<ジェリー・ゴールドスミス関連作品 雑記>
キング・ソロモンの秘宝2 幻の黄金都市を求めて ALLAN QUATERMAIN AND THE LOST CITY OF GOD
1987年公開の冒険アドベンチャー映画!
随分前に買った激安中古DVDで(笑)、今宵やっと初鑑賞!
シネスコ、ステレオ音声。
前作の
「ロマンシング・アドベンチャー キング・ソロモンの秘宝」(1985)は、音楽がジェリー・ゴールドスミスだったんで、大注目!!
サントラレコードは、すぐさまゲットして聴きまくったのはいうまでもない。
ジョン・ウィリアムズの「レイダース 失われたアーク」(1981)に対抗した?ジェリーの音楽は、ウィリアムズより、シャープな曲調で、快調そのもの!
マネしたとは言わせない、ジェリーならではの独特のサウンドで、まだ見ぬ冒険活劇に想いを馳せたものです。(笑)
← この頃は、エンタメ娯楽大作が目白押しで、ジョンとジェリーの巨匠同士が、良く対決してました!!
「スター・ウォーズ」(1977)に対しての「スター・トレック」(1979)!
「スーパーマン」(1978)に対しての「スーパーガール」(1984)!
あのジョン・バリーも、「スタークラッシュ」(1978)、「ブラックホール」(1979)で、ヘンリー・マンシーニも、まさかの「スペース・バンパイア」(1985)で(笑)、かっこいい曲書いてましたネ!
ほんと、なんかいい時代でした!(笑) 懐かしい!!
残念ながら、
新世代の作曲家になってからは、このような音楽対決って、なくなっちゃったからね!?(笑)
で、その「キング・ソロモン・・・・」、
日本での公開は、ちょっと遅れて1986年。
当然、劇場で見るべきだったけど、なぜか初見は、レンタルVHS!(笑)
理由は、わからんけど、仕事にプライベートに、なにかと忙しくて見る余裕がなかったのかと?(笑)
で、待望の本編を見たんだけど、これが面白いのなんの!!(笑)
次から次へと見せ場が続く、スピーディーな展開で、まったく飽きないんですよ!! ジェリーの音楽も、ほぼ鳴りっぱなしで、大興奮の連続!!
小さなTVで見てたのに、音は、大音響で流してたんで、劇的効果満点で、いやああ、最高に面白かった!というのが、初見の感想!! ← 以後、DVDでも見てます!
← 正直、私は、「レイダース・・・・」より面白いと思いました!! ← 「レイダース」は、途中途中で話が停滞するんで、あんまり好きじゃあない。 でも、「キング・ソロモン・・・・」には、それがまったくないんで、不満なし!!
さて、そんな快作だった映画の続編を、今回やっと見たんだけど(笑)、
いやああ、驚きました!!
このこと知ってる人あんまりいないんじゃあないかな?(笑)
!?!?!?!?!?!?(笑)
何に驚いたかというと、その音楽になんです!!(笑)
音楽担当は、ジェリーではなくて、マイケル・リンという人。
当時、サントラは出なかったようで、2009年に1200枚限定のサントラCDが出ただけ。 ジェリーのテーマ曲も使ってるってことで買って聴いたんだけど・・・・・・、これが全体的にイマイチ・・・・・。(笑)
ジェリーの曲も、申し訳程度にしか聴こえてこない!!
普通だったら、全開してなきゃあおかしい!
そんな、つまらないサントラを先に聴いたおかげで、本編のDVDはだいぶ前から持っていたのにもかかわらず、なかなか見る気が起きてこず!!(笑)
今回も、直前まで、見るの、躊躇したからね!(笑)
音楽がつまらないんで、本編は、きっとノレないだろうと!!
そう、予測がつくわけですよ!!(笑)
期待しないで、いやいやながら見始めたら・・・・・・・・!!!!(笑)
なんと! 冒頭から、ジェリーのあのテーマ曲が大全開!!(笑)
アレ? アレアレ??(笑)
メインのクレジットに音楽がマイケル・リンって、記されているのにもかかわらず、聴こえてくる音楽は、あの前作のジェリーのお馴染みの曲ばっかり!!!(笑)
次から次へと、アクションが続く!!
次から次へと、ジェリーの音楽が続く!!??(笑)
前作は、スケール感あふれるB級活劇だったけど、今回は、予算の関係か?、C級活劇になって、ショボイ特撮に苦笑するけど、全編にわたって、ジェリーの音楽がとめどもなく流れてくるんで、大興奮!! もう、その意外性に驚くやら、うれしくなって狂喜乱舞するやらで、最高に楽しめました!!
もう、ビックリです!!!
事前に聴いてた、マイケル・リンのサントラの曲なんか、ぜんぜん出てこない!!??
いやああ、この続編、音楽は、ジェリー・ゴールドスミスと謳っても良かったんじゃあないかな!!
そのくせ、ジェリーのクレジットは一切出てこない不可思議さ!!
マイケル・リンのクレジットのみ!!
??????
見終わって、モヤモヤ感MAXだったので(笑)、
マイケル・リンのイマイチなサントラCDを聴きなおし(笑)、買った当初読まなかったライナーノーツを読んでみたら、私が知りたかった、ジェリーのクレジットがない理由までは書かれてなかったけど、どうやら、こういうことらしい。
――― 最初にプロデューサーに見せた版が、えらく評判が悪かったために、改善せざるおえなくなり、すべては、音楽編集者に託され、全面的に音楽の入れ替えを敢行!! 素材は、ジェリーの前作の音楽と、マイケル・リンの曲、他の映画の曲を駆使。 結果的に、ジェリーの曲がほとんどになり(笑)、まだ見られる映画に変貌!?というのが真相。(笑)
← つまり最初の版は、すべてマイケル・リンのつまらない音楽が入っていたんでしょう。
それにしても、聴いてると、かなり複雑な音楽編集をしており、これは神業に近い!
なにしろ、ジェリーの曲の合間合間に、他の曲が断片的に使われてるのに、まったく不自然さがないという見事さ!
いやああ、音楽編集者が本領発揮すれば、ここまでできるのかーーー!!!
音楽いかんによって、映画が良くも悪くもなるのかーーー!!!
映画音楽って、ほんと重要なんだなあああと、改めて認識させられる映画になってました!!
ジェリー・ゴールドスミスじゃあない、マイケル・リンのサントラを事前に聴いて、失望して、見るのを躊躇していた、「キング・ソロモンの秘宝2 幻の黄金都市を求めて」だったけど(笑)、
フタを開けてみれば、結果的に、ジェリーの曲が、全面的に使われていたという、めったにあることじゃあない、この奇跡に、ほんと、驚いた私でした!!(笑)
やっぱ、ジェリーは、最高だよ!!
ちなみに、この映画のヒロインは、「氷の微笑」(1992)でブレイクする前のシャロン・ストーン!!
じゃじゃ馬ぶりが、かわいいです!!