光る眼 VILLAGE OF THE DAMNED
1995年公開! あのジョン・カーペンターの恐怖映画! ← 宇宙人地球侵略物!
「遊星からの物体X」(1982)と同様の60年代B級SF映画のリメイク作品! ← 「未知空間の恐怖 光る眼」!(1960)
リメイクは、最初から話がわかってるだけに分が悪いんだけど、「物体X」は、そんなことを感じさせないようなオドロキに満ちていたんで、この作品にも期待が持てた!!
当時、劇場に見に行きましたよ! ← 渋谷東急3にて。
カーペンター映画を劇場まで見に行くのは、1987年の「パラダイム」以来で、「ゼイリブ」(1988)、「透明人間」(1992)、「マウス・オブ・マッドネス」(1991)は、見に行ってない!
← 後に、ビデオで見てる。
おそらくプライベートで忙しかったのかと?(笑)
・・・で、ビデオで見てた「マウス・オブ・マッドネス」が、非常に怖くて面白く、改めてカーペンターっていいなああって思ってた矢先での最新作「光る眼」の公開だったんで、超期待!!
わくわくしながら、見に行きました!!
・・・・・・・・・
しかしながら、この劇場での初見は、予想外のつまらなさに唖然・・・・。(笑)
当時の感想を要約して書くと・・・・。
★「マウス・オブ・マッドネス」でファンを驚愕させたカーペンターが続けて放つ新作!
しかし、これが期待ハズレもいいとこの凡作に仕上がってしまった。
一部、好意的な評もあるにはあるが、一般的な人が見たらつまらないと思うだろう。
私もカーペンターが大好きなので、なんとかこの作品を評価してあげようと思うのだが、残念ながらそんなことが出来ないくらいヒドイのである。
とにかくつまらない、コワクない、カーペンターらしい演出が感じられない!
いったいどうしたことか・・・・?
あの「マウス・オブ・マッドネス」の衝撃はどこへいってしまったのだろうか!
とてもカーペンターが作った作品とは思えない!
唯一この作品を救おうとするならば、ビデオになったときに、モノクロで見るべきだと思う。 なにしろ、60年代に作られた作品のリメイクのせいかカラー作品でありながら妙に古臭さを感じてしまうんで・・・・。
同じリメイクの「遊星からの物体X」は、今まで誰も見たことがないような斬新なSFXで、完全にオリジナルを超えていたのに!!
「光る眼」のオリジナルは、自分見てないのでわからないけど、たぶん、カーペンター版は、オリジナルを超えてないと思う。
カーペンターの失敗作!!
・・・・とまあ、さんざんな評価ですな。(笑)
憤慨したんで、エンドクレジットの途中で、席を立ったかもしれない・・・・。(笑)
さて、今回、28年ぶりに、2度目の鑑賞!
DVDで!!
なかなかレンタル店に置いてなかったので、激安の中古DVDを買いました!(笑) シネスコ、5.1ch。
で、久しぶりに見て、アレコレ、わかってきたことがあったんで、列記しときます!!
<ジョン・カーペンターの「光る眼」 注目ポイントあれこれ>
・初見時よりかは、楽しめました!
カーペンターって意識すると、いつもの感覚と違うんで、期待ハズレと思うけど、それを抜きに考えると、良く出来たホラーになってます!
ゆっくりとジワジワとくる恐怖というのかな。 それも奥が深くて重いやつ。
ただ、残念ながらいつものショッカー的な演出はほとんど見られない。 ← 何度かビックリするところはあるけどね。
・光る眼を持つ子供たちが、素晴らしい!
すごくかわいい顔してるのに、超不気味な面もあるし、演技が非常にうまい!!
うますぎる!!
良く見つけ出してきたなあって、おどろくほど、役にピッタリのキャスティング!
これだけでも、見る価値あり!
・リメイクだし、それを元にした脚本のせいもあるので、いつものカーペンター節はかなり抑えられている。
それが良くわかるのが音楽!
カーペンターが担当してるけど、いつもの彼らしくない曲調で、これがこの映画のムードを決定づけている!
もし、いつものやつだったら、傑作になっていたかもしれないけど?、内容的にこの判断は、むずかしいところだったか・・・・。
観客には悪いけど、静かなムード、重厚なムードのほうを意図的に選択した感じ。
・ヒッチコック的な映像感覚があったのは、新しい発見。
・あのマーク・ハミル、クリストファー・リーヴ、マイケル・パレという人気スターが出ていたのはスゴイ!
超豪華!!
・・・・・まとめると、
現代風でありながら、どこか古臭さを感じるストーリーなので、 まともに作ると絶対面白くならないんだな! 現代の感覚に合わないんだな! ってことが、ハッキリわかりました!
初見時の感想にあるように、これは、あえてモノクロ画面にして、古臭さを強調して見たほうが、いいと思う。 ぜんぜん印象が変わり、いい感じで見れると思う。
ここは、大胆に脚色して、テンポのいいブラックコメディーとして作ったほうがまだ良かったかもしれない。 ← 「プラネット・テラーinグラインドハウス」(監督ロバート・ロドリゲス)(2007)のノリでネ!(笑)