<恐怖映画 雑記>

 

ゴースト・アビス

自分が劇場で見たジェリー・ゴールドスミス音楽の「サイコ2」(1986)と「リンク」(1986)を監督したリチャード・フランクリンの2003年製作の日本未公開のサイコ・ホラー!

こんな映画を撮っていたなんて、ぜんぜん知らなくて、昔の映画雑誌を読んでいて初めて発見!! 面白そうだったんで、急に見たくなり、レンタルDVDで初鑑賞!!(笑)

2004年に日本でソフト化されたようですね。

自分がリチャード・フランクリンを初めて知ったのは、これもサイコ・ホラーなんだけど、「パトリック」(1978)というアボリアッツ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを取った作品からで、昔輸入ビデオをレンタルして早送りで(笑)見てる。 ← 早送りで見たんでまったく印象になし。(笑) パトリックという青年が病院で寝てるだけなんで(笑)、動きもなく、つまんない感じはあった・・・???(笑) 

それから、「サイコ2」!!「リンク」っていう流れ!!

← 「パトリック」は、だいぶたって日本でソフト化され、数年前、やっとDVDでまともに見て傑作と認知!!(笑) その時、「ハロウィン」(1978)で一気に好きになったジェイミー・リー・カーティスが出てる「ロード・ゲーム」(1981)もDVDで見て、改めて、この監督のヒッチコックばりのサスペンス演出のうまさを確認したしだい。

だから、見落としていた、この「ゴースト・アビス」も、日本未公開ながら、いやがうえにも期待できるわけですよ!!

で、見たんですが・・・・・・・・。

まあまあかな。(笑)

ヨットで、無寄港横断記録をつくるために出港したヒロインが、たったひとりで船内で過ごすうちに、様々な不可思議な現象が襲い掛かってくる、サイコ色たっぷりのホラー映画で、ビックリするところは、何か所かあり!!

さすが、フランクリン!!

ワクワクドキドキのしっぱなし!!

・・・・・でも、これは、脚本がイマイチだったかな。

このことは、最後のオチで、わかるんだけど、これ、ホラー色を抜いて、いろんな悩みを抱えたヒロインが、一人になっていろんなことを考えるうちに、精神的に成長していく、感動的な女性の自立映画として作ったほうが良かったんじゃあないかと思いましたねええ。 (笑)

普通のまじめな話で、成立する話なんですよ。

わざわざ、ホラーにする必要もなかったのかと。

いや、ホラーを入れてもいいけど、サイコ的な部分は完全に入らなかったんではないかな・・・・・。

フランクリン得意の分野ではあるけど、今回の話は、ちょっと違う・・・・・・。

そこだけは、残念。

でも、そのことがわかるのは、ラストになってからなんで、それまでは楽しめるから、まあいいのか・・・・。(笑)

印象的なシーンも多く、今でも目に焼き付いてるほど。(笑)

才能のない監督が撮ったら、こうはいかない!!

クモのような気色悪い生物が襲ってくるところを、もっと派手にして、モンスター映画としても良かったのかも!!(笑)

もっともっと早く製作して、音楽がジェリー・ゴールドスミスだったら、傑作になっていたと思います!!??

フランクリンの勢いが衰えていた時期の埋もれてしまった運の悪い作品。

 

注目は、ヒロインと猫が話すところ!!

なんで、猫が話せるのかは、・・・・・・・・見たら、わかります!!!(笑)