<戦争映画 雑記>
シン・レッド・ライン
1999年公開!
エンニオ・モリコーネが※アカデミー作曲賞にノミネートされた「天国の日々」(1978)のテレンス・マリック監督の戦争映画! ← 日本公開は、1983年。 劇場では未見。 モリコーネが音楽なので、だいぶたってからWOWOW放送版で、見たことあり。 撮影は噂どおり、きれいだった印象もあるけど、まあ映画的には、普通か。 モリコーネの音楽が効果的だったかどうかは、忘却の彼方なので(笑)、再見する必要はあり。 曲自体は、素晴らしい。
でも、
なんだかわからないけど?(笑)、テレンス・マリックって、映画界的に?、やたら神話化してる監督なだけに、注目せざるおえなく?、この「シン・レッド・ライン」も気にはなっていたけど、結局今日まで見ずじまい!!(笑) ← 自分、戦争ものはあまり好きではないので。
唯一、マリック作品を劇場へ見に行ったのは、2017年公開の「ボヤージュ・オブ・タイム」だけ。
興味を引く内容だったんで、メチャクチャ期待したんだけど、超つまんなかったんで(笑)、なああああんだって感じで、一気に、醒めました!!(笑)
で、もう見る気もなかったんですが、先日、BSで音楽家ハンス・ジマーの特集をやっていて、この映画が紹介されていたんで、そうか、ジマーが音楽担当だったのか!と初めて気づき、それじゃあ、見る理由ができたなと(笑)、さっそくWOWOW放送版で初鑑賞!! ← ジマーは、この作品で、アカデミー作曲賞にノミネート!!
← 大人気のジマーだけど自分は、あまり好きな作曲家ではない。 ← 自分が見ないジャンルの音楽を担当してることもあるし、音楽の特徴は、テーマ曲は軽く、劇音楽は重くと、トータル的に地味な感じ。 一連のクリストファー・ノーラン作品のおかげで、ちょっと気になった程度。
「インセプション」(2010)「インターステラー」(2014)「ダンケルク」(2017)の本編音楽は良かった。 ← 良かったので、サントラCDは買ったけど、音楽だけで聴くと地味な曲が多すぎて、とてもじゃあないけど、じっくり聴いてられない。(笑)
さて、その「シン・レッド・ライン」!!
なるほどなるほど・・・。
マイナスポイントが多かったな・・・・。(笑)
●まず、長い。 171分!!
●特に、最初の戦闘シーンが、やたら長く、途中からウンザリしてくる。
リアルで、まるで、自分が戦場にいる臨場感を味わえるんだけど、延々と続くんで、まさか、この戦闘だけで終わっちゃうんじゃあないだろうなああと、不安になってくる。(笑)
このまま終わったら、たまったもんじゃあないぞと。(笑)
●モノローグが多すぎる。
コッポラの「地獄の黙示録」(1980)もそうだったけど、こういうの、私、大嫌い。
これもウンザリ。
小説じゃあないんだから、映画は、映像で見せるだけで、充分。
言葉はいらないだろうと。
モノローグを使うのは、作り手の負けだと思う。
●これが、マリックならではなんだろうけど、詩的な映画になっている。
詩的な戦争映画。
でも、戦争映画に、詩的さは、いらないと思うなあああ。
戦争は、美しいものではない!
●主要な人物が数人いるのに、同じようなタイプなので、誰が誰だか区別がつかない。(笑) キャスティングミスっぽいな。
一方、顔見世的な、大スターはいっぱい出てきて、こっちは、区別がつく。(笑)
スターのスゴサを見せつけられたような気がする。
●ハンス・ジマーの音楽はここでも地味。(笑)
映像の中に溶け込んじゃって、劇音楽に徹しきっちゃってる。
まったくといっていいほど、奥に引っ込んじゃってる。
おいおい、ジェリー・ゴールドスミスやエンニオ・モリコーネだったら、もっと派手にやるぞ!!!
もっと、目立って、観客を劇的興奮状態にさせるぞ!!!!
やっぱ、ジマーは、私には、合わない。(笑)
はい、結果的に、
テレンス・マリック監督、
今日限りで、自分の中では、おしまいです。(笑)
同じ時期のスピルバーグの「プライベート・ライアン」(1998)のほうが、
数倍いいと思ったね。
こっちも170分なんだけど、過激な戦闘シーンはいっぱい用意されてるし、劇的興奮はあるし、感動感涙はできるし、大傑作!!
これ見た後に「シン・レッド・ライン」じゃああ、勝ち目なし!!!
※ちなみに1979年当時、アカデミー作曲賞にノミネートされていたのは、モリコーネの「天国の日々」、ジェリー・ゴールドスミスの「ブラジルから来た少年」、デイヴ・グルーシンの「天国から来たチャンピオン」、ジョン・ウィリアムズの「スーパーマン」で、授賞は、ジョルジョ・モロダーの「ミッドナイト・エクスプレス」!!