<アクション映画 雑記>
破壊!
1974年公開の刑事アクション!
最近になってようやく大注目のピーター・ハイアムズ監督脚本作品!!
ハイアムズの記念すべきデビュー作でもある!
初見は、TV放送、後にレーザーディスクでも鑑賞。
あんまり面白い印象はないアクション映画だったけど(笑)、今見直してみると、どうなのかと?
見る環境も変わってるし。
レンタルDVDで、超久しぶりの鑑賞!!
いやああ、もう、ビックリですよ!!(笑)
昔見たときとぜんぜん印象が違う!!(笑)
映像にものすごい力があり、最初から最後まで、しびれまくり!!!
これ、なるべく大きな画面で見なきゃあダメな映画だったんだなああと思いましたねええええ・・・・・・・・!
当時、劇場で見た人は、この超ド迫力に、衝撃を受けたと思います。
大注目したと思います!!
なんか只者ではない映画だぞと!!(笑)
只者ではない監督だぞと!!
TVの小さな画面で見たら、この迫力は絶対感じられないんで、昔TV放送で見て、つまんなかったと簡単に切り捨てた人たち!!(笑) ぜひ今、再見してほしい!!!
目からウロコですよ!!!(笑)
こんなにスゴかったのかと!!!
何がすごいのかというと、
ほぼ全編に渡って、移動撮影をしまくってるところ!!
それも、ワンカットが長い。
ロケ撮影が醸し出すリアルなド迫力と移動撮影の相乗効果で、大興奮の連続!! 見ながら感心。
まったく言及されてないけど、
これ、ステディカム撮影だったんじゃあないかな?
明らかに手持ち撮影なんだけど、普通のシーンではゆっくり、アクションシーンでは、ものすごいスピードで動くのに、映像はブレルことなく、見にくくなることはなく、非常に安定してるんですよ!!!
ステディカムじゃあなかったら、カメラマンの腕が超神業だったのか、ステディカムに近い?安定装置を使って?撮影してることは、間違いない!!
私が注目したのは、プロデューサーが、あの「ロッキー」(1976)のプロデューサーなんですよ。 ← アーウィン・ウィンクラー&ロバート・チャートフ。
「ロッキー」で、一部ステディカム撮影されてることは広く知れ渡ってるので、その前のこの「破壊!」で、開発途中のデモ機を??実験的に使ってみたのではないかと・・・・???(笑) ← 私の勝手な推測!(笑)
たとえステディカムを使ってないとしても、
この移動撮影の使用頻度は、ほぼ全編に渡ってるんで、それだけでも、映画史上に残るんではないかな??
ほんと、この点を全くと言っていいほど言及されてない、運の悪い映画になっちゃったけど、改めて評価すべきだと思います!!
だって、あのスタンリー・キューブリックの「シャイニング」(1980)と同じように、ほぼ全編に渡っての移動撮影ですからね!!!
普通のアクション映画で、ここまで使いまくってたのは、私見たことなし!!
また、クライマックスのカーアクションシーンで、道路をものスゴイスピードで疾走する低い位置からの主観映像があるんだけど、この撮影手法は、次の「カプリコン・1」(1977)でも再現されてます!!
身体が宙に浮いちゃうほどの迫力を感じるシーンですよ!!
いやああ、ピーター・ハイアムズ、
デビュー作から、すごかったんですね!!(笑)
早く気づけば良かった。(笑)
残念ながら、
いまや、埋もれてしまった映画になってる?、「破壊!」だけど、
この移動撮影の恍惚感は、絶品の味わいなんで、
今一度、注目してほしいと思います!!
ビリー・ゴールデンバーグの音楽も劇的効果満点で、
中半の見せ場となるアクションシーンで使ったノリノリのかっこいい曲で、見る側を大興奮させておいて、
クライマックスのこれまた超見せ場となるアクションシーンでも、再び同じ曲を流してくれたんで、もう、大興奮の極致ですよ!!!(笑)
素晴らしすぎる!!!