<ジェリー・ゴールドスミス作品 雑記>
アンダー・ファイア UNDER FIRE
1985年公開!
ドキュメンタリー・タッチで描く、衝撃度満点のリアルな内戦映画!
音楽がジェリー・ゴールドスミスだったんで、2年も前から注目!
それというのは、アメリカ公開が1983年で、サントラLPは輸入レコード店にそのとき既に並んでいたから!
よって、この映画の存在を知ったのは、ジェリーのサントラのおかげ!
もち、速攻、ゲット!!
パット・メセニーのギターをフューチャーした新境地のゴールドスミスサウンドに狂喜乱舞! 映像付きで!見たくて見たくてしょうがなくなり、日本で早く公開してほしいと注視!!
・・・・・・・
しかしながら、一向に公開の動きはなかった・・・・・・。
悶々としてるうちに(笑)、アメリカ版のレーザーディスクが発売されたんで、それをゲット!!
待ちきれなかったんで(笑)、まずは、それで初鑑賞!!
いやあああ、もう、最高でしたね!!
ドルビーサラウンドで鳴らしたんで、小さなTVで見たけど、大興奮!!
ジェリーの音楽が劇的効果満点で、ジェリーって、なんてスバラシイんだああああって、大絶賛!!
内容も、衝撃的で、
映画の中半あたりに起こる事件は、この映画最大の見せ場であると同時にかなりショッキング!!! ← 後で知ったけど、実際本当にあったらしい。
そのこともあり、スタッフ、キャスト一同、かなり力の入った場面になったと推察!!
そこの場面、ほんと、すごい、リアルなんですよ!!
撮影方法に特別な工夫があったのかわからないけど、空気感が他と違ってて、まるで実写かと思うほどの臨場感にあふれてました!!
そこから続くジェリーの音楽がまたすごくて、ほんともう、痺れまくり!!
先に聞いていたサントラの曲とは、まったく違う演奏、構成で流れてきたもんだからたまりません!! 興奮興奮、また興奮!!(笑)
大興奮しすぎて、涙が出てきたほど!!(笑)
!!!!
・・・・・・・・・
で、肝心の
日本での劇場公開は、なんと1985年の11月から!!
一時は、あきらめてましたからねえええ。
おそらく、ジェリーファンだけが、意識的に注目して劇場へ足を運んだと思います!?
私も、もちろん! 劇場まで見に行って、ジェリーのクレジットで拍手をして(笑)、
改めて感激して、帰ってきました!!
その後、またアメリカ版レーザーディスクを見返したり、サントラを聴きまくったり、日本版レーザーディスクが出たときは、またゲットしたりと、けっこう忘れられない映画と化してました。
で、しばらく沈黙があったんですが、ちょっと前に、日本で奇跡的にブルーレイが発売!!
すぐに買ったんですが、今まで見すぎてきたこともあり(笑)、放置。(笑)
今宵、ようやく、
超久しぶりの鑑賞となりました!!!
オヤっ?って思ったのは、
こんな映画だったけ?と困惑したこと。(笑)
映画鑑賞眼が前より備わったことが要因か?(笑)
<ブルーレイ版「アンダー・ファイア」の困惑点>
★男2人、女1人の三角関係が、サブ的に描かれてるんですが、これって、この映画にとっては、余計な付け足しのように感じました。
ドキュメントタッチの内容には不似合いな気が。
← 以前見たときは、そんなことまったく感じなかったのに!(笑)
★話の展開が、あまりにうまく運びすぎ。
偶然性が多く、実際、こんなにスムーズに物事が進むはずがないと違和感を感じました。
それと、主役のカメラマンの行動には賛同できなかった! それやったらダメだろうと!!
← 以前見たときは、まったくそんなこと感じなかったのに!(笑)
★ジェリー・ゴールドスミスの音楽が、あまり効果的に聴こえてこなかった!!??
これには、ビックリ!!
アレ? アレレレって感じ!!
音楽が、映像とマッチングしてない聴こえ方をしてるんです。
音楽の音量だけが小さいというのか・・・・・。
そのため、ちょっと興ざめして、あまり映画にノレなかった!!
← この点には、ほんと、ビックリ!!
← 以前見たときは、まったくそんなこと感じなかったのに!(笑)
昔、さんざん見たレーザーディスク版の「アンダー・ファイア」と、劇場公開版とは、まったく違った音の聴こえかたをしたんです!!
いったい、どういうことなのか??
これは非常に気になったので、今度、本格的に検証してみますが、
このブルーレイの音声表記は、
ステレオ(リニアPCM)。
私が昔よく見て聴いた、レーザーディスクの音声表記は、
ドルビーサラウンドステレオ!! もちろん、劇場公開版も同様。
うーーーん、今回のブルーレイは、単なるステレオ音声で?、サラウンド処理されてないってことなのか?
????
このブルーレイには、特典映像として、そのレーザーディスク版が丸々収録されてるんですが、
検証するときは、まず、本物の(笑)、レーザーディスク版で、見て聴いてみようと思います!!
それから、特典映像のレーザーディスク版を聴いて、
再び、ブルーレイ版で聴いて、その音の違いを確認していこうかと!!
・・・・・・・・
そんな困惑だらけ、不満だらけの再鑑賞で、見終わった後の気分は最悪でしたが(笑)、
特典の音声解説で、
なんとか癒されました!!(笑)
音声解説は
監督のものと、
ジェリー・ゴールドスミスのサントラ製作に関わってきたスタッフ数名によるものの2種あり、今回は、音楽関係の解説を見たんですが、
2時間ずううっと、ジェリーについて語っていて、聴いてて感激しました!!
全員が、ジェリー愛にあふれてるんですよ!! 涙ものです!!
自分が、ジェリーの音楽に対して感じてることと、ほぼ同じことを言ってたし(笑)、サントラ製作に関する興味深い裏話などなど、自分が知らなかったこともいろいろと聴けて、目から鱗状態!!
最高の音声解説!!(笑)
これがあるだけでも、このブルーレイは自分にとって、価値あり!!(笑)
監督は、ロジャー・スポティスウッド(「テラー・トレイン」(1980)、「007トゥモロー・ネバー・ダイ」(1997))!!
撮影は、ジョン・オルコット(「時計じかけのオレンジ」(1971)、「バリー・リンドン」(1975)、「シャイニング」(1980)、「テラー・トレイン」(1980))!!
主演は、ニック・ノルティ、ジーン・ハックマン、ジョアンナ・キャシディ、ジャン・ルイ・トランティニアン !!!
見終わって、もちろん、超久しぶりに
サントラLPと、2008年に出たアメリカ版のCDを聴いてみました!(日本版のCDも買ったと思うけど、どこかに埋もれているらしい。 今度捜索します!(笑))
内容は同じなんですが、
オリジナルであるレコードのほうが、
やはり、圧倒的に音が良く、改めてレコードのスゴサを思い知りました!!
ジェリー入魂の傑作アルバム!!
CDのライナーノーツに、本編用の音楽のマスターテープは行方不明になっており、これ以上の曲を収録することは、不可能 と書いてありました。 ← かなり気合を入れて探し回ったらしい。
現時点でも、拡張版のCDは出てないので、まだ見つかってないと思われます。
残念無念!!
ジェリー・ゴールドスミスの「アンダー・ファイア」の音楽は、
アカデミー作曲賞にノミネートされました!!
( 受賞は、ビル・コンティの「ライトスタッフ」 )
また、
うれしかったのは、
2012年公開の
クエンティン・タランティーノ監督の「ジャンゴ 繋がれざる者」で、
「アンダー・ファイア」の曲を使った場面があったこと!!
流れてきたときには、ビックリしましたよ!
さすが、タランティーノ!!
エンニオ・モリコーネだけじゃなくて、ゴールドスミスも愛聴していたんだなああと!!(笑)
今度は、
再び、レーザーディスク版で見直してみます!
はたして、初見のときの感激が蘇ってくるのか!!??
楽しみです!(笑)