スター・トレック2 カーンの逆襲                                                                       STAR TREK Ⅱ THE WRATH OF KHAN

1983年公開!

1980年に、1作目の「スター・トレック」を劇場で見てるんで、当然この2作目も興味は湧く。(笑)

ただ、1作目を見た一番の理由は、音楽がジェリー・ゴールドスミスだったから!!  期待通りの、そのシャープで官能的な響きには、もう、感激しっぱなしで、私なんか、劇場で涙を流しちゃいましたよ!!(笑) 

抜群の音質のサントラレコードも、擦り切れるほど聴きまくりました!!

当然、2作目も、ジェリーが担当するものとばかり思ってたけど、新人のジェームズ・ホーナーにバトンタッチとなったので、当時愕然としました!!

なんでなんだあーーーーと!!(笑)

巨匠の作品を新人が引き継ぐなんて、かなりの大抜擢!!

ホーナーならやれる!!とその天性の才能を見抜いた人物がいたってことですネ!!

← まあ、おそらく、1作目はとんでもなく金をかけすぎたせいで、← 製作費90億円!!

利益が少なかったんで、今回は思いっきり予算を絞ろうということで、ギャラの安い新人起用となったのではないか?

また、1作目は、キューブリックの「2001年宇宙の旅」を彷彿とさせるあまりにスケールの大きいSF超大作になりすぎていて(笑)、かつてのTVファンから不評。

それを反省し、今回は、原点回帰をし、TVシリーズのタッチに戻った、コジンマリとしたB級SFとした。(笑)

だから両者のトーンがあまりにも違い過ぎるんで(笑)、ゴールドスミスの曲だと合わないという判断もあったのでは?

 

音楽がジェリーじゃあないんで、興味は失せたけど、新人のホーナーがどういう音楽を書いてるのか、注目したのは、事実。(笑)

劇場で見たような気もするんだけど、プライベートで忙しかったのか?、なぜかこの年の映画鑑賞記録だけが、残ってないんで不明。 ???

輸入ビデオで見た記憶だけはある!!(笑)  

耳の中に気色悪い生物が入り込むシーンが強烈で、それだけはズーーーーと今でも鮮明に覚えている。(笑)

肝心のホーナーの音楽は、曲自体は、特に印象になし。(笑)

ただ、新人とは思えないほど、意外にスケールのある曲には驚いたけど!!

新人=シンセの軽い音楽!? という図式から完全にハズレていた!!(笑)

大オーケストラを自分で指揮してるんですよ!!

でも、ゴールドスミスのようなメロディアスなテーマ曲じゃあなかったんで、あああー、やっぱり、新人はダメだなあああって思ったかな?(笑)

あと、プロデューサーの意向?もしくはそういう発想が当時なかったのかもしれないけど?(笑)、前作のゴールドスミスのテーマ曲を使わなかったところが珍しい。 普通は、続きなんで、作曲家は変わっても、「ジョーズ」や「スーパーマン」のように、テーマ曲は引き継ぐんだけどなあああ・・・・・・。 TVシリーズの音楽は、1作目でも、ちゃんと引き継いでたのに!!

内容があまりにも違い過ぎたんで、新しいテーマ曲にしてみようってことなのかな?

・・・・・・・

で、結果的に、ホーナーの音楽に心を動かされなかった私は(笑)、いっとき、ホーナーのことは忘れたんだけど(笑)、1986年に、ホーナーの「エイリアン2」を見て、 ← 1作目の「エイリアン」は、ゴールドスミスが音楽を担当!! 巨匠の音楽をまた引き継ぐという同じパターン!!(笑)

大量のエイリアンが襲ってくるシーンにつけられた劇的興奮を呼ぶかっこいい曲が、どっかで聴いたことのある曲だなあああって思ってたら、そうそう、「スター・トレック2 カーンの逆襲」で、宿敵カーンがエンタープライズに攻撃を仕掛けるシーンに流れた曲と似ていることに気づきました!!(笑)

自作をマネするのはどーかなああって思ったけど(笑)、とにかくカッコよく、劇的効果があがってたんで、とりあえず許す!!(笑)

それと、いい意味で、ゴールドスミスの1作目の曲のムードを取り入れてくれて、好感も持てたんで、やっとホーナーに大注目!!(笑)

← あとあと、いろんな雑誌とかで指摘されるんだけど、ホーナーは、自作の曲を改変、流用したり、既成曲をパクリまくるクセがあるらしい・・・・・。(笑)

 

結果的に、この「エイリアン2」のホーナーの音楽は、大変気に入りました!!

今でも、サントラは、必聴盤です!!

音響チェックのとき、必ず見る映画の1本にもなってます!!

でも、また、ホーナーは、私の興味のないジャンルの映画の音楽を担当し始めたんで(笑)、また、忘れちゃって(笑)、次に注目したのが、「タイタニック」(1997)!!ですからね!!(笑)

← 実は、この「タイタニック」、サントラCDは聴きまくっているのに、本編自体は、見たことがない!!(笑) 

基本、お涙頂戴のメロドラマとして認知したんで、メロドラマに3時間は長すぎる!!と思い、敬遠してた。(笑)

でも、ホーナー熱が再燃したことだし、近々見てみたいと思ってます!!

 

さて、前置きが長すぎたけど(笑)、「スター・トレック2 カーンの逆襲」について。

今回、WOWOW放送版で鑑賞!!

シネスコ、5.1ch。

自分、TVシリーズを見たことがないんで、ファンだったらお馴染みの、このシリーズ独特の見せ方?、展開?が、あるんだろうけど、そんなこと、まったく知らないんで、1作目も、そうだったんだけど、全編に渡って、けっこう長いセリフが多く、正直見ててとまどう。

なんとも複雑な気分になる。

舞台劇を見てる感じといったらいいのかな???

改めてこの2作目を見ると、その想いを強くする。

やはり、1作目とおんなじ感じ。(笑)

限られた宇宙船の中での展開なので、どーしても動きのない会話劇になるのは仕方ないんだけど、これが、けっこう退屈なことは退屈・・・・・・・。(笑)

でも、見てるうちに、この会話劇、このリズムに慣れてくると、ハハーーーン、これこそがTVシリーズのノリなんだなと、直感的にわかってくる。(笑)  

ファンだったら、それぞれのキャラを理解してるんで、こういうセリフを聴くのが、楽しみのひとつであり、普通の人が見たら退屈だと思うようなところも、ファンにとっては、たまらないんだろうな!!ということが、わかってくる。

だから、途中から、そういうことをわかったうえで見る姿勢を、強引にとってみたら(笑)、ちょっと気が楽になりました。 この退屈さも?、苦痛にならなくなりました!(笑)

TVシリーズからのメンバーとの会話劇は、じっくり聴いてると、なかなか面白く、これもまたいい味出してるなああなああって、思うようになりましたよ。(笑)

禅問答みたいなところがあり、これにハマルと、意外に面白い!!(笑)

それに今回は、1作目と違って、神に対峙する? 重苦しさ、難解さはなく、ひたすら単純なバトルに終始するんで、「スター・トレック」ならではの独特なリズムにさえ慣れてしまえば、能天気なSFアクションとして楽しめます!!

「エイリアン」ばりの、恐怖シーンもあり、ビックリするところもあり!

 

ただ、やはり、この映画ならではの独特のクセがあるんで、

初めて見る人にとっては、初見は面白い!!って感じないかも??

できれば、TVシリーズを何本か見て、慣れてから見たほうがいい映画でもある・・・・・。(笑)

 

ホーナーの音楽も、最初はどうかなーーーって思ったけど(笑)、本編がススムにつれて、なかなかいい効果を出してきたんで、

最後のエンドクレジットの音楽に至っては、もうノリノリ状態で、聴けました!!!

うん、これはいい。(笑)

見終わってしばらくは、テーマ曲を口ずさんじゃったほど!!!(笑)

でも、覚えにくいテーマ曲なんで、今は、忘れちゃったけど!!(笑)

サントラCDは、2009年に発売された、オリジナル盤より曲数が増えたものを買ってあり、今回超久しぶりに聴いてみました。

うーーん・・・・・・。(笑)

CDならではの冷めた音質、地味なオーケストラ曲でもあるんで、特に感慨深いものはなかったなああ。(笑)

レコードで聴けば、違ってたと思うけど・・・・・。

レコードだったら、1980年代の空気感を絶対感じるはずだから!!