サイボーグ009 超銀河伝説

1980年公開!

あの石森章太郎原作総指揮のアニメ大作!

レンタルDVDで、初鑑賞! モノラル音声。

アニメブーム最高潮の時に作られてるだけあって、その熱気、気迫が感じられるほどの良作に仕上がってました!!

単にTVアニメの延長ではなく、独立した1本の映画として、・・・・・いわゆる、あの「スター・トレック」劇場版第1作目(1979)みたいに、エンタメ性より、マジメで高尚で、神がかった路線を狙った感じ。

130分という、アニメとしては、長い上映時間からもそれが伺えます。

 

なんといっても、オープニングからワクワク!

なんか、スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」(1968)みたい!(笑)

その他、全編、SF映画 ← 特に洋画SF のエッセンスが多分に詰め込まれており、マニア心をくすぐります!! ← ジェームズ・キャメロンの「アバター」(2009)的な要素があったのには、オドロキ!

さすが、石森章太郎!! 総指揮を務めただけのことはある!

 

ただ、残念なのは、音楽!(笑)

劇中何度も!(笑)、昭和の歌謡曲的な歌が流れてきて!(笑)、愕然!!(笑)

ここだけ、急に浪花節的に!!(笑) 

せっかくのSFムードが台無し!

絶対、この場面に合わないだろーーー!!(笑)

当時見た人は、どう思ったんだろう?

ちょっと、センスないんじゃあないの? 

正直、ダサイと思う!! 洗練さがない!!

当時の作り手たちのセンスを疑います!!

若者がスタッフにいなかったのか!?

こういうのは、やはり、感覚の新しい若者の意見を取り入れないと!って、感じ!!(笑)

当時のアニメで、こんなにダサイ感じを受けたものは、他になかったと思うので、なんで、この映画だけそうなってるのか不思議、不思議!!

まさか、これが、石森章太郎の好み?(笑) ← 当時、石森は、40代。

 

あと、最大に驚いたのは、

アニメなのに、実写では即NGになる場面があったこと!!

カメラ目線のカットがあったんですよ!!

003と009が仲良く歩いてるところを後ろから捉えたシーンで、003が009の顔を見ようと横に向くんですが、この目線が009ではなく、後ろのほうを見てるんです!! ← あとで、何度も見直しましたが、確かにそうなってる!

なんと! ここで003は、今まで絶対になかった目線、後ろにあるカメラのほうを向くというNG視線、つまりは、我々観客のほうに視線をおくっちゃってるんですよ!!!

これには、かなり違和感を感じました!(笑)

ゾーーーーーッとしました!!

生理的に受け付けないというか、あってはならないシーン!

不自然!!

ちょっと、不気味の谷を感じましたねえええ!!

戦慄しました!!(笑)

 

まあ、003が、意図的に観客を見て、<フフフ、皆さん、私は、今とっても幸せよっ>って、微笑んだ・・・・・と、突拍子もないシュールな解釈はできるけど?、

あきらかに、作画ミスだと思います。(笑)

直さなかったんだね。

 

これから見る方は、この003の目線に注目してください!!!

どのへんにあったのかは、伏せますが、

見れば、絶対、わかります!!(笑)

 

でも、内容的には、傑作だと思うので、

ここらで、ダサイ歌の曲は全部差し替えて(笑)、5.1ch化した、リニューアルバージョンを作ってくれないかなあああーーー。(笑)

あの「スター・トレック」だって、作り変えてるからネ!!!

← こっちは、未公開カットの追加や一部の特撮シーンをCGI化して、新しいものにしている。