<ジェリー・ゴールドスミス作品 雑記>

        THE MUMMY

 ハムナプトラ 失われた砂漠の都

                         

1999年公開!!                                           音楽 ジェリー・ゴールドスミス!!!

音楽がジェリー・ゴールドスミスだったので、当然劇場で見るべきなのが、当時いろいろと忙しかったせいで見に行ってなく、2000年にDVDを購入、ようやくそれで初鑑賞!!

待望の鑑賞だったんだけど・・・・・・。

当時書いた感想文を読んだら、

特撮はすごいけど、ノレなかった。・・・・・

でも、

なんでノレなかったのか?よくわからず、もう一度見て検討したほうがいいかもしれないと・・・・  書き記している。(笑)

出演者たちに魅力がなかった も・・・。

―――そうそう、初見から、この映画、なんかモヤモヤ感があって違和感のある映画だったんですよ。

その後、まったく見返すことはなく今日まできてしまったわけで、結果的に長年の課題を放りっぱなしに!(笑)

ゴールドスミスの音楽は、迫力があり、劇的効果は満点だったのに!!

それでもイマイチだったのはなぜ!!!!????

ようやく、その謎を解明するべく、ついに今宵2回目の鑑賞敢行!

実に23年ぶり!!

WOWOW放送版で!!

 

見ました!!(笑)

わかりました!!

謎を解明できました!!

ただ、23年前とは見る環境が違ってたことと、映像は格段にきれいになっていたんで、印象的には今回のほうが良く、楽しめたことは楽しめました!!

が、

やはり、それでもイマイチだなああって思ったことは事実です!!

 

◎なぜイマイチだったのか! その謎解き!!

 ① 脚本が悪い。 話の焦点がボケている。

   1本筋が通っていない。

   見直すとわかるんだけど、本来悪役が主役の映画ですよ、これは。

   それなのに、

   その悪役を倒すヒーローがいて、

   そのヒーローが、中途半端に活躍する冒険活劇コメディ(笑)になっている!!

  ② その、主役になりきれなかった肝心の悪役にまったく魅力がない!!(笑)

    ミスキャスト!!

    これは致命的だと思う。

    脚本のマイナス点が、このミスキャストのおかげで、まったくカバーできてない!!

  ③ 登場人物が多すぎる!!

    ヒーロー、ヒロイン、悪役の3人に的をしぼって展開すればスッキリする話なのに、この3人にまとわりつく人物がいっぱい出てきて、中途半端に活躍するんで騒がしく、収拾がついてない!!

  

  やっぱ、この映画、脚本が悪かったんですね!!

  根本がまるでできてなかったから、ノレなかったし、イマイチだったんですよ!

  いやああ、長年のモヤモヤがやっと晴れました!!(笑)

  脚本の重要性を再認識させてくれる、悪い脚本の1本!(笑)

 

もちろん、今回2度目の鑑賞で新たに発見した良い点もあったんで、

それを列記しておくと・・・。 

★初見のときは、そうでもなかったんだけど?(笑)、ヒロイン、レイチェル・ワイズがすごく魅力的!! 彼女を見てるだけでも、この映画価値あり!!

 映像がきれいなんで、彼女の美しさも際立ってます!!

★これも初見のときは、そうでもなかったんだけど?(笑)、ヒーロー、ブレンダン・フレイザーがなかなかいい!! 映画的にかっこいい!!(笑)

★もちろん、ゴールドスミスの音楽の素晴らしさを、改めて確認。

 全編、ほぼ音楽流れっぱなし!! 大興奮!!

 曲調、アプローチ的には、「風とライオン」(1975)「ロマンシング・アドベンチャー キング・ソロモンの秘宝」(1985)を足して割って、コーラスを加えた感じ。

 劇的効果があがる音作りをしています!!

 話がイマイチで、トータル的にはノレないんだけど(笑)、ゴールドスミスの曲がいいんで、それぞれの場面場面を切り出して見ていけば、それなりにノリノリで楽しめます!!

 

◎ちなみに・・・・・・・                                              自分がこの映画の情報を初めて知ったときの監督は、                        あの「ゾンビ」のジョージ・A・ロメロ!!!                                 それが頭にあったんで、最終的に監督が変わって出来上がったこの作品は、私の思ってたイメージとだいぶ違ってました!! 正直ガッカリ!! なんで、冒険活劇になっちゃうの!?(笑) 本来は、怪奇映画でしょう????

ロメロ版を見たかった!!