子供たちが、父親をどう思っているのか、よくわかりましたよ!
当時は、共感も何もできなかったけど(笑)、今だったら、できる!!
そこに共感できるか、できないかで、評価が分かれたのかな?(笑)
ただ、
トルナトーレは、この映画を撮ったときは、まだ30代だったはず! 若かったはず!
正直、若い監督が撮る内容じゃあないと思う!(笑)
改めて、今回見たら、
さすがに若気の至りみたいな、未熟な演出部分が、多々あることに気づきました! 見てて、恥ずかしかったりします!?(笑)
当時、ここに、無意識にも違和感を感じてたんだろうと思います!!
―――― ハッキリ言えば、
晩年のルキノ・ヴィスコンティが撮ったら、傑作になっていたかもしれない題材だと思いましたねええ・・・・・。
< 「みんな元気」で、改めて気づいたこと >
・劇中、オーケストラのリハーサル場面があるんですが,
そこで、演奏していた曲が、なんと! この映画のメインテーマ曲だった!!
聴いてて、ゾクゾクしました!!
・駅の構内で、
大勢の客が、ストップモーション化する場面があるんですが、
よーーく、見ると、後ろのほうの人たちは、平然と歩いてます!(笑)
その他、もろもろ、かなり意図して、意味を持たせている場面が連発するんで、感心しました。
ひとつひとつの場面の完成度も高く、かなりお金もかかってると思います。
いやああ、
大人になって、初めてわかる映画になってました!!(笑)
リメイク版がどーなってるか、見たくなりましたよ!!