<アクション映画 雑記>
針の眼 EYE OF THE NEEDLE
1981年公開!
ドナルド・サザーランド主演のスパイアクション!
監督は、この映画でジョージ・ルーカスの目に留まり、「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」(1983)の監督をまかされることになるリチャード・マーカンド! ← 当時日本でも大人気のキャサリン・ロス主演の恐怖映画「レガシー」(1978)の監督もマーカンド!!
音楽は、ミクロス・ローザ!!
あのジェリー・ゴールドスミスが、ローザの「白い恐怖」(1945)の音楽を聴いて、その素晴らしさに感銘を受け、これをきっかけに映画音楽家になろう!と決心した!!
そんな話題豊富の映画だったんだけど、今まで、未見。(笑)
ネックになっていたのは、メロドラマっぽかったこと!!
当時、映画雑誌の記事、スチール、TVで見たハイライトシーンで、いやでも予備知識がつき、プロット、ラストを容易に推察・・・・・、なんかメロメロしてて?(笑)、見る気が失せちゃった!(笑)
自分的には、基本アクション映画にメロドラマ要素はいらないと思ってるから!!
← あの傑作「ジョーズ」の原作は、中半メロドラマになってるからね!! 映画は、そこの部分をカットしたんで、あのようなスッキリとしたアクション活劇になった!!
・・・・とはいえ、
最近、だいぶ前から持っていたミクロス・ローザのサントラCDを聴く順番がようやく廻ってきて(笑)、久しぶりに聴いてみたら、やっぱり、巨匠はすごいやーーと感心! ← サントラレコードは当時から出てたけど、CD化は、2012年の1000枚限定版が最初。
かっこいいド迫力のアクション曲と流麗な愛のテーマが心地よく何度も聞こえてくる好アルバムで、これは、もう、メロドラマであっても、本編での音楽効果を確かめるために絶対見なきゃなるまい!!と、いてもたってもいられなくなり(笑)、ついに、今宵「針の眼」 初鑑賞!!!(笑) ← CDを初めて聴いた当時は、かっこいい曲だとは思ったけど、なぜか見たい気にさせるほどには至ってないので?、メロドラマ!っていう思いのほうが強かったのか?、おそらくCDだからジックリと聴いてなくて、聞き流してたんだと思う?(笑)
だいぶ前からストックしてあったWOWOW放送版にて!!
ビスタサイズ、モノラル音声!!
いやーーー、見て驚きました!!
これは、かなり良くできた映画ですよ!!
もちろん、原作が良く書けてるからなんだろうけど、
全編、映画通をうならせる、あらゆるテクニックが満載してて、見てて大満足!!
もう、何回も何回も、うまいうまいと膝を打ったほど!!
伏線もいっぱいだし、次から次へと危機が訪れ、いかにそれを回避していくかのサスペンスも強烈!!! これは、アルフレッド・ヒッチコック映画の感触に近い!! キラーカットも多々あり!!
ジョージ・ルーカスが、感心したのも、うなづけます!!
レベルの高い映画とは、こういうもんだと!!
研究、分析したくなる映画にもなってます!!
自分が苦手なメロドラマ部分も、予想外に良くできていて、この映画にはなくてはならない重要な要素になっており、素直に納得!!(笑) ← しかも大人の観客を唸らせる濃厚な味わいに大満足!!(笑)
ミクロス・ローザの曲も、最高の劇的効果!!
もう晩年の仕事だけど、切れ味抜群で、まったく衰えてないところがすごい!
いやああ、見て良かったです!!
すべてに渡ってスバラシイ、奇跡的な1本!!
死ぬまでに見ないと聴かないと、損する映画ですよ!!
超オススメ!!!