<恐怖映画 雑記>

 

血を吸うカメラ

1961年公開! イギリス産のサイコホラー!!

恐怖映画好きには避けては通れない映画だと思ってたんで?、数年前中古DVDが激安で売られていたのでゲット! 

買って安心したのか?、そのまま放置状態!!(笑)

ようやく今宵、初鑑賞!

 

・・・・・・・・で、見てビックリ!! 

自分の思い込んでた映画とだいぶ違ってました!(笑)

予備知識はつけてたんだけど、そのとき植え付けられた自分のイメージと、実際の映画のイメージが違ってたんで、唖然としながら魅入ってしまいました!

おおおーー、ぜんぜん違うじゃんと!!

いい意味で違いました!!

自分のイメージは、汚くて醜悪なオヤジが、美女を次々と毒牙にかけていく・・・・・単に殺すだけでは飽き足らず、死ぬ瞬間までの断末魔の表情をカメラに捉え、後でそのスナッフフィルムを、ゴミだらけ腐臭漂う自宅の部屋で鑑賞しながら悦にひたるという、変態殺人狂映画・・・・・・!! というもの・・・・・。

原題が、PEEPING TOM なんで、そのタイトルからでも、このイメージがすぐさま思い浮かんでくる!!??

・・・・・・・でも・・・・・・・・・

こっれが、違うんだよなああ・・・・・・・・。(笑)

ハッキリいって、この原題が、この映画を低俗で下品なイメージだという先入観を与えてしまっている!!??

自分もそのクチ!!(笑)

見てる途中から、あああ、この映画、原題で損してるなあああって。

日本のタイトルのほうがまだいいなああって。

このZ級の原題をオブラートにつつんだようなA級の邦題が正解だったことは、見てるうちにわかってくる!!(笑)

まさに、「血を吸うカメラ」っていう洒落たタイトルはピッタシ!?

 

まず意外だったのは、汚くて醜悪なオヤジが主人公ではなく(笑)、イケメンのカメラマンが主人公!!

見た目、好青年なんですよ!!

この男が、美女たちをコレクトします!!

だから、ある意味、下品さがなくなり、スタイリッシュ!?

部屋も整理整頓されてます!!                                   よって映像的に醜怪さを感じることはなく、アルフレッド・ヒッチコック映画の感覚に近い!!

ドラマとしても良く出来てると思う。

ヒッチコックの「サイコ」(1960)と「フレンジー」(1972)を足して2で割ったような感じ。

それと大発見したのは、あのブライアン・デ・パルマの傑作「レイジング・ケイン」(1992)によく似てる部分があったこと!!

絶対に、デ・パルマ、この映画を取り入れて作ったと思います!

 

いやああ、もっと早く見ときゃあ良かったなあああ。

この映画に影響されてる恐怖映画、いっぱいありそう!!

当初のイメージとはまったくかけ離れた(笑)、上質なサイコホラーでした!!

今でも一目置かれているのがわかります!!

当時は、今よりも、けっこう衝撃をもって迎えられたと推察されますが、今見ても、ちょっとビックリするところ、ヤバイところがあって、危険な映画であることは、間違いない!!

これに比べると、ヒッチコックの「サイコ」は、まだノーマルなほうかも??