ウイラード WILLARD
1971年公開!
ネズミが大挙襲ってくる動物パニック映画!・・・・とはいっても派手じゃあなくて地味。 いろんな悩み事を抱え込みすぎて暴発寸前の暗い少年に焦点があてられた、人間ドラマ中心の作品になっており、肝心のネズミは、脇役的。
まだ映画界は、「ジョーズ」(1975)のようなエンタメ感覚にはなってない時期なので、「ジョーズ」を見た後に、これを見ると、期待ハズレ感がでてしまう。(笑)
自分も、そのクチ。(笑)
初見は、「ジョーズ」を劇場で見てから半年後に放送された、水野晴郎解説の水曜ロードショー。 翌週は、この続編である「ベン」!も放送。 なかなかの好ラインナップ!
ネズミが襲う映画だってことは、見る前から予備知識で知ってたんで、もちろん期待はしたんだけど、・・・・・・・案の定、ダラダラと根暗青年のドラマが続いていくだけで、一向にハジケない。(笑)
クライマックスでようやく出てくるネズミ襲撃シーンも、うーーーんって感じ。(笑)
ただ、ラストのオチが、異様に不気味だったんで、印象に残ることは残った。
「ジョーズ」以後、さかんに作られたアニマルパニック映画の範疇に入れられることが多い本作だけど、今冷静に考えると、良く出来た怪奇映画の枠に入れるのが正しいと思う。
あと、出てきた女優のキュートな魅力も、子供心に、ちょっとだけときめいたかな?(笑) この女優が、あのソンドラ・ロックだったことをあとで知る!
TV放送で見て以来、ビデオブームになっても、ソフト化されなかったので? まったく見る機会がなかった「ウイラード」と「ベン」だったんだけど、数年前に奇跡のDVD化がされ、狂喜乱舞!!
やっと、今宵、レンタルDVDでまともに鑑賞!!
なんか、うれしかったなああ。(笑)
なるほどなるほど。
見せ場のシーンは、ある程度覚えてたけど、あとは忘却の彼方だったんで、ああ、こういう映画だったのか!と改めて再認識。
マザコン男のひねくれた復讐劇とその不気味な顛末・・・・。 非常に後味が悪い。
やっぱ、怪奇映画ですわ、コレ。
でも、意外に脚本が良く練られていたんで、映画的な見応えはあった。
見てる途中で、ヒッチコック的な映画だなと。
ヒッチコックが撮ってたら、もっとすごいものになってたんだろうなああって思うほど!!
それと、初見の時は、小さなTVで見てたんで、効果薄だったけど、今の環境で見たら、けっこう、ネズミの大群が気持ち悪いこと気持ち悪いこと!!(笑)
おおおおー、スゴイスゴイと。
ホンモノのネズミが大量にゾロゾロモゾモゾうごめき、生理的にイヤーな感じがする!
当時、劇場で見た人は、けっこう、怖かったんじゃあないかと思いましたねええ・・・・・・・。(笑)
音楽は、巨匠アレックス・ノース!!
クレジット見てビックリ!
あの「スパルタカス」とか直前でキューブリックからボツにされた「2001年宇宙の旅」のような、超大作を担当してるイメージがあったんで、こういう小粒な怪奇映画もやっていたのかと!
俄然、興味が湧き、耳的にも敏感になって見入ってしまいましたよ。
ちなみに、「ウイラード」っていうタイトル。
どういう意味かというと、主人公の青年の名前なんです。
でも、語感的に、どこか怪奇めいた感じがするんで?、単に主人公の名前をつける、投げやりの?タイトルが多い、アメリカ映画の中では、抜きんでた、名タイトルになってると思います!
さて、次は、続編の「ベン」を見なくては!!
← ちなみに「ベン」は、主役のネズミの名前!!
主題歌は、マイケル・ジャクソン!!
いやああ、懐かしいなああ。(笑)
こっちもTV放送以来の鑑賞になるんで、大いに楽しみ!