時よとまれ 君は美しい ミュンヘンの17日

1973年公開!

1972年 西ドイツのミュンヘンで開催されたミュンヘンオリンピックの公式記録映画!

洒落たタイトルとチラシに映ってる女性選手の美しさに惹かれて(笑)、随分前から見たい見たいと思ってた作品。

音楽があの「ティファニーで朝食を」「ひまわり」「ピンク・パンサーシリーズ」のヘンリー・マンシーニだし。

確か見たいと思って探したときに、既に中古DVDがプレミア価格になってて手が出ず、あきらめて苦悶。(笑) そのまま忘れていたもの。(笑)

最近ようやくオリンピック映画熱が再燃したんで、この作品を思いだし、どれどれ今の価格はどうなってるのかな?(笑)と調べたら、運よく手頃な価格に落ち着いていたんで、即DVDを購入!!

待望の初鑑賞!! ヴィスタサイズ、モノラル音声。109分!

あんまり予備知識をつけてなかったんで、DVDパッケージの解説を読んでオドロキました!!(笑)

監督が8人もいたんですね!!(笑)

その中には、あの「東京オリンピック」の市川崑! 「白い恋人たち」のクロード・ルルーシュもいる!!

これは期待しないほうがおかしい!?(笑)

 

で、見たんですが・・・・・・・・。

うーーん、これは・・・・・。(笑)

 

ちょっと唖然としました。(笑)

今まで見た公式記録映画とだいぶ違っていたんで!!

こんなんで、いいんかい!? っていうのが正直な感想です。(笑)

発想は良かったかもしれないけど、出来上がったものは、もはや記録映画の体を成してない、関係者も、絶対気に入ってないと思う?奇妙な映画に仕上がってました!!

一番期待していただけに、この失望感は大きい!!

それぞれの監督が、ミュンヘンオリンピックの中で、撮りたいテーマをあらかじめ決めて、それに沿って短編映画を作っただけ!!っていう、まるで夏休みの宿題、自由研究的なノリ!!??(笑)

いやああ、これ、ダメですよ!(笑)

少なくとも、記録的な部分をちゃんと残さないと!!

もちろん、開会式、閉会式と、あの悲惨な事件のことは触れられていたけど、圧倒的に各種目の競技シーンが少ない。 もちろん、あることはあるけど、それぞれの監督のテーマに合う場面だけを撮って、編集しているだけなんで、片寄りがある。

もっともっと、いろんなシーンを見せてくれなきゃあ!!

それと、意図的に撮ってるハズなのに、映画的な撮り方ではなく、ドキュメンタリー的な撮り方をしているんで、見てて、映画的な興奮もない。(笑)

TV用のドキュメンタリーですよ。

 

あと、苦言として(笑)、

感動感涙を想起させる、日本のタイトルに偽りあり!!

原題は、「VISIONS OF EIGHT」(笑)

本来は、味気ないサッパリしたもの。

でも、結果的に、この原題のほうが、映画のイメージには、ピッタリだったってことがわかる。(笑)

これは絶対タイトルを変えたほうがいいね。(笑)

私は、今日からこの映画のことを、「VISIONS OF EIGHT」と呼びます!(笑)

 

もうひとつ騙された感があるのは、

私がいいなあああって思ったチラシデザインにコラージュされた女性選手の走ってる美しい姿のこと。

この姿と日本のタイトルから、絶対想像できることは(笑)、

彼女はマラソン選手。

その走ってる姿を、スローモーションで美しく捉え、そこに、ヘンリー・マンシーニの流麗なメロディが流れてきて感動を呼ぶ!!!

絶対、こういうシーンだ! 間違いない!! 

と思ってたはずなのに・・・・・・・・、

実は・・・・・・・・  ぜんぜん違ってました!!(笑)

呆然としました!!

彼女、実際は、マラゾン選手ではなく、走り幅跳びの選手でした!!

しかも、特に、感動的なシーンに、なっていませんでした!!(笑)

 

いやあああ、今まで見たオリンピック映画の中で、一番ダメなんじゃあないの?

← ただ、「東京2020オリンピック SIDE:A、B」とは違い、途中で見るのをやめたくなるようなことはない。(笑)  有名監督8人が揃っただけに、どんなビジュアルを見せてくれるのか、期待感が大きいから。 ← 結果的に失望するけどネ。(笑) でも次の監督に期待しよう・・・・の繰り返しで(笑)・・・・、とりあえず最後まで見れちゃう!(笑)

 

ヘンリー・マンシーニの音楽も残念。

今まで見たオリンピック映画のなかでは、悪くないほうだけど、良くもない。

フランシス・レイの「白い恋人たち」を超えるのは、無理だったんだね。

 

私が見たい、私好みのオリンピック映画というのは、

各競技の面白さが全面的に出ていること!

そこにおける選手たちの類まれなる精神力技術力、華麗さ、可憐さ、かっこよさが感じられること!

人間って、こんなにスゴくて、美しいんだ! っていうことの証しを魅せてくれること!

映像の数々に、映画的な劇的感動、劇的興奮があること!!

音楽効果が素晴らしいこと!!

・・・・・・・

素材自体は、間違いなくいいんで、

誰でも普通に撮っていれば、それなりのものが簡単にできそうだけど?、

・・・・・・・・けっこうむずかしかったんだね。(笑)

何本か見て、痛感しました。(笑)

要は作り手の問題か・・・・・。

 

さて、残るは、大物オリンピック映画2本を残すのみ!!

これを見て、

もう一度、

「東京2020オリンピックSIDE:A、B」を、5.1chで一気見して、

総括したいと思います!!!(笑)