<ジェリー・ゴールドスミス作品 雑記>

 

 コンゴ CONGO

1995年公開!

あのマイケル・クライトン原作の、言葉をしゃべるゴリラが出てくるアドベンチャー映画! ← 原作小説とこの映画の原題は、「CONGO」なんだけど、原作小説の日本タイトルは、「失われた黄金都市」!

音楽が、ジェリー・ゴールドスミスだったので、当時、迷わず劇場へ見に行きました! ゴールドスミスのクレジットが出たとこで、拍手もしましたよ!(笑)

覚えているのは、やたら展開がスピーディだったことだけ。

あとはほぼ忘却の彼方!(笑)

あっという間に見終わった印象はあるものの、なんか微妙な出来だったような記憶はあり。(笑)

 

さて、久しぶりに見たら、どうなるか!?(笑)

当時から、あまり話題になってない映画だったので、ちょっと前、WOWOWで放送されたときは、ビックリしました!! 奇跡かと!?(笑)

今回、WOWOW放送版で、29年ぶりの鑑賞! シネスコ、5.1ch!

ところどころしか覚えてなかったんで、新鮮な気分で見れました!

なるほどねえええ・・・・・・・。(笑)

劇場で見たとき、微妙だったわけがハッキリわかりました。(笑)

この映画の最大の見せ場であるクライマックスの大スペクタクルシーンが、チープに見えたんで、ウンザリしたんですね、きっと。(笑)

当時は、フィルム上映で、日本版は、何度もコピーしたフィルムを使ってるんで、もともと画質が悪く、何度も合成した特撮映像は、さらにさらに悪くなるという欠点があり、それをモロに感じて、興ざめしてしまったんでしょう。

一番の見せ場が、こんな特撮丸わかりの映像かよと!

 

ただ、幸いにして、今回見たWOWOW放送版は、そこの映像もきれいだったんで、見て、興奮しました!!

アレ? ぜんぜん印象が違うぞと!!

劇場で見たとき、こんなに映像がキレイだっけ? 興奮したっけ? って思うほど、素晴らしい特撮になってました!!(笑)

良質のフィルムから得られるハイビジョン映像恐るべし!!

 

で、この特撮。

完全なCGI特撮にはなってなく、かなりのアナログ感もあるんですが、その手作り感が、また良くて、重量感も感じられたんで、今見ても、ちょっと驚きます!(笑)

けっこうな迫力なんですよ!!

当時としては、最高レベルの特撮だったのかな?(笑)

見ながら、うおおおおおおーーーーーーって感じ!!(笑)

 

ただ、この映画、致命的なマイナス点があり、それが傑作になり損ねた要因だったと思いました!(笑)

たぶん、原作が長編だったんでしょう。

読んだことないんで、推測でしかないんですが、

この話、ひとクセもふたクセもある人物が多く登場するんです。

小説では、たっぷりと時間をかけて一人一人の人物像を丁寧に紹介していくんでしょうけど、映画では凝縮せざるおえない。 よって、ある程度、的を絞って、整理してまとめなきゃあいけない。

それをなぜか、映画では、そのまま全員出して?、全員を中途半端にダイジェスト的に見せていくもんだから、始末に悪い!

見てるほうは、何が何やらわからない状態! 感情移入もできない!!

おまけに、言葉のしゃべるゴリラ!も出てくるもんだから(笑)、余計に散漫な展開に!!

一番ダメな脚色! 芯がない!!

そんな不満が、見てる途中で、出てくる。(笑)

なんだこれはと?(笑)

 

見終わって、超不満だったんで、自分なりの展開を考えちゃいましたよ!(笑)

とにかく、人物が多いことで発生する余計なエピソードは、一切カットして、言葉のしゃべるゴリラだけを中心に据え、ゴリラを世話する人は、ヒロインの女性に兼務させる。(笑) ← 映画では、ヒロインとは別に、ゴリラを世話する冴えない男性がいる。(笑)

こうすれば、かなりスッキリするハズ!!

とにかく、登場人物を減らすか、減らさないんだったら、クセのある人物にしない!! これにつきる!!

なんで、この脚本が採用されたのか、意味わかんない!!(笑)

この映画は、ゴリラと人間との交流で感動させ、クライマックスのスペクタクルで興奮させる!

これだけで いいと思う。(笑) 他はいらない。(笑)

 

それと、ゴールドスミスの音楽なんだけど、

全体的に、編集がスピーディで、目まぐるしくどんどん場面が変わってしまうんで、音楽の聴かせどころがないに等しい。 曲がすぐ終わっちゃう。

おそらく編集済みの映像に無理やり音楽を当てはめただけって感じ。

クライマックスのスペクタクルシーンだけが、効果を上げていたぐらい。

ゴールドスミスに罪はなし!!

ダメな監督だと、こうなる!!(笑)

フルに聴ける、サントラCDで、その不満を癒すしかない!!

(サントラCDは、1995年の10曲版と2012年の31曲版!があります。

ゴールドスミスの「ザ・スタンド」に良く似たフレーズが出てくるところが興味深い! ゴールドスミスのダイナミックなジャングルサウンドが楽しめます!)

 

いやああ、残念な映画でした!

 

ほんとは、もっとダメなとこ書きたいんだけど(笑)、ネタバレになってしまうんで、ここまでで、やめときます!!(笑)