白い恐怖 SPELLBOUND

1951年公開!

あのアルフレッド・ヒッチコック監督の精神分析を題材としたサスペンス!

当時の若きジェリー・ゴールドスミスが大絶賛!! ミクロス・ローザのテルミンを使った革新的な音楽が聴けるのがコレ!! ← アカデミー作曲賞受賞!!

 

昔、TVで1回見たっきり!!

夢のシーンにおけるサルバドール・ダリの超不気味な絵の数々が強く印象に残ってる程度で、あとはほとんど覚えてない!!(笑)

ここらで改めて、内容を確認、堪能しようかと!

 

だいぶ前に、激安中古DVDを買って持ってるんだけどズーーーッと、放置状態!(笑)

今回は、ちょっと前に放送された、BS NHK放送版で、鑑賞!

スタンダードサイズ、モノラル音声。

 

いやああ、やっぱ、昔の映画は、良く出来てるなあ・・・・・。

感心しっぱなし!!

 

◎   ヒロイン、イングリッド・バーグマンの美しさが絶品!

ヒッチコックは、女優をほんと美しく撮るし、魅力的に見せてくれる!!

  お堅い女医が、新しく赴任してきた美男のグレゴリー・ペックにメチャクチャひと目ぼれして、気持ちが高ぶっていく過程が、前半、非常に丁寧に描かれていて、見てるこっちも、気分は高揚! 彼女の容姿が、だんだんと美しくなっていくところもスバラシイ!!

うぉおおおーーー、人を好きになるときの気持ちって、こうなんだよ! 

自分もこんな感じだったんだよって?(笑)、改めて思い起こさせてくれて?(笑)、共感、感慨、陶酔?しちゃいましたよ!(笑)

・・・・・・・てな具合に、

今回再見して、初めて気づいたんだけど、この映画、サスペンス映画ではあるんだけど、イングリッド・バーグマンが一人の殺人容疑の男を、一途に愛し、無実を信じ続けて、最後の最後に最高の幸せをつかみきる、大恋愛映画にもなっていたんですよ!!

見てて、気分がいいです。

もちろん、他のヒッチコック映画も恋愛要素は入っていて、大団円になるケースが多いんですが、この映画は、特にその度合いが濃厚です!!

さすが、ヒッチコック!!

 

◎   でも、単なる甘さだけが残る映画にはなってなくて、中半からの二人の逃亡劇のサスペンスも強烈だし、ハラハラドキドキの連続!! 

クライマックスの大どんでん返しとそれに続くアッと驚くシーンも衝撃的!!

観客に与えるカタルシス感も最高!!

さすが、ヒッチコック!!

 

◎   加えて、ダリの前衛的な、今まで誰も見たことのない奇妙な美術デザインとミクロス・ローザの甘い甘いむせぶような愛のテーマ曲&テルミンが奏でる不気味なサスペンス曲が絶妙に入り交じり、かつてない不可思議な世界を体感!!

まさに、映画ならではの、興奮!!

さすが、ヒッチコック!!

 

◎   初見の時は、まったく気づかなかったんだけど、この映画、全編モノクロ映像なんですが、カラー映像になる瞬間が、一か所だけあったんです!!!

そうすることにより、最大の効果を発揮する場面で!!!

眼に焼き付く、その強烈な色!!!

うぉおおおーーーーーーーー!

すげええええーーーーーーー!

さすが、ヒッチコック!!

天才じゃん!!!!

 

きっとこの場面、劇場で大勢の人と見たら、どよめき必至!!

そのどよめきを聴いて、さらに満足度もアップって感じか!(笑)

 

 

いやあああ、 「白い恐怖」!! 傑作でした!!

必見!! 必聴!!